オーストリア航空にてウィーン空港での短時間乗り継ぎをやってみたので、お伝えします。
今回の乗継旅程
今回は北マケドニアのスコピエからデンマークのコペンハーゲンまでのフライトであり、オーストリア航空の利用となりました。
旅程は下記のとおりです。
OS776
SKP12:35 − VIE14:15 1h 40m
OS303
VIE15:05 - CPH16:50 1h 45m
オーストリア航空のハブ空港であるウィーン国際空港での乗り継ぎは50分であります。北マケドニアはシェンゲン協定締結国ではないので、セキュリティチェックに加えて、ウィーン国際空港でのパスポートコントロール通過が必須となります。
乗継で日中時間帯で早くつけ、大きく迂回するルートでもないため、オーストリア航空にしたのですが、このご時世空港のグランドスタッフが減っている中、混雑している空港が多く、先発のフライトが遅れたりするとちょっと危険であります。
スコピエからウィーンへ
最初のフライトであるスコピエからウィーンまでであります。このフライトの遅延が致命傷にもなり得ます。乗り継ぎに失敗すると23時くらいに到着するフライトしかなくなります。
そんな懸念の中、搭乗です。伊丹行列のように結構前から行列は出来ていました。優先レーンがあり、ダイヤモンドカード久々に提示してしまいました。
今回はエコノミー最前列の3A席でした。前はビジネスクラスでありますが、特に仕切りはなく、シートピッチはその他席と同様でありました。最終的には隣席もいる状態でありました。
満席に近い状況であり、エコノミー最前列席は到着時には助かるところであります。ルフトハンザグループだけあり、アクセントカラーが黄色か赤色の違いな感じであります。
今回の機材はA320であり、セーフティカードに加えて、各飛行体勢における電子機器の使用状況が別冊であり、きっちりとした印象であります。代わりに機内誌はありませんでした。
そして、機内販売は積極的であるのか、機内販売冊子があります。ネットで宅配の方が便利そうでありますが。
そして、機内で飲み食いする機内販売メニューもあります。モエシャンの他、ウィーン産のワインがありました。ラウンジで飲み過ぎたから今回はいいかな。
予定時間よりも早く出発でした。隣にはウィズエアがいました。ピーチにも似ている気もします。
スコピエ空港は滑走路の端で180°ターンをして離陸するタイプであり、ギューッと回転してそのままエンジンの回転数があがり、離陸でした。急いでいるのでしょうか。
3日間滞在したスコピエ市内を眺めて、さらばスコピエであります。日本も山が多いですが、日本とはまた違ったスカイラインであります。
ルフトハンザと同システムのFlyNetであり、機内誌などはスマホを通して見られます。ANAの機内WiFiに近いタイプであり、インターネット接続も無料化と思うと有料でした。一番データを消費するネットサーフィンが一番高く5ユーロで、SNSのみ、チャットのみなどはもう少し安い感じでした。
ワインをオーダーしようかと思いましたが、水のみにしておきました。ウィーン国際空港で時間があれば、ラウンジに入ることとなり、ちょっと我慢であります。
Servusなチョコレートをもらいました。日本だとキャンディーですが、こちらの方が高そうであります。
ネット接続は有料ですが、機内のWiFiアクセスポイントに繋がれば、飛行ルートなどはリアルタイムで確認できます。スコピエからのルートは、コソボ、セルビア、ルーマニア、ハンガリー上空を通過するルートでした。ハンガリーではブダペストとバラトン湖の中間ぐらいを飛行していました。
着陸体勢となるとウィーン上空でした。ウィーン中央駅やベルヴェデーレ宮殿が見えます。歴史的な街並みを思い浮かべますが、結構モダンなビルが沢山見えます。
ウィーン国際空港50分の乗継は如何ほどか
予定よりも10分程早く到着し、機内アナウンスでも「予定より早く到着しました。皆様のご協力、ありがとうございました。」とアナウンスしていました。隣にはカタール航空の787がいます。国際エリアですね。
定刻で50分にプラス10分得たので、60分となりましたが、出発時間の罠があり、搭乗時間は出発時間の25分前であり、実質30分程でパスポートコントロール通過⇒セキュリティチェック通過⇒ゲートまで移動が必要です。ゲートが閉まる時間はもう少し後ですが、荷物を自分の上のオーバーヘッドビンに入れられないなどで目的地で時間がかかるのでスターアライアンス・ゴールドは行使したいところであります。
速足でパスポートコントロールに向かい到着すると前には5人ほど並んでおり、5分程かかりました。そこからセキュリティチェックまではちょっと遠く5分程かかります。ここで大混雑となるとアウトでありますが、それほど混んでおらず5分程で通過であります。
フランクフルトのような大空港でないためか、ちょっと拍子抜けであります。ゲートはF16であり、結構遠く、5分はかかりそうであり、ラウンジ滞在時間を逆算すると10分程度であり、今回はラウンジをスルーしました。
そして、F16ゲートに到着であります。まだ、搭乗は開始されておらず、間に合いました。しばらくすると10分遅れるという事でありました。「それ、もっと早く言ってよ~」であります。ラウンジで20分滞在できたのですが。
結局20分程度で乗り換えは可能でありますが、先発のフライトが20分遅れたりするとかなり焦ることになりそうであります。MCT的にはOKでも余裕を見た方が良いと言えます。と言っても、1日1便の都市と接続となるとそうも言えませんが。
ウィーンからコペンハーゲンへ
今度はエアバスではなく、エンブラエルであります。スレンダーな割に翼が長いので、シャープな印象であります。
今回はエンブラエルのE95でした。天井が低いのオーバーヘッドビンに必ず頭をぶつけてしまいます。同機材はFlyNetがないので、どこを飛んでいるかわかりません。日本だとルートマップがなくても大体わかるのですが。
ラウンジを利用できなかったので、ワインをお願いします。カード決済(VISA Touch)で決済できます。端末が地上と通信しているのか不明ですが、決済までちょっと時間がかかりました。
ワインはウィーン産の白ワインです。ボトルにナプキンの締めてくれるのはヨーロッパのキャリアらしいですね。すっきりした味わいで乾いた喉は丁度良い感じでした。
機内で日没を迎えます。綺麗な日没でした。この後すぐ暗くなります。
iPhoneを見ると電波のピクトのところに見慣れない衛星マークが出ていました。衛星経由の緊急 SOS通信対応らしく、サービスしている国は米国、カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、英国と言うことであり、ドイツの上空辺りを飛んでいることがわかります。
この後、消灯します。かなり暗くなり、撮影もノイズが目立つ感じでした。結構な搭乗率であり、大半の人は寝ていました。
コペンハーゲン空港に到着であります。列車とかではカストルプ空港の案内も有りましたが、現在はコペンハーゲン空港が正式らしいです。
17時ですが、真っ暗であり、霧雨のような雨が降っており、南欧から北欧に来たということをとても感じました。寒そうですが、意外と寒く無かったです。
ゲート付近にはセブンの無人店舗である7-ELEVEN GOがありました。デンマークやスウェーデンはセブンだらけであり、うちの近所と同等であります。
コペンハーゲン行きのフライトは少し遅れましたが、ウィーンでは致命的なエラーもなく、無事にコペンハーゲンに到着であります。旧東側の国とは違い、明るく賑やかな空港に久々に来た感じであります。
最後に
航空券発券時点で旅程となっている時点でウィーン国際空港での乗り継ぎは可能を証明をしているものですが、やはり短時間の乗継は冷や冷やします。
今回は先発のウィーン着のフライトが早着で、昼の時間帯が功を奏したのか、パスポートコントロールとセキュリティチェックの通過が空いていたこともあり、20分前後でゲートまで行くことができました。
羽田空港の場合、国際線と国際線の乗継は現在のところ、ターミナル3のみなのでそれとぼ時間がかかりません。(ANAがターミナル2Interを運用再開し、T2InterとT3の乗継が発生すると別かもしれませんが)
一方で、国際線から国内線の場合はパスポートコントロールを通過し、ターミナルを移動するため、80分以上かかります。そういう意味では似ている乗り継ぎである非シェンゲン国からシェンゲン国への乗継が30分足らずで乗り継ぎが可能なウィーン国際空港は良く造られた空港かも知れません。