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オークション・アップグレードはくせもの

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入札

最近、航空会社が導入を進めているオークション・アップグレードについて、個人的な体験をまとめてみました。

オークション・アップグレードとは

オークション・アップグレードとは航空会社が航空券を購入した顧客に対して、任意の追加料金で上位クラスへのアップグレードを入札する仕組みであり、上位クラスの空席状況と入札希望者の数により、落札額が変化する仕組みであります。ほとんどの航空会社では、マイレージ積算や上級会員資格ポイントは入札する前の予約クラスの積算となるため、お金で快適さを求めるための仕組みとなります。

導入している航空会社

導入している航空会社は世界的には多く、既に40社以上が導入しており、中東の航空会社などは積極的であり、エコノミー、ビジネス、ファーストの各クラスにアップグレードも可能となっています。

以前、エミレーツ航空を利用した際に、同システムが利用できるのが簡単に理解できたほか、直前にはビジネスに空きがあったのかわかりませんが、特定の金額でアップグレードできますと言う「逆オークション・アップグレード」もオファーが来るくらいでした。

スターアライアンスでもかなりの航空会社で同システムの導入が進んでおり、ルフトハンザ・グループ(ルフトハンザ、オーストリア航空、スイスインターナショナル・エアラインズ等)でも利用できるほか、ANAでもエコノミーからプレミアムエコノミーへのオークション・アップグレードができます。

個人的には導入している航空会社で実際に利用したことがあるは、エチオピア航空であり、香港から成田間を最低金額で入札依頼をかけたところ、アップグレードに成功しました。

その時の記事と搭乗記はこちらです。 

航空会社により、基準が色々

この制度は航空会社により、基準が色々であり、エコノミーの格安運賃でもアップグレードできるわけではないほか、上位クラス間のUG(プレミアムエコノミー→ビジネス)でも無条件に入札ができるわけではないので注意すべきです。

ルフトハンザの場合

ルフトハンザ

例えば、ルフトハンザドイツ航空では、プレミアムエコノミーがとても格安なルート(Nクラス)があり、ビジネスクラスの格安運賃(70P)よりも、プレミアムポイント単価が高いため、Nクラスで予約し、カード決済をして、オークション・アップグレードを目論んだところ、オークション・アップグレード不可ルートであるとメッセージが出て愕然としたことがあります。それではと思い、ほぼ近いプレミアム単価で普通プレミアムエコノミー運賃(Eクラス)を購入し、申請してみても同じ結果となります。

ANAのアップグレード感覚で言うと、クラスが高いほどアップグレードされやすく、その感覚でルフトハンザのオークション・アップグレードを利用すると思うようには行きません。ちなみに、ルフトハンザはネットで決済してから48時間以内であれば、キャンセルはほぼ無料であるため、持ち出しはほとんどありませんが、クレジットカードの限度額をセーブしている場合は、払戻の減額に暫く時間がかかるため、他の決済ができない場合があるため、注意が必要です。

オーストリア航空の場合

オーストリア

オーストリア航空はルフトハンザ・グループであり、同航空会社と同一のシステムを利用しているかと思うとそうではなく、オークション・アップグレードにおいても少し相違があります。まず、日本発着は対象外であり、留意が必要です。オーストリア航空の場合、格安なプレミアムエコノミーのルートがあり、そのクラスで予約し、購入すると安いプレミアムエコノミー運賃でもオークション・アップグレードは可能であり、ルフトハンザとは少し事情が異なるようです。

オークション・アップグレードはできるものの、例えば、ウィーン=バンコク間では、最低落札開始金額が510EURとなり、トータルで考えるとかなり割高に感じるような落札金額となります。もっと空席が有ったりすると最低落札開始金額は下がると思いますが、結構割高です。

マイル修行をするなら、PP単価の良い有償ビジネス

個人的には、まだ聖域であるプレミアムエコノミーの100%加算を利用して、格安エコノミーで少額の入札金額でアップグレードができれば、PP単価はそれほどダウンせず快適に修行ができると想定していましたが、こうした邪な目論みはうまくいかないことを痛感しました。

やはり、ビジネスクラスに搭乗し、プレミアムポイントを獲得したい場合は、ひたすら安いルートを探す方が良いかもしれません。探し出したプレミアムポイント単価の安いルートに正々堂々と搭乗した方が、時間的なロスは少ないと言えます。

最後に

スターアライアンスでオークション・アップグレードに実際に触れたのはまだ少ないので、上述の見解がひっくり返るような航空会社の選択もありえますが、コストとプレミアムポイントと快適さを欲張る方法はあまりないと痛感しました。

 

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