ANAのマイルでシンガポール航空のファーストクラスにお得に搭乗する方法を考えてみましたので、お伝えします。
ANAの提携航空会社特典航空券
ANAの提携航空会社特典航空券では、スターアライアンスをはじめとして、エティハド航空やヴァージンアトランティック航空などのスターアライアンス以外の提携している航空会社にも搭乗できますが、航空会社によっては、制約があります。シンガポール航空については、過去には下記のような制限がありましたが、現在は制限が解除されているようです。
ただし、スイートクラス(A380-800に設定されているファーストクラス)だけは利用できません。
スター アライアンスアップグレード特典
ANAでは同社が加盟しているスターアライアンスの運航航空会社に限り、有償エコノミークラスからビジネスクラスへ、有償ビジネスクラスからファーストクラスへのアップグレード特典があります。ただし、どんな安い運賃のブッキングクラスでもアップグレードできるわけではなく、各クラスからのアップグレードはクラスが限定されており、以下の通りです。
ビジネスクラス → ファーストクラス: C/Dクラス
エコノミークラス → ビジネスクラス: Y/Bクラス
シンガポール航空のファーストクラスへのアップグレードクラス
基本的には上記クラスが対象ですが、シンガポール航空では、下記のクラスが対象となっています。ただし、スイートクラスへのアップグレードは不可であり、機材はA380-800以外の機材でファーストクラスが設定されている機材限定となります。
シンガポール航空 C/Z/J/U
シンガポール航空では、「Dクラス」は割安なクラスであり、キャンペーン限定のビジネスクラス運賃やカイロ発券の運賃などに適用されています。この最安のクラスでは、ファーストクラスへのアップグレードはできないため、次に安いクラスとなると「Uクラス」になります。
コロンボ発券東京行きビジネスクラス片道
旅程
ファーストクラスへアップグレード可能な運賃で、ファーストクラスに5時間以上搭乗可能なフライトをカバーする旅程を検索してみました。検索結果は下記の通りです。
6月10日日曜日の未明にコロンボ空港を出発し、シンガポール・チャンギ空港には、朝8時前に到着し、6時間乗り継ぎで東京・羽田に向けて飛び立ちます。羽田空港には、夜10時前に到着します。
コロンボからシンガポールまではエアバスA330-300であり、ファーストクラスの設定はなく、ファーストクラスへのアップグレードが可能なルートはシンガポールから羽田までのルートとなります。この区間の機材はボーイング777-300ERであり、4クラスまたは3クラスで運用されており、ファーストクラスの設定があります。ファーストクラス搭乗の場合は、チャンギ空港にてシンガポール航空ファーストクラス搭乗者専用のラウンジ「プライベートルーム」も利用できます。
アップグレードに必要なマイル数
シンガポール=羽田間片道のマイル数は3,312マイルであり、ビジネスクラスからファーストクラスにアップグレードする場合、40,000マイルが必要となります。
運賃・予約クラス
運賃は日本円で約124,050円であり、予約クラスはUクラスとなります。コロンボ発券以外にハノイ発券やマニラ発券、カトマンズ発券、カイロ発券など金額的には同等か少し高いルートもありますが、いずれもDクラスであり、アップグレード不可となります。
積算マイル・プレミアムポイント
特典利用でありますが、アップグレードであるため、マイルとプレミアムポイントも購入の予約クラスに基づき加算されます。加算は以下の通りです。アップグレードに要するマイル数は金額換算による加算はしていません。
積算マイルは6,279マイル、プレミアムポイントは7,079PPで、PP単価は17.52円/PPと良くありませんが、ファーストクラスへのアップグレードができれば、ファーストクラスの同日の最安運賃は5,374SGD(日本円で約436,369円)の3分の1以下となります。
最後に
アップグレード特典はあくまでアップグレードできた場合に利用できるため、40,000マイルと対象の予約クラスでビジネスクラスチケットを購入すれば、必ずアップグレードできるというものではありません。しかし、空席が多い時期など鑑みて、日本からコロンボまでのルートを確保しつつ、プレミアムポイント積算も兼ねて、夢のファーストクラスにアップグレードに挑戦してみてはいかがでしょうか。