2019年2月1日、ANAアップグレード残高明細を確認すると、来年度(2019年4月~2020年3月)グレードポイントが付与されていたため、早速、ポイントの使い道を考えてみました。
アップグレードポイントのシステム
アップグレードポイントは毎年、ANAのプレミアムメンバー向けに付与されるハイグレードなサービスを受けられるポイントプログラムです。
貯め方
上級会員になるためのプレミアムポイントに連動して付与されます。しかし、どのプレミアムポイントの積算に連動するわけではなく、ANAグループ便(国内線/国際線)に限定され、しかも、連動はしているもののY=aXのような、単純な比率でたくさんもらえるわけではないのが注意点です。
プラチナ会員資格到達であれば、20ポイント、ダイヤモンド会員到達であれば、20または40ポイントがそれ以上もらえます。
そして、陸マイラーがこのためにポイントを貯めてマイル修行をする「スーパーフライヤーズカード会員」の場合、プレミアムポイント連動とは別に4ポイントもらえます。
使い方
使い方は以下のとおりです。ワンランク上の空の旅をチケット購入時、空港での待ち時間、空の上の旅で利用することができます。
スカイコインへの交換(レート 1ポイント=1,000円)
ラウンジ利用(レート 国内線ANAラウンジ※2ポイント、国際線ANAラウンジ3ポイント)
国内線のプレミアムクラスアップグレード(レート1フライト 4ポイント※1)
国際線のアップグレード(レート・ビジネスの場合1フライト6 or 8 or 10ポイント※1)
ユナイテッド航空のアップグレード(レートはマイル数に応じています。ANA国際線水準※2)
※全国各地のANAラウンジのほかに、中部国際空港のセントレアラウンジ、宮崎空港のラウンジ大淀も利用可能です。
※1 特典航空券のアップグレードはできません。国際線の場合、予約クラスが限定されます。
※2 アップグレードできるクラスはY/Bのみ。
詳細はこちらのリンクをどうぞ。
個人的には海外に行くのが楽しみのため、国際線でのビジネスクラスが一番おいしいと感じています。スカイコインへの交換はあまりにデフレし過ぎており、どうしても3月末に使い道がない場合に交換するのが良いと言えますが、紙切れ同然とも言えます。
ラウンジ利用はスーパーフライヤーズ会員以上であれば、デフォルトで利用できるため、ポイント消費に充てるのはあまりメリットがありません。強いて言うと同行者が多くラウンジを利用する必要がある場合と言えます。
国内線のアップグレードは有償で購入したチケットであれば、空席があれば、お金を出してアップグレードもでき、しかも、お金を出した分、プレミアムポイントの付与率も上昇するため、次年度のアップグレード付与数拡大に寄与するため、国内線で利用するのももったいないと言えます。
ユナイテッドは予約クラスがYとBクラスに限定され、高価なエコノミーチケットのため、ユナイテッドを利用する場合は、特典ビジネスや割安な有償ビジネスを購入した方が良いと言えます。
やはり、ANA国際線、特に長距離の路線で利用するが有益と言えます。理由としては、ソウルや北京線などの短距離国際線で利用するのに費やすアップグレードポイントは6ポイント、欧米などの長距離路線10ポイントとなります。飛行時間は4倍あるにも関わらず、ポイントは1.67倍で済みます。限られたポイント数を活用するためには長距離での利用がおすすめと言えます。
注意点
フライトの場合、会員本人のみ。
ポイントの有効の有効期限は毎年4月1日~翌3月31日まで。
ポイントの繰り越しは不可。
なぜか付与期間は毎年2月1日であり、4月以降のフライトを2月1日予約・購入し、アップグレードの申請(マイラー界隈では前借)も可能です。
マイルでのアップグレードの場合355日前から申請できるのであれば、アップグレードがプレミアムメンバーになった時点から付与されるのであれば、少しメリットはあるのかもしれません。
2018年度は早々にアップグレードポイントを使い切った
2018年度に付与されたアップグレードポイントは44ポイント。以下のように使い切りました。
羽田=クアラルンプール間 3回(8×3=24P)
羽田=ロサンゼルス 1回(10×1=10P)
サンフランシスコ=成田 1回(10×1=10P)
とぴったり、44ポイントを国際線で消化しました。羽田=クアラルンプール間はクアラルンプール発券のエコノミーとプレミアムエコノミー(運賃H,M,E)、アメリカ往復はソウル発券の(H,M)を利用しました。
海外発券を利用した理由
ビジネスクラスへアップグレードできる予約クラスはG/E/Y/B/M/U/Hであります。このうち、日本発の航空券はHが除外されます。しかも、日本発券のチケットは上記のクラスにて欧米向けのチケットは20~50万円近くします。一般的には個人で20万円をこえると手が出ないといえます。
海外発券の場合、日本発券と比較してエコノミーの場合、アップグレードできる運賃は半分くらいになるところもあり、こうしたチケットを日本で途中降機する形で利用すると日本発よりも安く利用できます。
特に、クアラルンプール発券の場合、日本路線及び、北米路線がとても割安に購入できます。ソウル発券の場合、クアラルンプール発券ほど安くありませんが北米までアップグレードできる予約クラスのエコノミーで20万円以下も存在し、ソウルと東京の往復の比較的短時間で済みます。
2019年度はどこに行こうか
2019年度付与されポイントは24ポイントです。ダイヤモンド会員は維持したのですが、ANA便の搭乗が8万足らずのため、24ポイントにとどまりました。
フライトですべて消費する組み合わせとしては東南アジア3回、欧米2回+国内線プレミアムクラス等が考えられます。あと2ポイントあれば、欧米2回と近距離アジア路線1回利用できるため、惜しいところではあります。
ちなみにメルカリやヤフオクなどでアップグレードポイントは取引されておりません。(笑)
マイルとアップグレードポイントどっちがお得か
ANAの国際線の場合、アップグレードポイントのほかにマイルでのアップグレードも可能です。
マイルの場合の必要マイル数は下記のとおりです。
シンガポール/クアラルンプール 18,000マイル
シドニー/ハワイ/アメリカ西海岸 20,000マイル
アメリカ東海岸/ヨーロッパ 25,000マイル
ヨーロッパと東南アジアを比較するとその差は約1.4倍となります。
一方でアップグレードポイントは
東南アジアが8ポイント
アメリカ東海岸が10ポイント
と差は1.25倍であり、距離や機内食の品数を考えるとアメリカ東海岸の方がアップグレードポイントで利用するのが良いと言えます。
ANA東海岸往復でビジネスクラスにアップグレードできるエコノミーの運賃
日本発のヨーロッパ路線はどの航空会社でも比較的高く、特にANAの場合、アップグレードできない運賃は期間限定で10万円台もありますが、アップグレードできる運賃というと20万円超となります。
ANAのクアラルンプール発券を利用し、日本で途中降機し、東海岸に行くのが良いと言えます。時間がない場合は、割安さは悪くなりますが、持ち出しが少ないソウル発券も良いと言えます。
最後に
今年はニューヨークやシカゴになんとなく行ってみたいと感じており、春から夏に行くのが良いかなと感じています。ポイントの費用対効果を考えると本当はヨーロッパが良いのですが、ヨーロッパは日・韓発券でも、欧州発券でも週末は高く、弾丸トラベルをするには、特典ビジネスが最適と言えます。そう考えるとアメリカ東海岸でポイントを消費し、あとは石垣線のプレミアムクラスで消費するとライフタイムマイルも積算できてよいかなと考えています。
アップグレードは皆さんが貯めたものなので、一番は皆さんが行きたいところに行くのが一番満足感は高いと言えます。