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ANA国内線 SKiPサービス終了、オンラインチェックインにシフトの背景は

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ANA

ANAでは国内線搭乗の際に利用しているSKiPサービスを終了し、その後継として国際線等で利用されているオンラインチェックインを使いやすくして、シフトすることを発表してみましたので、整理してみました。

突然かつ、しれっと発表

ANAでは2022年4月8日にプレスリリースとかでなく、国内線ページのお知らせで今回の件を発信しています。

本文は

ANAでは、コロナ禍に伴うお客様ニーズの変化(ESG/衛生、清潔、非接触/セルフ、シンプル、パーソナル)に合わせ、よりストレスなくスムーズにご搭乗いただくため、お客様のスマートフォンなどのモバイルデバイスを中心にご搭乗いただける環境を構築します。
国内線ではオンラインチェックインをより多くのお客様にご利用いただけるよう、2022年4月下旬に国内線オンラインチェックイン機能をより使いやすくリニューアルいたします。
ANA アプリを開いてからオンラインチェックインが完結するまでのステップが短縮され、より簡単に、便利にオンラインチェックインが完了できます。また、ワンタップで搭乗券を表示できるようになります。
今後もお客様の声をもとに、より良い機能を展開していきます。詳細につきましては、追ってANAウェブサイトにてお知らせいたします。

上記対応に伴い、現在国内線でご提供しているSKiPサービスは2023年3月31日をもって終了いたします。また、2023年4月以降順次、国内線自動チェックイン機でのお取り扱いも終了いたします。

このお知らせには二つの要素があり、SKiPサービスがあと一年の2023年3月31日に終了することと、今年の4月中に国内線オンラインチェックイン機能をより使いやすくリニューアルするということがまとめられています。

SKiPサービスとは

ANA SKiPサービス

概要

ANAのSKiPサービスとは2006年9月1日に国内線で導入された、QRコードまたはFeliCaチップを用いたチケットレス搭乗サービスです。

利用できる前提としては国内航空券をチケットレスで購入し、eチケットを持っていて、搭乗する便の出発15分前までに座席指定が確定していることで利用で可能です。

国際線発券の日本国内の乗り継ぎがついている場合だとカウンターに行ったものですが、そこも今後解決されるかもしれません。

当初はSuicaや楽天Edyを代表とするFelicaが日本独特に進展したことにより、ANAマイレージクラブカードやANAのクレジットカードであるANAカード、そして、日本独特と言われるガラケーに搭載され、サラリーマンなどを中心に頻繁に利用されていたおサイフケータイで利用できます。

それ以前の磁気テープのついた分厚い紙の航空券がほぼなくなり、電子化を実現し、ANAとコードシェアをするスターフライヤーやソラシドエア、AirDoでも利用ができます。

ガラケー時代は携帯電話の新機種が発売されても、アプリが対応が遅く発売日にその端末でSKiPが利用できないということもありましたが、現在はそうしたこともないようです。

スマートフォンの爆発的普及が当初のシステムのメリットを削ぐ

iPhone 創設者

しかし、その後発売されて電話機の黒船とも言える、iPhoneとアンドロイドスマホが日本国内でも爆発的に普及します。一方で、Felicaは搭載されずにガラケータッチのように簡単には利用できなくなりました。

その解決策として、アップルとGoogleがQRコードベースでスマホを色々なライフスタイルの場面でプラスチックカード代わりに利用できるWalletとPassbookをベースとして、利用できることとなります。これは結果的にパソコン等で利用されていたQRコードを利用したものであり、いまだにFelicaと比較するとスマホ内での作業が多くなっています。

iPhoneでは発券したチケットの画面をタップし、さらにWalletに追加するタップして初めて搭乗できるQRコードが出てきます。

さらに、スマホをポケットから取り出さなくても利用しようとするとApple Watchを活用するわけですが、Apple Walleti追加する作業が必要となります。

Felicaをガラケーに搭載するというのは世界的に先進的であったものの、その後に、スマートフォンと言うそうしたメリットを無視しても、世界に普及していったものに翻弄されて結果的に、Felicaよりも操作プロセスの多いQRコードを選択肢として加えざるを得なかったのは残念なところでもあります。

いみじくも、最新のiPhoneやアンドロイドスマホではFelica自体やその兄弟と言えるNFCが搭載されています。

Felicaが海外から嫌われたことを考えると国際情勢というものが見えてくるかもしれません。

国内線オンラインチェックインとは

ANA国内線オンラインチェックイな

ANAの国内線オンラインチェックインはANAウェブサイトで予約・購入済みで出発24時間前からオンラインチェックインか可能になる仕組みであります。

実際空港に行ってから飛行機に乗るまでのプロセスでは下記の方法となります。

モバイル端末で表示した2次元バーコードをかざす

登録したメールアドレスへモバイル搭乗券を送信し、メール内のモバイル搭乗券画像(またはURLよりダウンロード)をかざす

Appleが提供するiPhone(iOS 9.0以上)アプリケーションWalletにモバイル搭乗券を登録し、そのチケット画面をかざす

ANAアプリ(Android)で受け取り:Mybooking画面から予約詳細画面に遷移後、「アプリに登録」ボタンをタップすることで、アプリ内にモバイル搭乗券を登録して、それをかざす

ということで、SKiPサービスのQRコードで行われてきた動作に似ており、それをさらに捜査を少なくするようです。

国際線では7-8年前から実施されていた仕組みであり、それを国内線にも踏襲して国際線と統一するようにも見えます。

国際線の場合、24時間前のオンラインチェックイン断面では、ダイヤモンド会員とかはアップグレードされるプレミアムエコノミー席の座席指定が解放されるため、メールを受信する前から24時間前に画面と睨めっこした記憶がありますが、これが国内線でもなるようです。プレミアムクラスへのアップグレードへの影響は何とも言えませんが。

オンラインチェックインへのシフトは実質的にFelicaへの対応をクローズ

felica touch

今後のオンラインチェックインはQRコードベースであり、国際線のオンラインチェックインやApple端末でチェックインする際にSKiPで利用してきたQRコード一本となるようであります。

言い換えるとQRコードを表示しなくてもFelica対応のスマホやクレジットカードをかざせばよかったものが、QRコード表示のみとなるようです。

現行の手荷物検査場やゲートでの追加の際、キャリア側で受け止める端末やフラッパーゲートなどが耐用年数を迎えるものが多く、今後もFelicaに対応する追加コストを考えると利用実態を見て、QRコードのオンリーの対応にした方がコスト的にメリットがあると言うことなのかもしれません。

また、ANAカードの発行に対して、カードの中にFelicaを埋め込まなくて済むことでコスト削減になりそうです。

Felicaは世界的にも先進的であり、日本国内で普及したものであり、忙しいに日本人にはとても受け入れられたものでしたが、世界的普及には到達できず、日本国内メインのサービスでもディスコンとなるのはちょっと寂しいところでもあります。

そうはいっても、日本国内では鉄道や小売りなどではまだまだ利用は続きそうです。

最後に

ANA国内線 オンラインチェックイン今回の国内線搭乗の変更は耐用年数を超えた資産について、今後もそれ以前のものと同じく対応させるか、そうではなく、実態利用に応じて利用が多いものにシフトさせることで、コスト削減で競争力強化を図ったという結果かもしれません。

この結果はわかりませんが、しばらくはQRコードという視覚的に認知できるものがチケットとなりそうです。

AppleやGoogleが折角搭載して便利なNFCをもっと活用しようとなると、ANAの今回の動きは逆噴射とも言え、再び空港にNFC対応端末配備することになりかねません。

一方で、顔パスのような文字通り操作もタッチも不要なものが進んでいくことを期待したいところであります。

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