
今回は、2026年度ANAマイレージクラブにおけるステータス修行において、非常に大きな、そして最初の高い壁である「50,000プレミアムポイント(PP)」にようやく到達いたしましたので、お伝えしていきたいと思います。
5万PP
| プレミアムポイント 合計 | 52,940 ポイント |
| ✈️ ANAグループ運航便利用分 | 52,940 ポイント |
| 前年プレミアムポイント | 100,799 ポイント |
| ✈️ ANAグループ運航便利用分 | 95,644 ポイント |
現時点での積算実績は52,940 PP。ANAのステータス基準で言うところの「プラチナサービス(50,000PP以上、かつANA便25,000PP以上)」の条件を無事にクリアし、なんとか約半年(1月〜6月)で全体の目標の半分に到達したことになります。
前年の実績を振り返ると、昨年は100,799 PP(うちANA便95,644 PP)まで積み上げ、最上位ステータスである「ダイヤモンドサービス」を保持していました。それに比べると、今年のペースはかなりスローペース、かつ慎重にブレーキを踏みながら進めてきた印象があります。
振り返ると、コロナ禍に実施されていた「プレミアムポイント2倍キャンペーン(特別倍率積算)」があった時期は、本当に凄まじい効率でした。当時は6月の段階で、特に無理をすることもなく余裕で10万PPを超え、ダイヤモンド防衛を早々に確定させていた記憶があります。
しかし、そうしたボーナスステージが完全に終了した今、文字通り「1レグずつ、自力でマイルとPPを削り出す」という本来の、長年経験してきた修行の感覚が戻ってきました。今年はまだプラチナ。しかし、この足で稼いだ数字には、キャンペーン頼みだった時期とはまた違う、深い達成感があります。
実は、今年の当初の計画では、「ANA便での積算は綺麗に50,000PPピッタリで一度ストップさせよう」と考えていました。これには後半戦の戦略が絡んでいるのですが、いざ航空券を手配し、PP単価や予約の空き状況、効率の良いルートをパズルのように組み合わせていった結果、どうしても端数やブーストが発生してしまいました。
最終的な帳尻を合わせようとしたものの、「どうせ乗るなら効率を最大化したい」「このプレミアムクラスの残席を逃すと次がない」といった修行僧特有の防衛本能が働き、気がつけば予定を約3,000PPほどオーバーして52,940PPまで一気に吹かしてしまいました。
まあ、足が出て困るものではありませんし、後半の選択肢を広げる意味ではポジティブな誤差だったと自分に言い聞かせています。
この「52,940 PP」を叩き出すために、私が今年前半に搭乗したフライトは、全部で19回(19レグ)です。1フライトあたりの平均獲得PPを計算すると約2,786 PPとなり、ほぼ沖縄の125%+400PPであります。
19回のフライト履歴
| 便名 | ルート | クラス | 運賃 | プレミアム |
|---|---|---|---|---|
| NH 0476 | 沖縄 - 東京(羽田) | D | プレミアム株主優待割引運賃 | 2,860 |
| NH 0473 | 東京(羽田) - 沖縄 | D | プレミアム株主優待割引運賃 | 2,860 |
| NH 0087 | 東京(羽田) - 宮古 | D | プレミアム株主優待割引運賃 | 3,295 |
| NH 0476 | 沖縄 - 東京(羽田) | D | プレミアム株主優待割引運賃 | 2,860 |
| NH 0473 | 東京(羽田) - 沖縄 | S | 株主優待割引運賃 | 2,860 |
| NH 0472 | 沖縄 - 東京(羽田) | D | プレミアム株主優待割引運賃 | 2,860 |
| NH 1134 | 沖縄 - 東京(羽田) | D | プレミアム株主優待割引運賃 | 2,860 |
| NH 1097 | 東京(羽田) - 沖縄 | D | プレミアム株主優待割引運賃 | 2,860 |
| NH 0474 | 沖縄 - 東京(羽田) | A | 株主優待割引(搭乗後回収型) | 2,958 |
| NH 1728 | 宮古 - 沖縄 | A | 株主優待割引(搭乗後回収型) | 860 |
| NH 0087 | 東京(羽田) - 宮古 | A | 株主優待割引(搭乗後回収型) | 3,410 |
| NH 0477 | 東京(羽田) - 沖縄 | A | 株主優待割引(搭乗後回収型) | 2,958 |
| NH 1096 | 沖縄 - 東京(羽田) | A | 株主優待割引(搭乗後回収型) | 2,958 |
| NH 0463 | 東京(羽田) - 沖縄 | A | 株主優待割引(搭乗後回収型) | 2,958 |
| NH 1264 | 沖縄 - 静岡/富士山静岡 | A | 株主優待割引(搭乗後回収型) | 2,643 |
| NH 0472 | 沖縄 - 東京(羽田) | A | 株主優待割引(搭乗後回収型) | 2,958 |
| NH 1263 | 静岡/富士山静岡 - 沖縄 | A | 株主優待割引(搭乗後回収型) | 2,643 |
| NH 0993 | 東京(羽田) - 沖縄 | A | 株主優待割引(搭乗後回収型) | 2,958 |
| NH 0762 | 沖縄 - 大阪(伊丹) | A | 株主優待割引(搭乗後回収型) | 2,321 |
ご覧の通り、今回の実績は、見事にすべてのフライトが「沖縄(那覇・宮古)」絡み。ANA以外にスカイマーク(下地島→那覇)を1便挟んで移動していたりもするのですが、全体として「倍率の高い国内線・長距離路線(路線倍率2倍エリア)を攻める」という、マイル修行の王道を往く構成になりました。履歴から溢れ出る「ザ・マイル修行」の空気感でした。まさに完璧なまでの「ドメ専・沖縄縛り」ルートです。
現在のANA国内線は、事前オンラインアップグレードが可能になっていますが、人気路線の羽田=那覇のプレミアムクラスはまさに瞬殺の世界でもあります。
予約画面を開き、時報と同時に操作する手のひらは汗でびっしょりでした。「もし空席が埋まって普通席のままだったら、今回のPP計算が狂ってしまう……」と、パソコンの前で猛烈にハラハラした記憶は、今となっては修行の良い思い出です。結果的に滑り込みで当日アップグレードに成功し、無事に2,860PP(旧・普通席運賃+アップグレードでの積算)を回収することができました。
また、マニアックなポイントですが、航空券の運賃名称にも変化がありました。前半は「プレミアム株主優待割引運賃」となっていますが、後半は「株主優待割引(搭乗後回収型)」へと変化しています。
これは、何かと界隈を賑わせたANA国内線の新運賃システム導入・刷新に伴うものです。以前は予約時に株主優待番号の入力を求められるのが基本でしたが、新システム(搭乗後回収型)では、文字通り搭乗した後に優待権が消化・回収される仕組み、あるいは予約のハンドリングが大きく変わりました。こうしたシステムの過渡期をフライト履歴のテキストとして直接肌で感じられるのも、リアルタイムで毎年飛び続けている修行僧ならではの密かな楽しみです。
今年の修行スケジュールを時系列で振り返ると、かなり極端な波がありました。
1月は、年始早々、挨拶がてらに宮古島へ飛んで小手調べのフライト。その後、2月から5月上旬までは完全に地上にとどまり、フライト数はゼロというお休み期間を過ごしました。
そして5月のゴールデンウィーク終盤、世間の大混雑が少し落ち着いた絶妙な隙間時間を狙って、日帰り2往復(那覇タッチ)を強行。そこから5月後半〜6月にかけて、一気にエンジンを全開にし、残りのフライトを数週間の間に超集中投下するという「後半超集中型」のタイムラインです。
なぜこのようなスケジュールになったかというと、昨年(ダイヤモンドを獲得した年)の動きとの対比が理由です。昨年は「せっかくダイヤを狙うなら視野を広げよう」と、ソウル発券プレミアムエコノミーなどを駆使してヨーロッパ路線(ロンドンやフランクフルトなど)へ足を伸ばし、一発で大量のPPを稼ぐ海外長距離スタイルを取り入れていました。
しかし、今年は状況が一変しました。目を覆いたくなるほどの激しい「円安傾向」に加え、高止まりを続ける原油高に起因する「超高額な国際線燃油サーチャージ」のダブルパンチ。欧米路線にビジネスクラスやプレエコで乗ろうものなら、昨年以上の莫大なコストがかかります。「これでは効率(PP単価)が悪すぎる」と冷静に判断した結果、費用対効果を最優先した結果として、原点にして最強の「ドメ専(国内線専門)沖縄修行」へと100%回帰することになったのです。
残り5万PPは

無事にプラチナ基準である5万PPを越え、現在の手持ちは52,940 PP。ダイヤモンド防衛(100,000 PP)を今年も目指す場合、残り必要なポイントは「47,060 PP」、ざっくり約5万ポイントです。
ここからの後半戦ですが、NH・OKAで良いのかと言うのがあります。すなわち、「悩ましい前提条件」が存在します。それが、「プレミアムポイントに応じたアップグレードポイント付与ルールの改定」です。
以前であれば、「ANA便で80,000PPを超えると、翌年使えるアップグレードポイントが大幅に増えることから、スターアライアンス他社便に逃げずにANA便に乗り続ける義務(メリット)がある」という縛りがありました。
しかし、そのアドバンテージが実質的に薄れた(あるいはなくなった)今年度、非常に自由、かつ過酷な選択を迫られることになります。現時点で机上で激しくシミュレーションしている、後半戦のプランはあります。
プラン①
スターアライアンス海外便で一気に攻める、王道の海外発券ルートです。
ANA便縛りから解放されたのであれば、スターアライアンスに加盟している強力な他社便を巻き込んだ「海外修行」が解禁されます。元々、弾丸トラベラー的な気質を持っている私にとって、この選択肢は非常に魅力的です。国内線タッチの繰り返しから解き放たれ、再び世界各地の空港ラウンジを巡りながら、水を得た魚のように飛び回る日々が戻ってきます。
このルートの鍵を握るのは、やはり「燃油サーチャージ」をいかに低く抑えるか、です。日系航空会社(ANA/JAL)をそのまま国際線で使うとサーチャージだけで大ダメージを受けるため、独自にサーチャージを設定していない、あるいは極めて安価に抑えている他社キャリアのビジネスクラスやプレミアムエコノミーをパズルのように組み合わせることになります。
たとえば、アメリカ・リゾート路線、あるいはアジア域内の以遠権路線を持つユナイテッド航空、アジア最高峰のサービスを体験しつつPPを回収できるシンガポール航空、あるいはややマニアックながら、ヨーロッパから戻るのにビジネスクラスが破格でPP単価がバグりやすいエジプト航空やエアインディアあたりが有力な候補になります。
アジア圏を起点にした、通称「東南アジア発券・北米往復」などを組めば、1〜2往復で一気に4〜5万PPを叩き出すことも不可能ではありません。旅としての充実度は文句なしの100点満点です。
プラン②
地上の要塞を築く「ANAカード500万円決済」による、地上戦+ガジェット投資ルートです。
もう一つの選択肢は、これ以上飛行機に乗るのをやめ、ANAが提示している「ライフソリューション向けステータス獲得条件(フライトPP+ANAカード決済額+ライフスタイルサービス利用数)」の特例を狙いに行く、完全なる地上戦です。具体的には「年間500万円の決済」の壁を突破することで、残りのPPが足りなくてもダイヤモンドステータスを維持・防衛するルートになります。
「半年で500万円なんて、何に使うんだ?」と思われるかもしれませんが、実は私の身の回りで、ちょうど大きなお金を動かすべき「大義名分」がいくつか重なっています。
まず1つ目は、メインPCの限界による買い替え需要です。現在、日々のモバイルワークやブログ執筆などで酷使しているメインのパソコンですが、気がつけば購入から約3年が経過しました。当時は「型落ちのハイスペック中古」を狙って賢く買ったつもりでしたが、ここ数年のOSのアップデートやソフトウェアの肥大化に伴い、最近どうにも挙動がモッサリしてきました。レインボースパイラルや砂時計が出るたびに、小さなストレスが蓄積されています。
そろそろ現行の最新ハイスペックマシンへ買い替えたいところですが、現在のパソコン市場は、円安と半導体コスト高騰のせいで恐ろしいほど値上がりしています。少しスペックを盛るだけで40万、50万円があっという間に吹き飛びます。しかし、これを「500万円決済への貢献」と言い訳できるのであれば、購入への心理的ハードルは一気に下がります。
2つ目は、iPhoneの2年周期の壁です。現在使っているiPhoneも、今年の9月でちょうど購入から丸2年(24ヶ月)を迎えます。スマートフォンのバッテリー寿命や下取りプログラム(残価設定ローン)の節目を考えると、ベストな買い替えタイミングです。
噂の「折りたたみ式の新型iPhone」などが出たら非常に気になっていますが、これまたかなりの高額になりそう。あえてこの物価高・円安の時期に高額なガジェットを新調するのは少し無謀な気もしますが、「フライトを重ねて海外へ飛ぶコスト(乗ったら消える消費型のコスト)」と比較すれば、最新のハイスペックな物理資産(ガジェット)が手元に残り、向こう数年のモバイル作業の効率が爆上がりすることを考えれば、実は「最も賢いお金の使い方(投資型のコスト)」なのではないか、という悪魔の証明が成り立ってしまうのです。まあ、敢えて物価が高いこの時期にガジェットを総入れ替えするのが無謀であることは百も承知ですが。
プラン③
さらに思考を推し進めると、この500万円の決済枠を「マリオット・ボンヴォイ(Marriott Bonvoy)のホテル修行」と完全に融合させるという、マイラーにとって最も美しいシナリオも見えてきます。
現在、ホテルのステータス維持(プラチナやチタンエリート等)のためにアメックスのプレミアムカードを保有しています。このカードはマリオット系列ホテルに泊まる際には最強ですが、決済で貯まるポイントをANAマイルに移行する際の年間上限や効率を考えると、日常の決済まですべてアメックスに集中させるのは少しもったいない側面もあります。
そこで、「アメックス側には年初に付与される15泊の宿泊実績特典だけを目的として割り切り、実際のホテル宿泊費や日常のあらゆる高額決済はすべてメインの『ANAカード』に集約して支払う」という決済ルートの一本化です。これにより、ホテルの宿泊実績を積み上げつつ、ANAカードの500万円決済のカウンターを一気に回すことができます。これぞ、陸と空のステータスを同時に制覇する、大人のハイブリッド修行と言えるでしょう。
激動の前半戦を終え、無事に5万PPのセーフティゾーン(プラチナ)へ滑り込んだからこそできる、この贅沢なルート分岐の検討。円安や原油高、 shadow(陰)を落とす航空会社のルール改定という外部環境の変化に振り回されながらも、それをどう逆手に取って自分にとって最適な最適解を導き出すか。マイル修行の本質的な面白さと今年は特に実感しています。
最後に

海外発券のビジネスクラスで「弾丸トラベラー」として世界を飛び回るか、それとも地上に留まって最新のPCとiPhoneを揃え、軽量なガジェットたちと共に快適に作業するための環境構築に回すか。
しばらくは、手元に届いたプラチナ到達の通知の余韻に浸りつつ、夜な夜な航空券の空席照会とガジェットのスペック表をにらめっこする楽しい日々が続きそうです。100の国と地域も達成したいところでもあり、睡眠不足となりそうです。