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ANA 当日アップグレード減額キャンペーンは意味があるのか 9/1から

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当日アップグレード減額キャンペーンが期間限定で展開されるため、まとめてみました。

当日アップグレード減額キャンペーン概要

キャンペーン概要は以下のとおりです。

対象期間 2023/9/1-9/30搭乗分

内容 対象運賃を購入済みで搭乗日当日にアップグレードを利用する場合に、アップグレード料金(当日)が少し減額される

対象運賃 ANA VALUE 1/3/7、ANA SUPER VALUE 21/28/45/55/75
ANA VALUE TRANSIT、ANA VALUE TRANSIT 1/3/7、ANA SUPER VALUE TRANSIT 21/28/45/55/75、ANA SUPER VALUE SALE
介護割引、スマートシニア・スマートユース、アイきっぷ、特典航空券・いっしょにマイル割、国際航空券(INTOWなど)
旅行系運賃(個人包括旅行運賃、包括旅行割引運賃、包括団体旅行運賃など)

受付場所 各空港カウンター、AMC会員の場合はANAウェブサイト や ANA国内線予約・案内センター(電話)でも受付可能

対象路線 後述のとおり

注意事項 

上記以外の運賃からのアップグレードにつきましては、各種プレミアム運賃との差額を支払う。
プレミアムクラスの座席設定がない場合がある
AMC会員はキャンペーンに関わらず搭乗2日前より事前アップグレードを利用可能

今回は9月1か月限定であり、上半期の利益を確保か底上げのようにも見えてしまいます。また、特典航空券でも可能であり、トクたびマイルの設定路線が関係しそうであります。減額については後述しますが、減額幅▲1,000円であり、事前アップグレードで搭乗日前日にアップグレード手続きするのと値差と変わらないという事になります。

こうしたことを見ると当日でも少しでも空いているプレミアムクラスを埋めたいと言うことかもしれません。

対象路線と区間マイルと減額幅

今回のキャンペーンは全路線ではなく、路線が限定されています。路線と区間マイル数とキャンペーン料金と減額幅を一覧にしてみました。下記のとおりです。

対象路線 区間マイル数 通常料金 CP料金 減額幅
東京大館能代 314 6000 5000 -1000
東京秋田 279 6000 5000 -1000
東京庄内 218 6000 5000 -1000
東京富山 176 6000 5000 -1000
東京小松 211 6000 5000 -1000
東京能登 207 6000 5000 -1000
東京八丈島 177 6000 5000 -1000
大阪福島 339 6000 5000 -1000
大阪新潟 314 6000 5000 -1000
大阪松山 159 4000 3000 -1000
大阪高知 119 4000 3000 -1000
大阪大分 219 6000 5000 -1000
大阪熊本 290 6000 5000 -1000
大阪長崎 330 6000 5000 -1000
大阪宮崎 292 6000 5000 -1000
大阪鹿児島 329 6000 5000 -1000
名古屋福岡 374 6000 5000 -1000
名古屋熊本 375 6000 5000 -1000
名古屋長崎 417 6000 5000 -1000
名古屋宮崎 372 6000 5000 -1000
名古屋鹿児島 411 6000 5000 -1000
札幌利尻 159 4000 3000 -1000
仙台札幌 335 6000 5000 -1000
新潟札幌 369 6000 5000 -1000
富山札幌 493 6000 5000 -1000
小松札幌 529 6000 5000 -1000
沖縄宮古 177 4000 3000 -1000
沖縄石垣 247 4000 3000 -1000

当日アップグレード料金が6,000円の路線では5,000円、4,000円の路線では3,000円であり、前者はディスカウント率16.7%、後者では25%であり、率で見ると4,000円路線がお得と言えます。

ただ、飛行機の場合は飛行距離が長い程、運賃は高くなる傾向にあり、今回のキャンペーンを考えると遠い程、お得という事にもなります。

今回の対象路線では、区間マイル数が一番長い路線は小松⇔札幌の529マイルであり、次点は富山⇔札幌の493マイルであります。羽田⇔福岡に近いマイル数があり、もともとのアップグレード料金が6,000円と言うのは破格と言えます。

羽田からの路線は基本的に大館能代は別としてもアンダー300マイルの路線のみであり、幹線の大阪全ては対象外であったりします。なかなか、プレミアムクラスが埋まらない路線を1,000円下げて、何とか埋めようという事が見えます。

まあ、半額とかすると殺到するので▲1,000円が落としどころかもしれません。

トクたびマイルとの関係

今回のキャンペーンは特典航空券でも対象となり、特典航空券の中でもさらにマイル数が少なくなり、お得なトクたびマイルでも利用となります。

そして、今回の対象路線を見るとトクたびマイルの3,000マイルで設定されている路線が多くなります。まあ、こうした路線は飛行時間が短いので、わざわざプレミアムクラスに搭乗する人が少ないと言えます。

そうしたところでも、リピーター利用を狙い、安くプレミアムクラスを経験させることかもしれません。未来に少しでもプレミアムクラス席を確保したいという事にも見えます。

意外と幹線では、トクたびマイル+プレミアムクラスアップグレード(有償)が多いのかもしれません。

プレミアムクラス、うれしいこと3選

同キャンペーンサイトにプレミアムラスの利用にて、うれしいこと3選と訴求ポイントが記載されていました。

①プレミアムクラスシートでの食事利用、②ラウンジ、③優先手続きの三種の神器であります。これは、ANAマイレージクラブ上級会員の沼へ引き込むようにも見えてしまいます。嬉しいけどその対価は払うわけであり、対価に対してのコスパが気になるところであります。

まあ、1,000円の減額幅で乗ってくれる人が恒久的に短距離路線のプレミアムクラスに乗るか不明であります。まして、全便、ジェットでない路線も有り、乗りたいと思ってもプロペラ機で設定がなかったりする、やっぱりり普通席でいいや。とか言いそうであります。ポストプロペラ機ではすべてプレミアムクラス設定とか考えているのでしょうか。

うれしいことを追加するのであれば、プレミアムポイントが+50%積算するとかかもしれませんが。

プレミアムポイント3倍の方が

AMC会員以外もあまねく、1,000円減額するよりは、AMC会員狙いでプレミアムポイントをプレミアム運賃または普通各運賃からプレミアムクラスにアップグレードした際に積算されるプレミアムポイントを3倍積算するとなると熱くなるかもしれません。

プレミアムポイントを求める人はPP単価が市場なので、3倍となると熱くなると言え、そのためであれば、どんな投資もしてしまうので、集金は一気に行きそうです。

ただ、その路線に恒久的に利用者が根付くかは不明であり、そうしたことを考えると地域密着で利用者を根付かせるというのは正当かもしれません。

最後に

プレミアムクラスシート

当日アップグレード減額キャンペーンと言うのはあまり、見たことがありません。しかも、路線を見ると短距離路線で、ジェットを飛ばしていたり、そうでなかったりする路線であります。ANAの場合、基本的にはジェット機にはプレミアムクラスを最低8席は設定しており、全日、プレミアムクラスが空席と言うのはビジネスチャンスロスと考えているのかもしれません。トクたびマイル利用者は首都圏、関西圏利用者は多いのですが、割と旅行に使える余資を持つ人が多いと見て、プレミアムクラス料金を下げれば、利用してもらえるという側面と定期利用者でもプレミアムクラスを利用すればリピーターになってくれるかもと言う需要を探っているのかもしれません。

いずれにしても、太い客を探し求めているようであり、どの業界でも客単価工場と言うのが課題に見えてしまいました。

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