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ANA新運賃でプレミアム株主優待が2,860から2,958PPに!今後のマイル修行はどう変わる?

マイルやプレミアムポイント(PP)を効率よく獲得するために、ANAの「フライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション」を日々叩いている方は多いのではないでしょうか。

特に国内線のマイル修行やステータス維持を考慮する際、運賃クラスによる「積算率(運賃倍率)」の選択は、その後のフライトスケジュールや財布の痛みに直結する極めて重要な要素です。

今回は、シミュレーターを叩いていて誰もが一度は目にする「運賃倍率125%」と「運賃倍率130%」のわずか5%の差にスポットを当てます。

「たった5%の違いでしょ?」と侮ることなかれ。この5%が、獲得PPにおいて「100PP近くの差」を生み出し、最終的な「PP単価」、ひいてはミリオンマイラーやダイヤモンド防衛のコストパフォーマンスを大きく左右することになります。

実際のシミュレーション数値をベースに、PP単価の分岐点、そして私たちが選ぶべき「真の最適解」を徹底的に深掘りします。

HND-OKAの5%の差

言わずと知れたHND-OKA(羽田-那覇)の区間基本マイレージは、984マイルであります。「2,860」という数値を目にすれば、たとえ日常の買い物で会計が2,860円だったとしても、マイラーであれば全く違う数字(プレミアムポイント)を頭によぎらせることでしょう。しかし、そんなお馴染みの日常も2026年5月19日からは少し変わります。

これまでの国際基準とも言えた「125%」という積算率が姿を消し、今後は「130%」または「120%」へと収斂していくことになります。まあ、私たちがマイル修行で大いにお世話になるであろう「プレミアム株主優待運賃」に目を向けると、こちらは従来の125%から130%へと引き上げられます。これをプレミアムポイントの具体的な数字に落とし込んでいくと、以下のような結果となります。

ANAフライトマイル・プレミアムポイント シミュレーション比較
共通条件: 区間基本マイレージ 984マイル(国内線2倍エリア)/ 搭乗ポイント 400
運賃倍率 125%
獲得マイル
1,230 マイル
プレミアムポイント
2,860 PP
運賃倍率 130%
獲得マイル
1,279 マイル
プレミアムポイント
2,958 PP
💡 倍率5%アップによる差分:
マイル:+49 マイル / プレミアムポイント:+98 PP

【シミュレーション結果】125% vs 130% の現実

まずは、具体的な数字から見ていきましょう。
区間基本マイレージ「984マイル」(国内線2倍エリア・搭乗ポイント400含む)という、修行僧にとってはあまりにおなじみの条件下でシミュレーターを回した結果がこちらです。
このように、わずか5%という運賃倍率の違いによって、片道あたり49マイル、そして98プレミアムポイント(PP)という明確な差が生まれています。
「往復でたったの196PPの差か」と捉えた方は、正直に申し上げて修行の沼におけるコスト感覚が少々甘いと言わざるを得ません。この「片道で約100PP、往復で200PP」というビハインドこそが、フライトの回数を重ねるごとにボディブローのようにジワジワと効いてくるのです。

差の「98PP」の破壊力はいかに

ダイヤモンド防衛・SFC獲得への道のりマイル修行は一回きりのフライトでは終わりません。何度も同じようなプレミアムクラスルートを往復し、あるいは三角飛びを駆使してプレミアムポイントを積み上げていく、まさに「修行」の旅路です。

仮に、プレミアムクラスのみを使って「50,000PP(プラチナライン)」および「100,000PP(ダイヤモンドステータスライン)」に到達するまでに、すべて125%で搭乗した場合と、すべて130%で搭乗した場合の「必要搭乗回数」の差を計算します。

1 50,000 PP(プラチナ・サファイア)到達までの比較
125%運賃(2,860 PP)のみ:
50,000 ÷ 2,860 = 17.48 → 18回(9往復)の搭乗が必要
(累積獲得PP:51,480 PP)
< cracks style="display:block; margin-top:6px;"> ・130%運賃(2,958 PP)のみ:
50,000 ÷ 2,958 = 16.90 → 17回の搭乗で達成
(累積獲得PP:50,286 PP)
【結果】 わずか5%の差により、50,000PPハーフタイトルの時点で「丸々1回分(片道)」のフライトを余計に飛ばなければならない計算になります。片道4万5,000円の航空券だとすれば、この時点で45,000円のサンクコスト(余剰支出)が発生していることと同義です。
2 100,000 PP(最高峰・ダイヤモンド)到達までの比較
125%運賃(2,860 PP)のみ:
100,000 ÷ 2,860 = 34.96 → 35回の搭乗が必要
(累積獲得PP:100,100 PP / 非常に美しい着地ですが、回数はかさみます)
< cracks style="display:block; margin-top:6px;"> ・130%運賃(2,958 PP)のみ:
100,000 ÷ 2,958 = 33.80 → 34回の搭乗で達成
(累積獲得PP:100,572 PP)
【結果】 ダイヤモンド防衛ともなると、その差はさらに顕著になります。130%で回していれば34回で済むところが、125%の早期割引プレミアムクラスを盲信して乗り続けると、35回乗る必要が出てきます。
もし、この「最後の1回」がスケジュール的に厳しく、12月末の年末ギリギリに羽田-那覇を1往復追加する羽目になったら……。精神的なプレッシャーと、直前発券による手痛い出費(5万円超)を強いられるのは目に見えています。

まあ、4.5万円という金額自体は決して小さくありませんが、最終的には「わずか1回分の搭乗回数の差」に集約される(終焉する)ところでもあります。これを大きいと見るか、あるいは小さいと見るかは、それぞれの僧侶によって判断が分かれる部分だとは思います。しかし、ステータス獲得までに積み上げる全体の総決済額などを冷静に考慮してみれば、むしろ十分に「小さい(許容範囲内である)」と言えるのではないでしょうか。

プレミアムポイント以上に大きさとは

以上のように貯まるプレミアムポイントを比較してみましたが、背に腹は代えられない運賃であります。5/19前後での比較をしてみました。

5/18まで

領収書
 
表示日:2026年05月17日(日)
金 額
¥45,050- (税込)
(ANA SKYコイン ¥45,050- 含む)
但し 運賃および税金・料金等
航空券発行日 2026年05月XX日(X)
航空券番号 101XXXXXXX
照会番号 XXXXXX
上記、正に領収いたしました。

プレミアム株主優待運賃も、本当に随分と高くなったものです。その昔は片道3万円すら下回るような時代もありましたが、いつの間にか四捨五入すれば5万円の大台に届くところまで来てしまいました。時代が経つにつれて物価が上昇していくというのは、明治時代の10円と令和時代の10円の価値を比較してみれば、まさに自明の理であります。
しかし、単なる「物価高への嘆き」だけでは終わらせてくれないのが、私たち修行僧の尽きない苦悩の本質でもあるのです。

5/19から

宛名
Received From
DANGAN LUCKY 様
金額
The Sum Of
JPY49860-
但し
In Payment Of
航空券代として/For Air Ticket
XXXXXXXXXXXXX
支払方法
Form of Payment
クレジットカード/Credit Card
上記の金額正に領収いたしました。
ANA received the amount indicated above.

そして、2026年5月19日からは、まさに以上のような領収書が画面から吐き出されることになります。その額、じつに49,860円であります。ちなみに、経理的な視点から言わせてもらえば、このシステムが吐き出す数値に「カンマ(,)」が入っていないのは、少々気持ち悪い(座りの悪い)ところでもあります。
それはさておき、なんと一気に4,810円もの値上げとなっているのです。しれっと、と言うべきか、事前の公式告知はあったものの、これによって往復でのコストは「9万円前後」から「10万円の大台」へと劇的に変化しています。

単価的には

「増えた分だけ」のPP単価を計算してみる今回の変更の本質は、「追加で4,810円を支払って、98PPを買い増している」状態です。この「増分だけ」のPP単価を計算すると、驚きの数値になります。

⚠️ 増分(値上げ分)だけで見たプレミアムポイント単価
4,810円 ÷ 98 PP = 約49.08円 / PP

追加コストに対するリターンの単価が約49円/PPというのは、マイル修行の基準(目安10円以下)から見ても極めて割高であり、コストパフォーマンスの観点からは明確な「改悪(損)」と評価せざるを得ません。

マイル修行において「合格ライン」とされるPP単価は10円以下、プレミアムクラス(ファーストクラス)の通常発券でも12円〜15円前後が目安です。それに対して、追加分の単価が「1PPあたり約49円」というのは、極めて割高(コストパフォーマンスが非常に悪い)と言わざるを得ません。

 ルート全体でのPP単価の悪化

(試算例)これを羽田-那覇(プレミアム株主優待)などの具体的な路線に当てはめて、全体運賃の単価推移を見てみましょう。

※リニューアルに伴い積算率が125%→130%にアップし、獲得PPが2,860PP→2,958PPに増加したケースを想定

変更前
運賃:45,050円2,860 PP
PP単価:15.75円
変更後
運賃:49,860円2,958 PP
PP単価:16.86円
💡 結論:トータルのPP単価で見ても「1円以上も単価が悪化」しています。

なぜ、このような変更になったのでしょうか?

トータルの単価的に見れば「損(改悪)」であることは間違いありませんが、唯一の救いを挙げるならば「フライト1回あたりに獲得できるPPの絶対量が増えた」という点です。これにより、ダイヤモンド防衛やSFC獲得までに必要な「総搭乗回数」をわずかに減らす効果、すなわちタイムパフォーマンス(タイパ)の向上という恩恵は一応あります。

しかし、財布から出ていく原資(コスト)を絶対的な基準とする、私たち「PP単価重視」のマイラー視点から見れば、今回のプレミアム株主優待の改定は、「積算率5%アップという甘い飴を配りつつ、それ以上の価格をごっそり上乗せしてきた実質的な値上げ(改悪)」と評価するのが極めて妥当であります。

今後は、運賃が据え置きのまま積算率だけが相対的に上がった「普通席(エコノミー)の株主優待」をベースにするか、あるいは新たな特性となるストップオーバー(24時間超の滞在)を活用した、一筋縄ではいかない「羽田乗り継ぎルート」へと回帰していくことになりそうです。

ここで少し邪推を巡らせてみましょう。昨今、あまりの盛況ぶりに混雑が常態化している「那覇(OKA)のスイートラウンジ」の現状を考えると、これは修行僧をあえて全国各地の地方路線へ散らし、そこで「養分」になってもらうためのANA側の巧妙な分散作戦(乗り継ぎ誘導)なのかもしれません。

まあ、ルートの性質上、羽田でのスイートラウンジ利用機会こそ増えはするものの、いくら一泊挟むとはいえ、乗り継ぎの慌ただしい行程になれば結果的に「ラウンジの滞在総時間を減らせる」という、航空会社側の裏の狙い(コストカット)まで透けて見えるような気がしてなりません。

国際線のおまけの国内線との比較

国際線発券に紐付ける「国内線区間(国際線乗り継ぎ割引運賃)」と比較すると、国内線単独のプレミアム株主優待運賃(あるいはその他の国内線プレミアムクラス運賃)の使い勝手というものは、まさに「コストパフォーマンス(PP単価)と快適性」を取るか、それとも「予約の柔軟性と直前の予定変更への強さ」を取るかという、非常に明確なトレードオフの関係になります。いわゆる「海外発券」や、日本発国際線の切り込み区間(国際線乗り継ぎ運賃)を利用したルーティングは、古くからマイル修行における王道中の王道として君臨してきましたが、昨今のルール改定や運賃環境の激変を踏まえると、その使い勝手には一長一短があるのが実情です。ここでは、そのリアルな実態を「4つの軸」から徹底的に比較検証してみることにしましょう。

 コストパフォーマンス(PP単価)の比較

国際線乗り継ぎ区間(普通席):【圧倒的勝利】

国際線発券に付随する国内線区間は、片道数千円〜1万円程度という破格の追加料金で組み込めるケースがほとんどです。積算率は運賃クラス(100%、70%、50%など)によって変動しますが、そもそもベースの航空券代が劇的に安いため、PP単価は容易に10円以下、調子が良ければ5円〜7円前後を叩き出せます。

プレミアム株主優待(プレミアムクラス):【完敗】

先ほどの試算の通り、値上げ後のPP単価は16円台にまで高騰しています。純粋なコストパフォーマンスの観点だけで言えば、国際線乗り継ぎ区間の足元にも及びません。

予約の柔軟性と変更の自由度(使い勝手の核心)

プレミアム株主優待:【圧倒的に使いやすい】

株主優待運賃の最大のメリットは、「搭乗当日まで予約変更が何度でも無料」「最悪、直前にキャンセルしても手数料が極めて安い(あるいは実質ゼロ)」という点です。仕事のスケジュールが流動的なビジネスマンにとって、この「いつでも引ける・変えられる」という安心感は、ステータス以上の価値を持つ強力な「防具(アーマー)」になります。

ただ、これまではカード決済などの発券の猶予がありましたが、これからは国際線と同様に即決で決済が必要となり、まあ、払い戻しのコストが低いので良いですが、面倒であります。国際線からKeep My Fareが消えた理由もわかりそうです。

国際線乗り継ぎ区間:【非常にシビア】

国際線の旅程と完全に連動しているため、「国内線区間だけをちょっと後ろの便に変える」といった変更が原則できません。 変更する場合は、Mクラスは別として、国際線全体の予約クラスのルールが適用され、高額な変更手数料がかかるか、あるいは一切変更不可(買い直し)になるリスクがあります。ガチガチにスケジュールを固められる旅行でしか本領を発揮できません。以上からすると、どっちにしても、自由度は減っているようであります。

アップグレードの難易度と快適性

プレミアム株主優待:【最初から快適】

最初からプレミアムクラスの座席とラウンジ利用、優先保安検査、機内食が約束されています。修行を「苦行」にせず、移動時間を優雅なモバイルワークや休息の時間に変えられる快適性は抜群です。まあ、これが醍醐味でもあります。時間が空いて、当日にプレミアム株主優待が空いていれば、そのまま修行に入れますし、普通席で株主優待が空いていて、プレミアムクラスでプレミアム株主優待が空いていなくても、UGで処理すると言う技もあります。

国際線乗り継ぎ区間:【当日UGの壁が厚い】

基本は普通席(エコノミー)としての発券になります。もちろん、搭乗2日前や当日に空席があればプレミアムクラスへアップグレード(UG)可能で、成功すればベースの格安運賃に「+50%」がアドオンされるため、最強のPP爆弾に化けます。

しかし、昨今のプレミアムクラスは修行僧や一般客で非常に出足が早く、「国際乗り継ぎ運賃からの当日UG」は年々競争率が激化しています。普通席のまま2時間(例えば羽田-那覇など)を過ごす覚悟も必要です。

最後に

これまでのようにプレミアム株主優待運賃を主軸にしてマイル修行を敢行するとなると、1回のフライトで獲得できるプレミアムポイントは98PP増えることになります。これを愚直にダイヤモンドステータス到達まで往復を繰り返して積み上げていくと、最終的には「丸々1回分のフライト」を省略できる計算です。

一方で、その代償として1回あたりのフライト運賃は4,810円値上げされることになります。これをPP単価ベースに直すと、およそ1.11円の値上げ(悪化)であり、仮に10万PPのすべてをこれで単純に賄ったと仮定すれば、トータルで11.1万円の費用増という現実がのしかかります。しかしその反面、前述の通りフライトが1回分省略されることで、その分の航空券代「49,860円」が綺麗に削減されるため、差し引きのプラスマイナスで見れば、最終的なコスト増は「61,140円」という絶妙なラインに落ち着くわけです。

まあ、これだけの激変を見せられながら、現在のインフレ時代において航空会社を「優等生」と称えるべきなのか、それとも単なる「改悪」と嘆くべきなのか、じつに判断が難しいところであります。

ふと、「ダメだと言うな!それよりいい案を出しなさい」という政界の名フレーズが頭をよぎりましたが、まさにANA側が私たちに突きつけている現実も、そういうことなのかもしれません。ANAと名フレーズの方の関係は良くわかりませんが。

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