函館空港から羽田空港までANAプレミアムクラスを利用しましたので、お伝えします。
混雑の千歳空港を避け函館空港に
暑い東京を離れ、涼しい所を求めて向かったところ、実は東京も涼しく、北海道は寒いくらいでした。新千歳空港はたくさんのフライトがありますが、お盆時期のため、混雑し、荒天となり、欠航が発生すると大混乱となるため、マイル数は減ってしまうものの敢えて函館空港を利用することにして函館空港に向かいしました。JRは外国人向けにジャパン・レール・パスを発行しているためか外国人の利用が多いようです。
新函館北斗駅から函館空港行きバス
よく新幹線と航空機は4時間の壁とかいう競合する乗り物と言われています。東京から新函館北斗間の新幹線の所要時間は4時間30分前後なので、飛行機の方が有利そうですが、大宮(埼玉県)と新函館北斗間は4時間前後になるため、東京西部や埼玉県からの移動では新幹線の方が有利にもなります。そんな何故か競合する乗り物同士を結ぶバスがある事を知り、利用してみました。
バスのルート
新函館北斗駅→五稜郭公園入口→五稜郭法華クラブ前→市民会館函館アリーナ前→湯の川花びしホテル前→湯の川温泉→函館空港
運賃・所要時間
運賃は新函館北斗駅から函館空港までで1,000円(税込)で、下車する時に支払います。
ちなみに新函館北斗からJRで函館駅まで向かい、函館空港までバスで向かうとトータル770円と鉄道とバスの組合せの方が安いです。JRの切符は遠方から通しで購入すると実質新函館北斗と函館間の距離を加算してもほとんど運賃が変わらないため、JRとバスの組み合わせの方がさらに安くなると思います。
バスの所要時間は56分ですが、空いているともう少し早く到着します。冬場で荒天の時は逆に時刻表の時間以上かかる可能性もあります。こちらも鉄道とバスの組み合わせの方が早いです。
時刻表は下記のリンクです。
乗車
バス乗り場は新函館北斗駅・南口の階段を降りたところにあります。函館空港行の時刻表は写真の通りです。バスはローカル路線バス仕様ではなく、観光バス仕様です。座席配列2-2です。東京からの新幹線が遅れて到着したため、10分定刻よりも遅く出発です。本日の乗客は自分を含めて2人でした。ドライバーさんによると0人の時も多いとのことです。五稜郭公園入口まで30分程、湯の川温泉まで40分程で着きますので、意外と早く着きます。
札幌方面からだと列車で終着の函館まで乗車した方がメリットはありそうですので、このバスを利用するメリットはないようです。東京・埼玉方面から新幹線で函館に行く際に湯の川温泉に直行する方には、乗換が少なく、湯の川温泉も数か所停止するのでホテルまで歩かずに行けるのでメリットがあると思います。
プレミアムクラス搭乗記
搭乗
バスで函館空港に到着後、ビジネスラウンジ「A Spring」でパソコン作業後、手荷物検査場が混雑していたこともあり、締め切りギリキリで搭乗。函館空港はJAL,ANAのほかLCCのバニラエアも就航しているため、手荷物検査場は結構混雑するようです。お盆のせいか日本人が多く、外国人はJRとは対照的に少なかったです。
本日の機材はボーイング777でシートはレザー張りのタイプです。
スリッパ、ヘッドフォン、ブランケットのプレミアムクラス三種の神器も当然あります。
電源は中央のひじ掛け下にコンセントとUSBポートがついています。
Wi-Fiも搭載されています。
離陸
生憎の天候の函館を飛び立ち、あっという間に津軽海峡を越え、青森市上空に。
陸奥湾のカーブが雲の合間から見えます。
直後に青森空港(AOJ)上空を通過。
機内食 Premium SABO
安定飛行に入り、午後の軽食であるPremium SABOの提供開始です。
本日のメニュー
ハワイアンスタイルポークと野菜のサンドイッチ、豆と穀物のラタトゥイユ、桜海老とキャベツのサラダ、チョコレートムースのミントのゼリー、そして、「カカオ サンパカ」監修のお菓子
軽食とともにワインをいただきました。白ワインはシャトー・デュ・パン・ブラン 2015 (ボルドー、フランス)です。
「カカオ サンパカ」のお菓子は持ち帰りとしました。
飛行ルート
飛行機は奥羽山脈上空を飛び、仙台付近で、海上に出ます。仙台湾の奥には松島もうっすらと見えます。
その後いわき付近で再び内陸上空に。
霞ケ浦を通過して、まもなく利根川を越えます。利根川上空を飛行しているとこのまま成田空港のB滑走路に到着してしまうのではないかという錯覚を覚えていると上空を上昇中の飛行機が横切ります。
市原のコンビナートが見えてくると珍しく羽田空港のD滑走路へ向かいます。
東京湾アクアラインの川崎人工島が見え、着陸。
あまり歩かなくて済む60番ゲートに到着。出発時、あわただしくて確認できませんでしたが、搭乗機材は国際線から転用されたボーイング777-200ERでした。エンジンは特徴的な音を出すプラット・アンド・ホイットニー4090ですが、あまり気づきませんでした。ANAの機体はホームである羽田空港第2ターミナルが一番映えて見えるように感じます。
最後に
新幹線の駅と空港を結ぶ不思議な連絡バスを利用してみましたが、認知度が低いのか、はたまた、やはり需要が少ないのか、利用客が少なく、乗客としては快適でした。湯の川温泉へのアクセスは思いのほか便利であり、混雑時は立席となるJRよりは快適に移動できると思います。
函館空港からのフライトは、天候にもよりますが、海岸線と平野、山脈などいろいろと楽しめる路線であり、1時間ちょっとのフライトはあっという間でした。海上の飛行が多く、消灯の時間があり、他人に遠慮してあまり外の景色を楽しめない国際線と違い、機窓の景色を楽しめるのも国内線の醍醐味ではないかと思います。