ANAが就航する海外都市発券の日本(東京)行きと経由してさらに海外の就航地に行く場合の運賃と燃油サーチャージをまとめてみました。
海外発東京経由海外往復の燃油サーチャージ
地球で一番遠い都市とも言えるシドニーは日本にとっては時差もほぼなく、9時間ほどででアクセスできるため、それほど遠さを感じませんが、欧米の場合はかなりの距離となります。
今回はシドニー発東京、ニューヨーク、ロンドンの運賃を確認してみました。
シドニー発券東京往復
予約クラスは50%加算の価格重視の運賃となります。プレミアムポイント修行は今回はあまり考えないようにします。
運賃は134,780円となり、うち燃油サーチャージは85,300円と6割超が燃油サーチャージとなっています。
シドニー発券ニューヨーク往復
つづいて、ニューヨーク往復です。こちらはかなり距離が長くなるので、高額が予想されます。旅程は下記のとおりです。
最安が何とかANA便のみで出てくる旅程で日にちを合わせてみました。減便のせいもあり、太平洋便は意外とユナイテッドのコードシェア便が当たったりします。
運賃は220,640円とさすがに高くなります。しかしながら、燃油サーチャージは何と0円であります。先ほどの東京行きと比較すると8.5万円しか差がなく、予約クラスは同じSクラスです。
コロナテストなどの問題はありますが、一度シドニーに行ってから、アメリカに行った方が良いかもしれません。
シドニー発券ロンドン往復
最後は欧州、ロンドンです。こちらも欧州便は便数が絞られているため、ルフトハンザドイツ航空のコードシェア便しかない日もあり、ANA運航便に合わせるのが結構大変であります。
プレミアムポイントはコードシェア便の場合、運航会社の積算率で積算されるため、ANAダイヤモンドを目指すためにANA便に乗れたくても乗れなくなっており、この辺り期間限定でコードシェア便でもANA便で加算するなどの特別対応が欲しいところです。
設定がないかと思いましたが、イギリス連邦間輸送と言うことで俗に言われるカンガルールートの運賃がありました。運賃は244,560円で燃油サーチャージはこちらも0円でした。さらに、往路はMクラスで100%積算なのでニューヨーク往復よりはプレミアムポイント積算は効率的と言えます。
日本を通過する旅程では燃油サーチャージフリーと言うのが多いようです。
発券地別運賃と燃油サーチャージ一覧(アジア・オセアニア発)
以上、シドニー発券を確認してみましたが、他の発券地から東京と東京を通過して欧米に行く運賃と燃油サーチャージを調べてみました。
旅行時期は8月で価格重視で一番安い運賃で比較してみました。そのため、マイル積算率は30-50%が大半であります。
また、欧米線ではANA運航便がものすごく高くなっている日が多数あり、前日翌日にずらしてもない場合は、ユナイテッド、ルフトハンザのコードシェア便を利用しています。
単位:円(上段は運賃総額、下段は燃油サーチャージ)
発券地 | 目的地 | ||
---|---|---|---|
東京 | ニューヨーク | ロンドン | |
SYD | 134,780 | 220,640 | 244,560 |
85,300 | 0 | 0 | |
SIN | 101,570 | 156,200 | 583,630 |
41,360 | 0 | 126,660 | |
BKK | 120,610 | 198,730 | 575,770 |
42,000 | 37,600 | 127,300 | |
KUL | 104,450 | 159,780 | - |
4,200 | 57,040 | - | |
GMP | 50,050 | 241,230 | 428,270 |
7,780 | 40,200 | 0 |
SYD=シドニー、SIN=シンガポール、BKK=バンコク、KUL=クアラルンプール、GMP=ソウル金浦
シドニー発券では先述のとおり、アメリカ行きとロンドン行きが燃油サーチャージフリーとなっています。
東南アジアではシンガポールからのアメリカ方面が燃油サーチャージフリーとなっています。それ以外は燃油サーチャージは発生しているものの、東南アジア区間のみのようであり、太平洋区間は発生していないようです。
東南アジアからロンドンへの運賃は片方がほぼ普通運賃であり、あまり設定がなく高額となっいます。
日本発の運賃はもちろんのこと、海外発日本どまりはがっつり、燃油サーチャージが付加されており、旅程をうまく組み合わせて、アメリカ行きなどにした方がよさそうです。
発券地別運賃と燃油サーチャージ一覧(欧米発)
つづいて、欧米から発券で、日本、アジア、オセアニア行きの運賃と比較してみました。下記のとおりです。
単位:円(上段は運賃総額、下段は燃油サーチャージ)
発券地 | 目的地 | ||
---|---|---|---|
東京 | シンガポール | シドニー | |
JFK | 266,660 | 184,530 | 185,120 |
85,300 | 22,900 | 12,780 | |
HNL | 224,120 | 174,080 | 226,320 |
54,700 | 22,900 | 12,780 | |
LHR | 198,940 | 247,040 | 231,880 |
85,300 | 82,620 | 82,620 | |
FRA | 182,940 | 228,870 | 238,970 |
85,300 | 79,000 | 79,000 |
JFK=ニューヨーク、HNL=ホノルル、LHR=ロンドン、FRA=フランクフルト
アメリカ発券では日本どまりはほぼフルで燃油サーチャージがかかっている一方で、シンガポールとシドニーはニューヨークからでもハワイからでも金額が同一であることからアメリカ発の場合は距離ではなく、一律のようであります。
欧州からの場合はかなり高額となっており、東京止まりと変わらない設定です。ただし、シンガポール、シドニーまでさらに遠く行くにもかかわらず、むしろ少し安くなっています。
欧州から日本に来た後に、その後、東南アジアやオーストラリアに行く場合は、旅程は駆使することとなりますが、通しで購入した方が安いかもしれません。
最後に
今回は海外発券にて出発地と目的地で燃油サーチャージが異なるか確認してみました。海外発券では日本どまりの往復では日本発とほぼ同額の燃油サーチャージがかかるようです。
その一方で、東南アジア、シドニーからアメリカに行く場合、シドニーからロンドンに行く場合は燃油サーチャージフリーと言う結果でした。
そして、アメリカ発券の東南アジア、オセアニアについてはかなり燃油サーチャージは抑えられています。
こうした理由は共同事業をしているスターアライアンス加盟のキャリアが設定している運賃にあわせているようにも見えます。
日本でのストップオーバーなどできる出来ないなどはありますが、こうした時代のマイル修行で海外発券の活用もありかもしれません。