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那覇発・羽田行きANA最終便(NH1134)B738プレミアムクラス搭乗記!深夜割増トラップと最果てゲートの罰ゲーム

羽田行き最終のB737-800(738)のプレミアムクラスに搭乗してみましたので、その模様をお伝えします。

那覇空港の「真の最終便」を狙うものの…

NH1134便は、羽田へ向かう本日の正真正銘のラストフライト。と言うよりも、那覇空港のANA側ピアにおける最終出発便でもあります。

静まり返る北ウイング。誰もいない搭乗口を見ながら優越感に浸りつつ、完璧な締めくくり……といきたいところでしたが、この日はセントレア行きが遅延している模様。結局、本当の「最終の座」はスカイマークに譲る形となりました。

本日の搭乗口は35番ゲートからの出発です。
機材がB737-800というナローボディ機なので、B777-300のようなお祭り騒ぎの賑わいはありませんが、プレミアムクラスから普通席まで満席御礼。やはり貴重な最終便とあって、機内は独特の混雑感に包まれています。

深夜に近い時間帯のフライトですが、驚いたことに子連れのファミリー層がかなり目立ちます。連休の後半は慌ただしく移動するのを避け、翌日はゆったり家で過ごして旅の余韻に浸る――そんな需要が多いのかもしれません。

なんだかんだ落ち着く、お馴染みの最前列

本日の座席は、最前列のR側(右側)の窓側であります。

このタイプのプレミアムクラス・シートも、さすがに各所の年季が入って古くなりましたね。ふと「新幹線」と比較してしまうのですが、あちらの方が引退間際までメンテが隅々まで行き届いているようにも見えます。航空機は過酷な環境を飛んでいるからでしょうか。

鮮やかなレッドのセーフティカードが「私はB738ですよ」と静かに主張しています。
次世代のB737 MAXが本格的に導入され始めれば、この見慣れた四角い窓から眺める景色も、いつかは懐かしく感じる日が来るのでしょう。

出発前はANAラウンジに引きこもっていたため、外の様子が全く分からなかったのですが、離陸して上昇を始めた瞬間に窓に打ち付ける雨を見て、初めて「あ、雨降ってたんだ」と気づきました。

夜の那覇空港は、24時前まで各地からの到着便がひっきりなしに滑り込んでくるため、上空から見下ろすと眠らない街のように明るく輝いています。
ふと機窓を眺めながら、「そういえば、今年はギャラクシーフライトの運航はあるのだろうか……」などと、かつての深夜の熱気あふれるピストン輸送に思いを馳せてしまいました。

既視感のある機内食と、ついつい進む酒

さて、安定飛行に入るとお待ちかねの機内食(Premium Kitchen)の時間です。
配られたメニューカードに目を落とした瞬間、「おや、これ最近どこかで食べたな……?」という強烈な既視感が頭をよぎりました。

メニューの内容は以下の通りです。

「イカ墨ジューシー」は、正直なところ味の細かいディテールまでは覚えていなかったのですが、あの真っ黒なビジュアルのインパクトが強烈すぎて、「あ、前回の修行の時に食べたやつと全く一緒だ!」と記憶の引き出しが完全に一致しました。

沖縄路線は昔から「沖縄オリジナルメニュー」が頻繁に組み込まれる傾向がありますが、今も昔もそのスタイルが変わらないのは、マイラーとしては少し嬉しくもあり、ローテーションの早さにクスッとしてしまうところでもあります。

 

食後はいつものようにハイボールへ移行。
21時を過ぎて自宅にいるときは、健康を考えて絶対にスナック菓子類には手を付けないマイルールがあるのですが、ひとたび飛行機に乗ってしまうと、あの「おつまみセット」の誘惑に勝てず、ついつい食べ過ぎてしまいます。翌朝の胃腸のコンディションのことは、この瞬間だけ完全に脳内からログアウトしています。

深夜の巡航、そして静まり返る機内

さてさて、楽しい時間はあっという間で、飛行機は順調に高度を下げ、気づけばもうすぐ羽田に到着というところまで迫ってきました。

23時前という時間帯もあって、機内の照明は落とされ、大半の乗客は夢の中。
個人的には、お酒を飲むとアルコールで脳が覚醒してしまい、逆にギラギラと眠れなくなるタチなのですが……。まあ、よくよく考えたら今朝は「朝6時」からジムに行って体を動かしているわけで、常識的に考えれば気絶するほど眠くてもおかしくないはずなのですが、マイラーの執念でしょうか。

やがてベルト着用サインが点灯。
少し残ってしまったハイボールのプラスチックカップを、巡回してきたCAさんに引き取ってもらいます。いつもなら意地でも綺麗に飲み干すのがデフォルトなのですが、どうにも今日はアルコールのピッチが上がらず、不完全燃焼のまま片付けてもらいました。

羽田に到着、しかし待っていたのは…

さてさて、定刻通り羽田空港に無事ランディング。
最果ての「沖止め(オープンスポット)」からバスドナされる最悪のシナリオだけは回避できた……と胸を撫でおろしたのも束の間、案内されたのはなんと無情にも「40番台」の最果てゲートでした。

深夜のこの時間帯に、あの延々と続くサテライト側からの長距離ウォーキングは、もはや修行を通り越して「罰ゲーム」以外の何物でもありません。ターミナルの床はピカピカに磨き上げられていて綺麗ですが、私の足取りは重く、喉は乾いてゲホゲホであります。

歩いても、歩いても、中央の到着出口が一向に近づいてきません。

延々と動く歩道を乗り継ぎ、やっとの思いでターミナルの中心部まで戻ってきました。
よく「修行僧の朝は早い」とは言いますが、「ターミナルの夜は早い」というのもまた真実。日中は空席待ちや待ち合わせの人々で埋め尽くされているスツールも、今は誰も座っておらず、不気味なほど静まり返っています。

深夜の帰宅ルートで痛恨の計算ミス

なんとか早歩きで、東京モノレールの最終「区間快速」の滑り込みには間に合いそうなタイミングでした。しかし、そこから乗り換えることを考えると少し面倒になり、時間にまだ余裕のあった「リムジンバス」で新宿まで帰るルートを選択してみることに。

……が、ここで痛恨のミス。

すっかり深夜の「運賃倍増(深夜割増)」の存在を失念したまま、ホイホイとチケットを決済してしまいました。

このバス運賃を払い、さらに新宿に到着してから自宅までタクシーを拾うとなると、「これ、最初から羽田空港のタクシー乗り場からダイレクトに自宅まで定額で帰った方が、タイパ(時間対効果)もコスパ(費用対効果)も圧倒的に良かったんじゃないか……?」という身も蓋もない現実に気づいてしまいました。

しかもこのリムジンバス、羽田を出てすぐに高速道路に乗ってくれるのかと思いきや、わざわざ第3ターミナル(T3)を経由するルート。国際線側の深夜の賑わいを横目に、またしても無駄な時間をロスしていきます。

結局、新宿駅周辺に滑り込んだのは時計の針が25時(午前1時)を回った頃。そこからさらにタクシーを捕まえる羽目になりました。

最終便は機内もラウンジも空いていて快適ではありますが、前後のアクセスや深夜割増のトラップを考えると、トータルの「PP単価(プレミアムポイント効率)」やコストパフォーマンスは決して良くないな、と身を以て痛感させられました。

やはり、「修行僧の朝は早い」の格言通り、朝一番の便でサクッと飛んで、明るいうちに自宅へ戻ってくるのが王道にして至高であると、今さらながら骨身にしみたフライトでした。

最後に

今回は「たまには夜の最終便でゆったり戻るのも悪くないか」と軽い気持ちで選んだフライトでしたが、結果として深夜の移動コストと体力の消耗という、手痛い勉強代を払うことになってしまいました。

プレミアムクラスの快適なシートや美味しい機内食、そして静かな夜間飛行そのものは最高の一言。しかし、マイラー・修行僧としてのトータル効率(PP単価やタイパ)を突き詰めるならば、やはり夜に引っ張るのはリスクが伴いますね。

深夜の羽田空港で延々と歩かされる最果てゲートの洗礼、そしてすっかり失念していたリムジンバスの深夜倍増トラップ。これらをすべてひっくるめて、「修行僧の朝は早い」という先人たちの格言がいかに本質を突いているかを、身を以て痛感させられる旅となりました。

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