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ANAプレミアムクラス搭乗記|羽田〜宮古(MMY)直行便 48番ゲートの洗礼と最古参B787の旅

今年2回目のMMYまでの直行便を利用してみましたので、お伝えします。

スイートラウンジへは早めの足を

ANA国内線の場合、保安検査場は出発時刻の20分前までに通過すればセーフですが、今回は余裕を持って出発の90分前に空港へ到着しました。目指すはANA SUITE LOUNGE(スイートラウンジ)です。

ラウンジに落ち着き、さっそく一杯といきたいところですが、那覇空港のラウンジのようにハイボールのサーバーがありません。というわけで、銘柄ウィスキー「知多」を使ってセルフでハイボールを作ります。国際線のスイートラウンジのように、ジンやウォッカなどのスピリッツ類も常備してくれると、さらにありがたいのですが。

グラスを傾けつつ、昔から変わらないANAラウンジのWi-Fiに接続します。接続画面のデザイン自体もお馴染みのものですが、ふと気がつきました。昨年、NTT持株会社が社名変更したことに伴い、ロゴが微妙に刷新され、グループ各社もそれに追随しています。しかし、このWi-Fi接続画面のロゴは、どうやら電電公社から民営化された当時のままのようです。……まあ、街中のマンホールの一件と同じで、こういうレトロな残存を指摘し始めたらキリがありませんね。

罰ゲーム?最果ての48番ゲート

搭乗の約2時間前、スマホにSMSの通知が届きました。
「ゲートが48番に変更となりました」

思わず苦笑いです。宮古(MMY)路線は那覇(OKA)路線と違って、もともと端っこのゲートに割り当てられることが多いのですが、今回はその極めつけとも言える「48番ゲート」。まさに“罰ゲーム”のような大移動が確定しました。
ここは、昔からある50番台のエリアと、新設された40番台のエリアが交差するジャンクションです。バスラウンジから移動するのも面倒ですが、延々と歩かされるのも同じくらい骨が折れます。

動く歩道に身を任せて進むと、途中にセブン-イレブンが見えてきました。こんな最果ての地にまで出店しているとは、これぞセブンのお家芸「ドミナント戦略」の極みでしょうか。

道中、よく見かけたのが自動運転のモビリティマシーンです。高輪ゲートウェイ駅の改札付近でウロウロしているロボットをそのまま大型化したようなデザインですが、あの独特の、予測しづらいスローな動きは、急いでいる時にはちょっとイラっとしてしまいますね。

ようやくゲートが見えてきたその時、手首のApple Watchがブルッと震え、「ワークアウト(ウォーキング)中ですか?」と反応しました。デバイスが「これは運動だ」と認識するほどの距離というわけです。ちなみに、スイートラウンジから48番ゲートまでの歩数を数えてみたら、実に「1,425歩」でした。

ついでなので、第2ターミナルの最北端である47番ゲートまで足を延ばしてみました。この先はさらに拡張工事が続いており、突き当たりは工事中独特の切妻壁(きりづまへび)になっていました。ここが完成したら、さらなる“罰ゲーム”が待っていそうです。
しかし、現在の47番ゲートが「八丈島行き」というのも、なんとも微妙なキャスティングです。かつての歴史を知っていると、図らずも「島流し」の風情を彷彿とさせてしまいます。

ふと振り返ると、ぽつんと「ANA FESTA」が営業していました。かつてサテライトが地続き(本館接続)になる前は、お詫び(?)として1,000円分のクーポンが配られて買い物ができたものですが、今やこれだけ歩かせておいて特典は何もなし。日本空港ビルデングの賃料が高いせいでしょうか。まあ、国内線はただでさえ薄利でしょうから、コストカット重視のケチケチ路線になるのも仕方がありません。

B787-8(78P)搭乗、レトロと快適性の狭間で

いよいよ搭乗開始です。
それにしても、昔に比べて「優先搭乗」の対象者が随分と増えた気がします。少子化と言われて久しい昨今ですが、事前改札と優先搭乗だけで10分近くかかり、総勢40名ほどが列をなしていました。
ご高齢の方もいますが、その多くは小さなお子様連れのご家族です。もし予約レコード(PNF)で該当する幼児が事前に把握できているのなら、「該当者とその同行者は、一般搭乗の10分前にあらかじめ案内する」といった、もう少しスムーズな運用にできないものか……などと考えてしまいます。まあ、機材の到着遅れなど、現場には色々と一筋縄ではいかない事情があるのでしょう。

運命の機内へ。機材はB787-8(78P)です。プレミアムクラスの座席は、旧型のクラシックなシートかと思いきや、嬉しいことにビジネスクレードルタイプのシートでした。これはラッキーです。

今回の機体レジは「JA812A」。ANAの787としては最古参レベルの機体です。そのため、壁面のカラーリングなどは最新の機材と比べるとかなりの乖離(ジェネレーションギャップ)を感じます。また、窓のディマーボタン(電子シェードの調光ボタン)は使い込まれてボロボロなだけでなく、押し心地も反応もどこか鈍い印象でした。もっとも、普段からテレビのリモコンやマウスの操作をスルーされがちな私なので、単に自分の指の圧力が弱いだけかもしれませんが。

離陸

48番ゲートから出発し、滑走路はまさかの「D滑走路(RWY05)」へ。ゲートの遠さに加え、地上走行でもかなりの距離を走るというダブルの罰ゲームです。しかも、昼時だというのに誘導路は混雑しています。
それにしても、最近の羽田空港も都心の繁華街も、見渡す限り外国人観光客ばかりです。ここはアメリカか欧州の市街地かと思うほどの比率で、機内に漂う海外特有の「香水と体臭の混ざったエキゾチックな香り」が、その錯覚にさらに拍車をかけます。

先行するB787が一本飛び立ち、いよいよ我がNH87便の離陸の番が来ました。
加速し、ふわりと浮き上がると、787特有の主翼がグッと上方にしなります。近年、エアバスに押され気味のボーイング社ですが、この美しくしなる翼の造形に関しては、文句なしの「傑作」と言えるでしょう。

ボリュームは米多め?非幹線のプレミアムクラス機内食

離陸後、順調に高度を上げるとすぐにベルト着用サインが消え、お待ちかねの機内食の時間になりました。今回は「1A」の座席を指定していたため、キャビンで一番最初にサーブされます。12時出発のフライトですから、ランチには最高のタイミングです。

配られた御膳を見ると、メニューの構成に目が留まりました。左上の小鉢と、右下のご飯ものがどちらも「お米(炭水化物)」です。対角線上にお米を配置し、残りのスペースを野菜系と魚系のおかずで埋めている印象であります。

お食事 / MENU 439 kcal ※味噌汁を除く
  1. 1. 浅蜊時雨煮 豆御飯
  2. 2. 鶏竜田揚げ、烏賊と玉葱のさつま揚げ、蓮根明太金平、キャベツのちりめん和え
  3. 3. 烏賊のマリネ 青豆とポテトサラダ
  4. 4. グリーンピースのクリーム 生ハムとコンソメゼリー
  5. 5. 小柱 筍 赤蒟蒻 菜の花の蓬味噌掛け
  6. 6. 生ハムロール寿司、山菜稲荷寿司
  7. 7. 味噌汁

左上と右下は米であります。対角線上に米を配置して、後は野菜系と魚系が多い印象です。

正直、ボリュームとしては少し物足りなさを感じたので、追加で白ワインをオーダーしました。主要幹線(札幌・伊丹・福岡・那覇)ではないローカル線(非幹線)のプレミアムクラスであるにもかかわらず、プラスチックカップではなくきちんと「グラス」で提供されたのには少し驚きました。
さらに、同じ銘柄をおかわりする際、「グラスはそのままで結構です」と伝えると、着陸前まで同じグラスを使い続けさせてくれました。以前とルールが変わったのでしょうか、個人的にはエコでありがたい運用です。

おつまみとして提供されたミックスナッツの袋を、何気なく裏返してみました。
そこには販売元として「エリアサポートサービス(東京都新宿区高田馬場)」の文字が。かなり昔、スナック類の販売先としてよく見かけた名前ですが、ここにきて復活したのでしょうか。なんとも懐かしい気分に浸ることができました。

雲上のフライトと、早すぎる時の流れ

南国へのフライトということで、窓外に広がる快晴の美ら海を期待していましたが、あいにく道中は終始どんよりとした曇り空。少し前までは日本全国が快晴のような天候が続いていたので、自然の気まぐれには勝てません。

今回のフライトは、やたらと旋回が多いように感じられました。後で航路を確認してみると、普段の宮古便ではあまり見かけない変則的なルートを飛んでいたようです。
昔は、那覇便であっても最後の1時間がとても長く感じられたものですが、今や宮古便であっても、気づけばあっという間に着陸前のベルトサインが灯ります。これが自分の加齢によるものなのか、あるいはスマホの機内Wi-Fiやエンターテインメントが充実したおかげなのかは分かりませんが、とにかく時の流れの早さを実感します。

雲の切れ間から、少しばかりの南国の風景(エメラルドグリーンの海)が顔を覗かせました。かつて「マイル修行」を始めてからというもの、沖縄の地理や離島に妙に詳しくなりましたが、これは修行がもたらしてくれた、実に素晴らしい副産物です。

着陸して、ターニングパッドで旋回してターミナルに向かいます。これも南国らしい光景であります。

機体は無事に着陸。滑走路の端にあるターニングパッドで巨体を180度くるりと旋回させ、宮古空港のコンパクトなターミナルへと向かいます。このローカル感あふれる取り回しも、南国の空港らしくて風情があります。

10分ほどの遅れはあったものの、非常に順調なフライトでした。これで今年2回目の宮古島上陸です。

滞在時間わずか。宮古空港でのトンボ返り

石垣空港(ISG)のように、制限エリア内の「乗り継ぎルート」が初見では明確に分からなかったため、今回は一度、到着出口から一般エリアに出てみることにしました。

自動ドアが一歩開くと、出発地である関東の肌寒さが嘘のような、30℃を超える熱気と、南国特有の「ムッ」とした湿度が身体を包み込みます。一瞬だけ味わう、旅の解放感。しかし、私の旅はここで終わりではありません。すぐに上階の出発ロビーへと移動し、次のフライトに向けて再び保安検査場へと向かいます。

宮古空港の手荷物検査マシーンは、最近主流の「パソコンをバッグから出さずに検査できる最新型」のような近代的な筐体をしていたのですが、実際に通してみると、従来通り「パソコンは外に出してください」と言われました(笑)。
ふとマシーンの銘板を見ると、筐体の名称は「ORION(オリオン)」。沖縄だけに、あのオリオンビールと何か深い関係でもあるのでしょうか……。そんな小さな謎を胸に、次の目的地へのゲートへと向かいました。

まとめ:罰ゲームの先にある、マイル修行の妙味

今年2回目となった羽田〜宮古(MMY)のフライトは、羽田空港での「1,425歩」に及ぶ最果て48番ゲートへの大移動から始まり、D滑走路での長い地上走行、そして宮古空港での一瞬のタッチ(トンボ返り)にいたるまで、文字通り「移動そのものを味わい尽くす」旅となりました。

非幹線でありながらグラスで提供されるワインや、787最古参機材(JA812A)のどこかノスタルジックな佇まいなど、実際に乗ってみなければ分からないマニアックな発見が多いのも、この路線の面白いところです。

かつて「マイル修行」という目的のために飛び始めた沖縄路線ですが、今ではこうして離島の地理に詳しくなり、機内のわずかな変化や空港マシーンのニッチな銘柄(ORION)に目を向けられるようになるなど、フライト自体の愉しみ方がより深まったことを実感しています。

関東の寒さを一瞬で忘れさせてくれる、宮古空港のあの「ムッ」とした南国の熱気。それを肌で感じるためだけに飛ぶのも、また一興。次はどのようなフライトが待っているのか、少し気が早いですが、3回目の宮古便への期待を膨らませつつ、次の目的地への機体に乗り込みます。

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