
ANAマイレージクラブにおいて、スターアライアンス提携航空会社でプレミアムエコノミーが積算されない航空会社が存在し、その理由を考えてみましたので、お伝えします。
スターアライアンス加盟でプレミアムエコノミーを運航する航空会社

スターアライアンス加盟でプレミアムエコノミーの設定がある航空会社は以下のとおりです。
アジア:
ANA、シンガポール航空、エバー航空、タイ国際航空、中国国際航空、エアインディア、深セン航空
北米
ユナイテッド航空、エア・カナダ
欧州:
ルフトハンザ、スイス航空、オーストリア航空、ブリュッセル航空、LOTポーランド航空
オセアニア
ニュージーランド航空
加盟予定
ITAエアウェイズ
コネクティングパートナーである吉祥航空含めて25社が加盟していますが、うちプレミアムエコノミーの設定のある航空会社は15キャリアあります。
アシアナ航空はエコノミースマティウムという設定がありますが、こちらはシートはエコノミーでシートピッチが広いもので且つ、もう少しで大韓航空と統合予定であり、対象がとみなします。
今後加盟予定のITAエアウェイズもプレミアムエコノミーの設定があり、含めると16社あります。こうしてみると意外と多く、ANAマイル修業において、プレミアムポイントが積算するスターアライアンス加盟の航空会社において、プレミアムエコノミーは有力な積算対象でもあります。
ちなみに、スターアライアンス加盟はしていないものの、ANAマイレージクラブと提携航空会社でプレミアムエコノミーの設定がある航空会社は以下のとおりです。
フィリピン航空
ヴァージン アトランティック航空
ベトナム航空
プレミアムエコノミー設定があるにも関わらず積算されない航空会社

しかし、ここで一つの「歪み」が生じています。機材にPYの座席が存在し、実際に販売されているにもかかわらず、ANAマイレージクラブの積算リストから「無視」されているケースがあります。
プレミアムエコノミーとしてのマイレージ積算がない航空会社は以下のとおりです。
エアインディア
ニュージーランド航空
ANAマイレージクラブにおける運賃積算率の情報はエアインディアが
2014年7月11日時点、ニュージーランド航空が2016年8月9日時点といずれも10年前後、情報が更新されていない状態にあります。
両社のプレミアムエコノミーのサービスを開始されたのはニュージーランド航空が2005年であり、エアインディアが2023年であります。ニュージーランド航空は情報更新時に既にあり、エアインディアは最近となっています。
予約クラスについては、ニュージーランド航空のプレミアムエコノミークラスはU, E, O, Aであり、エアインディアではR, O, Eとなっています。
ニュージーランド航空にいては、プレミアムエコノミーとしてはマイル積算の設定はありませんが、エコノミークラスでU, E, O, Aがカバーされており、マイルとプレミアポイントが積算されるので、カテゴリーとしては問題はあるものの、実利としては問題ないので良いでしょう。
一方でエアインディアはプレミアムエコノミーがまったく加算されないので、問題であります。
なぜ、積算されないのか
では、なぜエアインディアのプレミアムエコノミーがマイル積算が出来ないのか考えてみます。まずはAIの考察は以下のとおりです。
1. 導入から間もないための「システム連携の遅れ」
エアインディアがプレミアムエコノミーを本格導入したのは2023年5月以降であり、特に最新機材(A350など)の導入は2024年以降と非常に最近のことです。スターアライアンス間では、新しいクラスが導入された際、パートナー航空会社側(この場合はANA)のマイレージ積算ルールが更新されるまでにタイムラグが生じることが多々あります。2. 提携航空会社間の契約更新待ち
スターアライアンス加盟社同士であっても、どの予約クラスで何%のマイルを積算するかは、航空会社間の個別の契約に基づいています。エアインディアの体制がタタ・グループ傘下で激変している最中であるため、ANAとの間でプレミアムエコノミー座席に関する積算条件の合意やシステム登録が完了していない可能性があります。3. ANAの積算ルールにおける「クラス設定」の不在
ANAマイレージクラブでは、提携社ごとに「積算対象となる予約クラス」を明示しています。エアインディアの場合、長らく「ビジネス(C, D, J, Zなど)」と「エコノミー(Y, B, M, Hなど)」の2クラス制だったため、新設されたプレミアムエコノミー用のアルファベット(R, O, E)が**「対象外」ではなく「未設定(リストにない)」**という扱いになっているのが実情です。
筆者の推察とほぼ同じであり、出番はないところであります。やはり、導入間もないことや個別の契約と言ったところが考えられます。インドの国柄なのか、エアインディアが別件で忙しいのか不明ですが、こうした理由が大きいと思われます。
余談ですが、AIに聞くとまっとうな回答を一瞬で出してくれるので、こうして仕事がAIに奪われていくと言うのを痛感しました。
エアインディアでは、2026年2月14日(日本出発便は15日)から、羽田〜デリー線にプレミアムエコノミーを搭載した機材が初めて投入される予定であり、B787-9への大型化に伴い、プレミアムエコノミー21席が開始されることになります。
また、このように日印間のビジネス・観光需要が急増する中で、この「積算漏れ」を放置することは、ANA・エアインディア双方にとって機会損失となります。
最後に

ANAとエアインディアはムンバイとデリー線でコードシェア契約をしており、今年2月からエアインディア便でプレミアムエコノミーが設定されるので、早々にプレミアムエコノミーの設定をして欲しいところであります。
スターアライアンスという強固な連合において、特定のクラスが積算されないという事態は、アライアンスの利便性を損なうものです。特にコードシェアも行う親密なパートナーであるならば、新機材投入という記念すべきタイミングに合わせて、早急なルールのアップデートが待たれます。「インドの翼」が名実ともにスターアライアンスの有力な選択肢となる日は、この積算ルールの解消にかかっていると言っても過言ではありません。
ニュースリリース
https://www.airindia.com/in/en/newsroom/press-release/india-japan-codeshare-partnership.html