ANAのメキシコシティ=シンガポール往復のプレミアムエコノミーが安く、その中でも種別ごとに整理してみましたので、お伝えします。
成田=メキシコシティ路線
フライト
成田=メキシコシティ路線は7,003マイルとANAでは現時点では最長距離のフライトとなります。飛行時間は日本からのアウトバウンドで12時間25分、インバウンドでは 14時間20分とかなりの長時間フライトです。
機材
メキシコシティ・ベニート・フアレス国際空港(MEX)は標高2,230メートルとかなりの高地のため、酸素が薄いです。
そのため、酸素と燃料の混合による燃焼を推進力に変えているジェットエンジンは通常タイプでは、燃費や推力の面で劣ります。
従って、ANAではメキシコシティ線にはボーイング787-8型機のボディに787-9型機のエンジンを特別にチューニングして運用しています。
プレミアムエコノミーについては2-3-2配列のシートピッチの配列のシートとなります。
アップグレード
前述のとおり、メキシコ線は12.5時間から14時間超とロングフライトです。そのため、プレミアムエコノミーと言えども厳しいところです。
ボーイング787-8型機のビジネスクラスは一般的にはビジネスクレードルですが、メキシコシティ線ではフルフラットとなる個室タイプのビジネススタッガードとなっており、長距離でも快適に過ごせます。アップグレードしたいところです。
メキシコ線のビジネスクラス搭乗記は下記のとおりです。
www.dangan-lucky.comアップグレードの方法はマイルで申請できるほか、ANAマイレージクラブの上級会員ではアップグレードポイントを使用して申請もできます。東京からメキシコシティ、シンガポール各区間のアップグレードに必要なマイル数とポイント数は下記の通りです。
東京からのアップグレードに必要ポイント・マイル数
メキシコシティ 10ポイント、28,000マイル
シンガポール 8ポイント、18,000マイル
メキシコシティの方が距離は倍近くあるにも関わらず、お得感はあります。
アップグレードできるプレミアムエコノミークラス
プレミアムエコノミークラスでアップグレードできるクラスは下記のとおりです。
G/Eクラス
プレミアムエコノミー メキシコシティ=シンガポール往復
今回はゴールデンウィークにメキシコシティからシンガポールに向かい、8月にシンガポールからメキシコシティに一気に向かうルートで試算してみました。
シンガポール発券かクアラルンプール発券と組み合わせて、5月と8月にタッチをしつつ、太平洋を渡る結構ハードな修行です。
日本でストップオーバーする場合、組み合わせがさらに難しくなり、割高になる場合があります。
まずはアップグレードができ、PP単価が多く積算できる旅程と運賃は下記のとおりです。
旅程
往路は5月4日の丑三つ時にメキシコシティを出発し、偏西風に抗いながら、成田空港には5月5日の朝6:45に到着します。
その後、羽田空港に移動し、午前11時過ぎにシンガポールに向けて出発します。チャンギ空港には夕方5時過ぎに到着します。
メキシコ線は羽田移管ではないため、成田から羽田までは鉄道かバスで移動となります。成田から羽田までの乗り換えはリムジンバスが楽であり、連休中もあり、事故渋滞がなければ、午前8時過ぎには羽田空港に到着できるでしょう。
ANAラウンジ(ターミナル2かターミナル3か不明ですが)にてシャワーも浴びることもできると思います。
シンガポールから日本まではその日の夜か深夜に折り返すか、クアラルンプールまでLCCで移動するなどして、翌日早朝か午後発のクアラルンプール線に乗り換えて東京に行く方法があります。
復路は8月24日の早朝にチャンギ空港を出発し、成田空港には14:20に到着し、2時間15分の乗り継ぎ時間でメキシコシティに向けて出発します。メキシコシティには同日の15時過ぎに到着します。
運賃・予約クラス・プレミアムポイント
運賃、予約クラス、プレミアムポイントは下記のとおりです。
運賃 255,400円
予約クラス Eクラス(100%加算+400PP)
プレミアムポイント 25,542PP
PP単価 10.00円/PP
PP単価は10円ピッタリであり、以前より少し単価は悪くなっていますが、2.5万PP積算できるのは美味しいところです。
プレミアムエコノミー最安は15万円台
同区間にて最安のプレミアムエコノミーは下記のとおりです。
最安旅程はメキシコ発6月に集中しており、遅いゴールデンウィークができるものとして想定し、復路はEクラスと同じ8月で試算してみました。
運賃 152,460円
予約クラス Nクラス(70%加算+400PP)
プレミアムポイント 18,362PP
PP単価 8.03円/PP
100%積算の最安のEクラスと比較して約10万円安い割に、プレミアムポイントは約7割と単価はNクラスの方が優位です。
運賃が安くて、PP単価が安いとくれば是非と行きたいところですが、ビジネスクラスにアップグレードできないところがちょっとです。
ダイヤモンド会員であれば、ダイヤモンド会員にしかない特典の2倍のアップグレードを乾坤一擲、往復40ポイント利用するのも手であります。その代わりシンガポール線のアップグレードは諦める形となります。
最後に
日本からメキシコシティまで往復チケットが必要となり、飛行機に搭乗する回数は増えてしまいますが、ソウルや台北発券の有償または特典航空券であれば、連休中でも空いている場合もあり、まだ可能かもしれません。
クアラルンプール発券の北米並みの単価に近く、メキシコや南米に行くことも兼ねて、マイル修行をしてみるのも良いかもしれません。