ANAのクアラルンプール発券のプレミアムエコノミークラスは一時期、最強・無敵とも言われましたが、現状を再確認してみました。
プレミアムエコノミーの運賃種類
ANAクアラルンプール発券東京往復のプレミアムエコノミーは現在、3種類あります。下記のとおりです。
運賃名 | クラス | 積算率 | 片道PP |
---|---|---|---|
Flex | N | 70% | 3,904 |
Flex Plus | E | 100% | 5,407 |
Full Flex Plus | G | 100% | 5,407 |
東京経由北米往復のプレミアムエコノミーもありますが、今回はシンプルに比較してみました。
アジア路線と言うことで搭乗倍率1.5倍が乗じられ、最後は搭乗ポイントもANA便であるため、いずれも400PPが付与されます。
Flexとそれ以外の運賃で違う点と言えば、ビジネスクラスへのアップグレードができない点となります。
一般的に考えると100%加算のEクラスが一番狙い目といえるところです。あとは運賃がそれぞれどれくらいで設定されているかがキーとなります。
ちなみにエコノミークラスでは強いクラスとしてはY,Q,Hなどありますが、プレミアムエコノミーよりも高い運賃が存在、プレミアムエコノミーを選択するのがベストとも言えます。
70%加算と100%加算の単価を比較
今回は70%加算のFlex(Nクラス)と100%加算のFlex Plus(Eクラス)を比較してみます。日程は来年8月の週末の移動の想定です。
Flex(Nクラス)
運賃と予約クラスとプレミアムポイントは下記のとおりです。
運賃 77,740円
予約クラス Nクラス(70%+400PP)
プレミアムポイント 7,808PP
PP単価 9.96円/PP
70%加算と不利な立場にいながら10円台を下回っています。スターアライアンスすべてのキャリアを見ても70%加算で10円以下と言うのは地球の裏側ではあるかもしれませんが、日本発着ではかなり有力と言えます。
Flex Plus(Eクラス)
運賃と予約クラスとプレミアムポイントは下記のとおりです。
運賃 108,240円
予約クラス Eクラス(100%+400PP)
プレミアムポイント 10,814PP
PP単価 10.01円/PP
過去は7-8万円だったFlex Plus(Eクラス)も今は10万円台と高額化しており、単価的にはNクラスに負けています。
比較すると
安くて積算率の低い方が単価は良いと言う結果となっており、持ち出しの少ないNクラスの方が良いかもしれません。Eクラスで修行する大儀と言えば、Eクラスと値差5万円あるビジネスクラス(Zクラス)を回避して、アップグレードポイントを利用する点はまだありそうです。
ダイヤモンド会員に浸かってしまい、プレミアムエコノミーは乗れないと言う人はこのパターンになるかもしれません。
クアラルンプール発券修行を再定義
以前はプレミアムエコノミー100%が修行最短ルートでしたが、安い方が単価は安いとなるとNクラスの方が良いと言う結果にもなります。
マイルをスカイコインに溶かして利用するとなるとマイル数が少ない方がメリットと言うことにもなります。
クアラルンプールは東京から往復それぞれ一本でこなせて、高級ホテルでも安いため、ホテル修行と合わせて活用となりそうです。
今後はプレミアムエコノミーで完結もありかもしれません。
今後の懸念
この先の懸念点としては第三のブランドにクアラルンプール路線の一部が移管されるという点です。この路線がLCCとなるとマイル積算はできなくなる可能性もあります。
一方で、ZIPAIRはJALマイレージバンクに積算可能にするということからすると、プレミアムポイントもという一縷の望みもあるかもしれませんが、どうなるところなのでしょう。
最後に
クアラルンプール発券のNクラスの方が単価は安くなり、海外渡航が現実的となってきた場合、Nクラスを利用することが多くなるかもしれません。
ホテル修行も考えるとGo Toはあると言ってもやはり高い国内ホテルよりもクアラルンプールのホテルの方が有利であり、そろそろ、来年の海外修行シナリオを考えようかと感じました。