今更ですが、 ANA 伊丹・関西発着対象路線限定 PP2倍キャンペーンではプレミアムクラス運賃・対象外となっている点についてまとめてみましたので、お伝えします。
プレミアムポイント2倍キャンペーン
今回のキャンペーンは2月末から4月11日搭乗分までとあと1週間でありますが、概要は下記のとおりです。
対象路線
大阪伊丹発着
札幌(千歳)函館 青森 秋田 仙台 新潟
東京(羽田)
松山
福岡 大分 長崎 熊本 宮崎 鹿児島 沖縄(那覇)
大阪関西発着
札幌(千歳)
東京(羽田)
路線は全てではなく、伊丹が中心であります。関西は札幌と東京のみであり、沖縄方面があるとお好み焼き食べついでにキャンペーンありかなと思っていました。
そして、一番気になっていたのは運賃です。
対象運賃
ANA FLEX 、障がい者割引運賃、ビジネスきっぷ、Biz、@Biz、ANA VALUE 1、ANA VALUE 3、ANA VALUE 7、ANA SUPER VALUE 21、株主優待割引運賃、スマートシニア空割、スマートU25、ANA VALUE TRANSIT 7、ANA VALUE TRANSIT 、ANA VALUE TRANSIT 1 、ANA VALUE TRANSIT 3
大きく分けると積算率別のプレミアムポイントは下記のとおりです。
100%積算
ANA FLEX、ビジネスきっぷ、障がい者割引運賃、@Biz、Biz
プレミアムポイント 960PP
プレミアムポイント加算後 1,920PP
75%積算+400PP
ANA VALUE 1、ANA VALUE 3、ANA VALUE 7、株主優待割引運賃
プレミアムポイント 820PP
プレミアムポイント加算後 1,640PP
75%積算+200PP
ANA VALUE TRANSIT 7、ANA VALUE TRANSIT 、ANA VALUE TRANSIT 1 、ANA VALUE TRANSIT 3
プレミアムポイント 620PP
プレミアムポイント加算後 1,240PP
75%積算+0PP
ANA SUPER VALUE 21
プレミアムポイント 420PP
プレミアムポイント加算後 840PP
50%積算+0PP
スマートシニア空割、スマートU25
プレミアムポイント 280PP
プレミアムポイント加算後 560PP
こうしてみるとビジネス利用の運賃など割と積算率の高い運賃が対象ではあったものの、SV21なども対象であり、高齢者や若者にも対象があったことを考えると、初感ではお高い運賃で搭乗してくれであったものの、実情は発表からすぐであり、短期間であることから対象となる運賃が限定的だったと言うのが正しいのかもしれません。
なぜかプレミアムクラス運賃は対象外
そして、このキャンペーンが展開された時点で気になったのはプレミアムクラス運賃についての記載がなかった点であります。
まあ、国際線に乗ることばかり考えてこのキャンペーンはあまり、気にしていませんでしたが、普通席修行鉄板かとも思っていました。
ところが、後付け・赤字でしれっと下記の通り記載がされています。
上記記載の運賃以外は対象外です。(例:プレミアムクラス運賃全般)
対象運賃を購入しプレミアムクラスへアップグレードした場合でも、お買い求めの対象運賃がキャンペーン対象となります。
ANAホームページより
プレミアムクラス運賃全般は対象外と言う雑な書き方ではありますが、プレミアムクラスと例え書きするのはやはり勘違いする人が多かったと言えます。
そして、逆にアップグレードの場合でも購入した普通席の対象運賃は対象と記載しています。これは、有償で(10,000円または11,000円)プレミアムクラスにアップグレードしても通常プレミアムポイントは+50%のプレミアムポイントは積算されるものの、キャンペーンはアップグレード分の+50%はないという事を指すようです。
以下のような組み合わせ(キャンペーン加算後)になります。
株主優待運賃で普通席搭乗 1,640PP
プレミアムクラス株主優待運賃 1,100PP
株主優待運賃でプレミアムクラスにUG(有償) 1.920PP
普通席ではキャンペーン込みで2倍ではあるものの、プレミアムクラス運賃ではキャンペーン対象外で1倍、普通席からプレミアムクラスにアップグレードした場合の方がプレミアムポイントが積算する結果となります。伊丹線の78Mがねらい目となってしまいます。
何とも微妙なキャンペーンであり、なかなか推しができなかったものでもあります。
対象外の理由は
では、このようにプルペダルでアクセル全開にならない微妙なキャンペーンであったかの理由を考えてみると下記のとおりです。
今回のキャンペーンはJALが先行して対象搭乗期間は2月20日から対象としていました。期間は遅れたもののほぼ完コピであります。
ただし、下記の伊丹発着路線はANAにはないのでJALの方が優れていたと言うのはあります。
青森 三沢 花巻 山形 但馬 出雲 隠岐 奄美大島 屋久島
また、ボーナスFLY ON ポイント、各種キャンペーンで加算のFLY ON ポイントは2倍の対象外と記載されており、400FOPが積算されないなど全くの2倍ではなく、搭乗ボーナス FLY ON ポイントとボーナスとは記載されているものの常態的に積算されているとなると該当法令的には怪しくなってきます。
こうしてみると、JALのキャンペーンが結構、落とし穴が多く、2倍ではないのに2倍キャンペーン見たいな感じであり、さらにたくさん現金を落とす上位クラスでは対象外など、不思議なキャンペーンであります。
各会社の上級会員を優先しているのか、高収益なファースト・クラスJ、プレミアムクラスで収益率を短期間でも毀損したくなかったのかもしれませんが。
ある意味後追いのANAの方が上位クラスはコピーしたものの、400PPの積算については同社のこれまでのやり方にそぐわないためか、システムが対応できないのか不明ですが、ANAの方が会員には優しいキャンペーンと言えます。ANAも追いかける時、頭を抱えたかもしれません。
JALが意図せずそうしたのか、JALが仕掛けた落とし穴(ANA)にはまったのか不思議ですが、決算期と言う3月に実施したことから、使えるお金の有無に差がある両社の違いを突いたのかもしれません。
最後に
ほぼ終わり間際のキャンペーンであり、ホームサイズのアイスクリームの開封時のようにスプーン一杯で存分に掬うことができるキャンペーンではないので、あまり関心がなかったのですが、ステイタスポイントにおいてはJALとANAでは意外と差分が大きいのが理解できました。
6,600円のキャンペーンでもそうですが、JALが仕掛ける時は勢い先行と言う感があり、良くも悪くも効果と影響があると言えます。JALが先行したキャンペーンを張ったときはANAマイル修行において、PP単価を改善するタイミングかも知れません。
JALの動きが最近、活発化しているので、マイル修行にはいいタイミングが来ているのかもしれません。