ANAでは2025年2月よりイスタンブールへ羽田より直行便を就航させていますが、イスタンブールから帰国の場合のタイムスケジュールを考えてみました。
新イスタンブール空港は時間がかかる
新イスタンブール空港は巨大な空港であり、運動不足の人にとっては歩数が稼げるので健康経営とも言えるでしょう。
どのようなところで時間がかかるかと言うと
1.地下鉄からターミナルまで
2.ターミナル入り口
3.手荷物検査
4.出国審査
5.搭乗ゲートが広大
6.搭乗時刻が早い
以上となります。以上、ANA便で直接帰国したことはない(これからあるかもしれませんが)ですが、ターキッシュエアラインズの複数フライトで感じたこと整理してみました。
1.地下鉄からターミナルまで
イスタンブール空港は地下鉄が直結しており、それ以前の空港と比較すると市内からは物理的には遠いものの、格段の距離ストレスがフリーとなった空港でもあります。
ただ、同空港内での動線は、例えると京葉線ホームや大江戸線であります。地下鉄で空港駅に到着すると何度エスカレーターをつづら折りに上るかと思い、地上に出ると今度は歩く歩道をかなり歩かされます。香港の空港のようです。おそらく、これだけで15分はかかります。
さらに地下鉄に乗る駅でもイスタンブールカードのチャージ額などで意外とつまずくことがあり、そうすると一本逃したりします。ここでのロスタイムも予想する必要があります。
2.ターミナル入り口
ようやく2,000歩近く歩いて地下鉄ホームからターミナルに到着すると今度は空港に入るためのセキュリティがあります。日本にいると空港に入るのは自由でありますが、海外ではターミナルに入るのは結構なセキュリティがあり、搭乗者のみ且つ手荷物(チェックイン前なので預け荷物も)もチェックされることとなります。日本にいると意識しないですが、訪日外国人がバカデカイスーツケースを持っているのを見ていると思いますが、あれもX線にかけるのでピークが重なると時間はかかります。うまくいっても5分くらいです。さらに、家族意識が高いのか割り込みで家族を連れてきたりするので時間がかかったりします。バカデカイスーツケースの中身は気になるところであり、アフリカで前の人がバカデカイスーツケースを開けられていると中身は乾物ばかりとかでした。乾物そんな貴重なのでしょうか。
3.手荷物検査
チェックインについてはオンラインチェックイン(モバイル搭乗券)や自動チェックイン機でやり過ごせるので数分で終わるのですが、その後の手荷物検査は1つのゲートで集中しているので結構時間がかかります。日中はそうでもないかもしれませんが、ターキッシュエアラインズの乗継が重なる夜は結構大変なのではないかと思います。
しかも、手荷物検査マシーンはパソコンを取り出さないタイプと旧来の取り出すタイプが混在しているので運次第と言えますが、取り出さなくて良いマシーンのレーンにもかかわらず丁寧にパソコンを取り出す人がいたりとカオスな局面もあるので時間がああります。15分は最低でもかかると言えます。
4.出国審査
出国審査についても世界的に見ても早いと言えますが、日本の出入国のようなことをイメージするとそうではないので10分ぐらいはかかります。DX化が揶揄される日本ですが、自動ゲートは世界的には早いと言えます。
出国するのに顔写真や指紋を採ったりと言う国はレアであり、トルコも日本パスポートの場合はさらりとしていますが、それでも時間はかかります。
5.搭乗ケートが広大
イスタンブール空港は1つのターミナルですべての発着をカバーしているのでターミナルが広大となり、利用者にとってはどのターミナルに行くか迷う事はない反面、先述のようなボトルネックが出来たり、ゲートによってはとても歩く必要があるターミナルとなっています。まさにそのとおりであり、出国審査から近いところのゲートに当たれば良いのですが、そうでないと歩いているだけで10-15分は経過してしまいます。
バンコク・スワンナプーム空港に似ていると言えます。ただ、ANA便などは意図的に出国審査から近いゲートに就航しているので意識しませんが、イスタンブール空港の場合はどうなのでしょうか。
6.搭乗時刻が早い
5が理由な故に出発が遅れないために搭乗時刻が早くなっています。出発時刻の30-45分ぐらい前がおおよその空港では搭乗時刻となっていますが、同空港の場合は1時間前ぐらいが搭乗時刻となっています(ANAは一応30分前ですが、その前のプロセスで結構時間は取られるので平常心を保つには1時間前ぐらいが良いとえ思います。)。別に搭乗時刻に行かないのと飛行機に乗せてくれないと言うわけではなく、出発時刻の20分前とかでも良いのですが、小さい飛行機であったりすると荷物の置き場探しに苦労したりするので時間通りには行きたいところであります。
まあ、日本への直行便の場合はワイドボディ機であり、座席上の収納棚のスペースもそれなりにあるので時間ギリギリでも良いと言えます。
ただ、突然のゲート変更や自身で勝手にゲートの場所を勘違いしていたりすると目も当てられないので搭乗時刻を目標に行くのが良いでしょう。
以上からすると、
地下鉄からのアクセス 15分
ターミナル入り口 5分
チェックイン5分
手荷物検査 15分
出国審査 10分
搭乗ケートへの移動 10分
以上で合計が60分となります。パソコンを取り出して利する空港と比較しても時間はかかっています。
最後に搭乗時刻が1時間前とすると地下鉄駅に列車が到着した時刻からすると2時間は必要であり、イスタンブール市内からは空港で買い物やラウンジ利用をしないでゲートに直行するだけで3時間は見ることとなります。
羽田空港の場合は、2時間あれば搭乗時刻に行くだけであれば都心からは可能であるのと対照的であります。やっぱり時間はオーガニックにかかりますね。
イスタンブール空港
ANAの場合
ANAのイスタンブール線の場合、チェックイン関係は以下のとおりです。
モバイル搭乗券可能
チェックインカウンターは3時間前からオープン
ビジネスクラス利用の場合も優先(保安検査)レーンなし
となっています。イスタンブール空港で国際線乗り継ぎの場合は、モバイル搭乗券を利用して乗り継ぎ口からゲートに向かうとそんなに問題ではありませんが、イスタンブール滞在の場合は、チェックインカウンターが開いた3時間前から先述の工程の3-5が必要となります。最低で40分くらいはかかり、搭乗時刻は60分前とするとチェックインカウンターが開いた3時間前から単純計算でも80分程の時間はかかり、100分程度の余裕に縮むこととなります。
折角、もっとラウンジとか利用したくてもラウンジにいる時間が30分足らずとか、ろくに買い物が出来なかったと言う事にも繋がります。
どういうわけが時間が無くなり、ゲートに走り、汗だくになって飛行機に搭乗でこれから10時間以上のフライトを過ごすと言うことを経験した人もいるかもしれません。
幸いにもイスタンブール空港ではモバイル搭乗券が利用できるので、モバイル搭乗券にてチェックインをしてしまい、チェックインカウンターの開く時間前に出国してしまい、ラウンジ利用や買い物に専念すれば比較的時間が出来ると言えます。
ビジネスクラス利用の場合、就航間もないので、ターキッシュエアラインズのビジネスクラスラウンジにインビテーションカードなどなくしても、ターキッシュエアラインズのラウンジスタッフに通用するかは不明でありますが、それはANAが悪いと言う事で申し送ることとなります。
最後に
イスタンブール空港は広大であり、日本人の常識とは別のところで動線が造られており、日本人感覚ではとても時間がかかるポイントが多いと言えます。空港でいつも時間がないと言う人は一度空港でのタイムスケジュールを作成して、整理してみると良いかもしれません。ANA便に関してはビジネスクラス以上はせめてGold Trackと専用の出国審査があるとかなり時間の改善はできそうでありますが。まあ、緒戦と言う事で容赦。