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ANAマイル 国際線航空券が片道でも利用できるように!! これはメリットはあるのか

ANA国際線の特典航空券が大きく変わり、片道でも利用できるようになったので、メリットかどうか調べてみました。

片道特典航空券の導入

2025年6月24日(火)以降予約・発券分より、ANA国際線・提携航空会社特典航空券に新たなサービスの追加と一部サービスの変更となります。その中で大きいのが国際線の片道特典航空券の導入であります。

ANAでは国内線はマイルで片道利用が出来たのですが、国際線では往復しか選択できず、基本的には出発した国に戻る旅程しか選択できませんでした。(注1

そのため、行きは特典航空券で行き、帰りは海外発券の片道を有償で購入して戻ると言う事が出来ず、海外発券を往復にして、もう一度同じ場所に行く等の対応が必要でしたが、それが一度で済むようになります。

また、マイル口座の残高が少ない場合でもこれまで往復分を貯めて発券しないといけませんでしたが、先述のとおり、行きまたは帰りを特典航空券して、残りは有償航空券とする選択肢が新たに出来たので、今回は特典の旅と腹を決めることなく、組み合わせが出来るようになります。

マイル数は往復で換算すると値上げか?

片道化することでマイル数は実質値上げになるのか確認してみました。今回は6/24以降を新として、6/23を旧として比較します。また、6/23までは往復なので比較しやすいように2分の1として実質的な片道として比較しています。まずはANA便特典です。

4/9 表に誤りがありましたので、コメントと合わせて訂正しております。申し訳ございません。

ANA便特典

エコノミー片道 L R H
ソウル 6,000 7,500 12,000
6,000 7,500 9,000
0 0 3,000
台北松山 8,500 10,000 15,000
8,500 10,000 11,500
0 0 3,500
シンガポール 15,000 17,500 25,000
15,000 17,500 19,000
0 0 6,000
シドニー 18,500 22,500 32,500
18,500 22,500 25,000
0 0 7,500
ハワイ 17,500 20,000 32,500
17,500 20,000 21,500
0 0 11,000
欧州 22,500 27,500 39,000
22,500 27,500 30,000
0 0 9,000
北米 20,000 25,000 36,000
20,000 25,000 27,500
0 0 8,500
プレエコ片道 L R H
シンガポール 23,000 25,500 35,500
23,000 25,500 27,000
0 0 8,500
シドニー 27,000 31,000 44,000
27,000 31,000 33,500
0 0 10,500
ハワイ 26,500 29,000 44,000
26,500 29,000 30,500
0 0 13,500
欧州 33,500 38,500 53,500
33,500 38,500 41,000
0 0 12,500
北米 31,000 36,000 50,500
31,000 36,000 38,500
0 0 12,000
ビジネス片道 L R H
ソウル 18,000 20,500 25,000
18,000 20,500 16,500
0 0 8,500
台北松山 24,000 26,500 32,500
17,500 20,000 21,500
6,500 6,500 11,000
シンガポール 40,000 42,500 47,500
27,500 30,000 31,500
12,500 12,500 16,000
シドニー 40,000 45,000 67,500
32,500 37,500 40,000
7,500 7,500 27,500
ハワイ 40,000 42,500 67,500
40,000 42,500 45,000
0 0 22,500
欧州 55,000 57,500 90,000
55,000 57,500 60,000
0 0 30,000
北米 50,000 52,500 82,500
50,000 52,500 55,000
0 0 27,500
ファースト片道 L R H
シンガポール 57,500 60,000 85,500
52,500 52,500 57,000
5,000 7,500 28,500
ハワイ 60,000 70,000 120,000
60,000 70,000 80,000
0 0 40,000
欧州 82,500 95,000 165,000
82,500 95,000 110,000
0 0 55,000
北米 75,000 85,000 150,000
75,000 85,000 100,000
0 0 50,000

片道導入のどさくさに紛れてハイシーズンりマイル数を上げているではないですか。特にビジネスとファーストは相当な値上率となっています。

ハイシーズンはバブルであります。また、シンガポールを含むアジア2はローシーズンではハワイとシドニーと同じなので、なかなか難しいですね。この地域は東南アジア発券とマイルでアップグレードがベストですかね。

しかし、ANA便特典航空券でシンガポールにファーストクラス設定があり、シドニーにないのはまだ、シンガポールには77W*1を飛ばす気があるのでしょうか。もしくは暇になったら、A380とかあるのでしょうか。

一方でシドニーはビジネスクラスまでしかない設定がないので、当面は789なのでしょう。

提携航空会社

続いては提携航空会社です。同じく6/23までは往復なので比較しやすいように2分の1として実質的な片道として比較しています。

提携航空会社特典はANAが日本発着しかないのと異なって、スターアライアンスを中心に全世界発着があります。すべてのゾーンを掲載すると情報過多になるため、今回は、日本発着のみで出してみました。個人的には日本以外発着が興味深いので別途まとめてみようかと思います。

また、ANA便と違いシーズンがないのでY(エコノミー)C(ビジネス)F(ファースト)で左から横に並べています。

4/9 表に誤りがありましたので、コメントと合わせて訂正しております。申し訳ございません。

片道 エコノミー ビジネス ファースト
ソウル 7,500 15,000 22,500
7,500 15,000 22,500
0 0 0
台北松山 10,000 20,000 30,000
10,000 20,000 30,000
0 0 0
シンガポール 17,500 30,000 52,500
17,500 30,000 52,500
0 0 0
シドニー 22,500 42,500 67,500
22,500 42,500 67,500
0 0 0
ハワイ 20,000 42,500 70,000
20,000 32,500 60,000
0 10,000 10,000
欧州 27,500 57,500 95,000
27,500 45,000 82,500
0 12,500 12,500
北米 25,000 55,000 85,000
25,000 42,500 75,000
0 12,500 10,000

こちらもANA便と比較するとマイルドですが、値上げがエリアにて値上げがあります。また、スターアライアンス便はANAマイレージクラブでどれだけ取りやすいのか不明です。

時期はないと言え、近距離程、ANA便のシーズン変動が多いと言えます。OZ友の会で地方からソウルに飛んだ方がメリットがあるようです。まあ。それもまもなくですが。

一時期、Xでスターアライアンス便のファーストクラスで欧州にとかツイートしているのもいましたが、そんなに普通の人が取りやすいのですかね。

提携航空会社特典は日本発よりも第三国同士のフライトがメリットがありそうで、際と際の同一ゾーン同士がメリットがありそうです。この辺りはもう少しじっくりと記事にしてみます。このあたりも片道が効いてきそうです。

国内線の乗継の回数と海外での乗り継ぎの回数の変更

片道の導入が大きいのですが、このほかにも変更点がありました。

変更は2種類あり、ANA便および提携航空会社の国際線特典航空券での日本国内線の乗り換え条件の改定であります。

2025年6月23日までの予約・発券の場合は日本国内で往路・復路各2回まで可能でしたが、2025年6月24日からの予約・発券からは日本国内で往路・復路各1回まで可能とデグレとなりました。

関東に住んでいるとあまり感じませんが、ANAやANAマイレージクラブが提携してる航空会社の場合、国際線は圧倒的に東京発が多いので大阪からでは往復1回は乗り換えが必要となります。

ANAの国内線は自社便以外にもコードシェアをしているので大体の地方都市からは東京に1回の乗継で対応できますが、石垣や宮古では羽田への直行便はありますが、時間や空席が合わないなど那覇経由と言う選択肢がありましたが、それが出来なくなったり、さらには、対馬や五島福江からの場合は必ず二度と必要となります。

不必要にライフタイムを貯めたいみたいな人が2区間利用している人以外は利用実態が少なく、今回の改定となったのかもしれません。トクたびマイルがあるのでそっちを利用してくれと言う事なのかもしれません。長崎離島路線はトクたびマイルの常連です。

スター アライアンス世界一周特典航空券の終了

そして、個人的には長年親しんだスターアライアンス世界一周特典航空券が終了となることです。

世界一周をすべてマイルで利用できると言う浪漫がある特典航空券でありました。(注4

最初は空席とマイル数のパズルを解くような楽しさもあり、全区間を世界一周特典航空券で発券していましたが、海外発券について良く知ることとなるとこの区間はマイル以外に必要となる持ち出しと比較するとマイルとプレミアムポイントも貯まるのでメリットがあると感じるようになると、少し考えなおします。

スターアライアンス世界一周特典航空の最低限必要な条件(太平洋と大西洋をフライドて利用する、最低利用日数、出発した国に戻る)を満たせば、ANA国際線特典航空券の往復よりもマイル数(特にビジネスクラスなど)が嵩まず、有償を挟むと言うのがプレミアムポイントも貯められると言う事でなかなか使う機会はないですが、選択肢となっていました。まあ、面白い特典でした。これがあったから、ANAマイレージクラブと言うのを続けてきたのかもしれません。

今回、終了と言う事でそうした選択肢がなくなるとも感じますが、やはり、片道発券のパワーは強さはでかく、大西洋は往復してもそのあとに太平洋は横断しなくて良いこともできるので、そこは大きいと思います。

ただ、片道区間で特典航空券を積み上げる方がマイル数は増えそうであり、特にフルサービスキャリアが未だに台頭しているアフリカ内のフライトは有償としても運賃が高めなのでそのあたりは苦労しそうであります。(注2

LCCも基本は片道で発券可能なので、それと組み合わせるとPP単価の高い路線は敢えて時間を買うようなこともできますし、片道の方が使えそうであります。ただ、この辺りはいつも悩みどころであり、旅に出でも、LCCに乗るかフルサービスにするかと迷う断面もあります。

ただ、世界一周も航空会社の業態の変遷で手軽になっていることの顕われかもしれません。小さい頃に海外に行って見たい憧れとは随分違う世界となっています。

最後に

小生がブログを始めたのが2017年4月30日であり、あともう少しでまる8年経過しますが、個人的には今回の記事は、おそらくもっとも激震なニュースであります。それが改悪を通り過ぎて、自分の旅にはあったスタイルにいきなり変わったのは驚愕でもあります。

このあたりは事業者も感じているかもしれません。

今のところ、エコノミーとローシーズンは概ね、現行の往復マイル数から割り算と比較しても影響はないので、競合他社や日本経済の事情を鑑みて旅立ちなのでしょう。

新しい制度を利用して夏休みには世界塗りつぶしの旅2をしてみようかな直感的に感じました。マイル修業はまだ3合目も行っていませんが。マイル修業を続けていると色々なことに遭遇しますね。

注1  ヨーロッパを出国した場合はEUを含む広範な地域から往復が選択できます。例:出発地がレイキャビックで最終目的地がアテネが可能。日本発の場合でも、往路はシドニーで日本(ANAの場合はほぼ東京ですが)に戻る出発地を台北にするなどは可能。

注2 今回のマイル数でも同一ゾーン同士の片道特典は17,500マイルからなので、中東・アフリカであればダカール(セネガル)からケープタウンとかであれば、ADD乗り換えでは結構安く活用できると思います。

注3 779かもしれませんが。

注4 マイル以外の支払いは10万円は下らないところですが、ケチケチ作戦をすると半額になるのは不思議でした。

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*1:注3

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