何をしたいかよくわからない海外発券の設定がありましたので、お伝えします。
ベトナム発券
ANAのサイゴン発券であります。ANA便では大丈夫だと思いますが、財布や貴重品をハットラックに入れて置くとオキアミ巻いて引きあり、またはスナメリの被害に遭わないので良いと思いますが、スカイチームのキャリアはビジネスクラスでも安いのは何となくわかります。まあ、日本人もタイやフィリピンやベトナムに赴いて特殊詐欺とかしているので、人のことは言えませんが。
さて、意味不明なことはこれくらいにして、ANA海外発券です。
まずは、サイゴン発券のプレミアムエコノミー往復です。機材は78IとB787-10とちょっとそそられますが、運賃は166,010円であります。
予約クラスは70Nであり、プレミアムポイントは往復で6,482PPであります。PP単価は25.61円/PPとなります。
続いては、日程はちょっと違いますが、ビジネスクラスのサイゴン発券であります。こちらは予約クラスが70Pであり、運賃は177,370円であります。プレミアムポイントは同じく、往復で6,482PPであります。PP単価は27.36円/PPであります。
ちなみに機材はB787-9であります。
いずれも、国際線プレミアムポイント2倍キャンペーン2024年でも来なければ手を出さないルートであります。
他のキャリアでは同じスターアライアンスの深セン航空とかGoogleフライトとかで一見で出てきますが、結局高い運賃とか出てきて検索のごみであり、改善して欲しいところであります。C国のキャリアの予約システムが悪いのかGグルのフライトが使えないのか不明ですが。最近ごみ多くてうざいとしか言えません。
この値差は何か
プレミアムエコノミー N 166,010円
ビジネスクラス P 177,370円
値差 11,360円
となります。プレミアムエコノミーはマイルはアップグレードポイントではビジネスクラスでアップグレードできません。(※ダイヤモンド会員であれば2倍のアップグレードポイントでアップグレードは可能)
日程は違えども、ビジネスクラスとプレミアムエコノミーが往復で1.1万円しか差がないのは不思議というか、意味が分からいと言う、何をしたいかわからない設定であります。
この差を比較するにあたり座席数を比較してみました。サイゴン路線に設定されている機材は以下のとおりです。
B787-10 ビジネス 38席 プレミアムエコノミー 21席
B787-9 ビジネス 40席 プレミアムエコノミー 14席
座席数の少なさがまさにプレミアムとなって、本来であれば、格上のビジネスの方が余裕があり、結果的にプレミアムエコノミーの値差が往復で1.1万円となっているようです。そもそも、ベトナムのLCCとか利用すれば値差の1.1万円で日本と往復できる運賃もあったりしますが。
1.1万円の値差をシートスペックで比較してみると以下のとおりです。
B787-10
ビジネス シートピッチ62インチ、シート幅21インチ
プレミアムエコノミー38インチ、シート幅19インチ
B787-9
ビジネス シートピッチ62インチ、シート幅21インチ
プレミアムエコノミー38インチ、シート幅19.3インチ
シートスペックでは値差1.1万円以上の差はあり、さらにドリンクはワインなどはビジネスと同様のものを飲めるとは言え、プラカップで飲むとかそもそも、食事が違うのでサイゴン路線はビジネスクラスにした方が良いと言えます。不思議ですね。
サイゴンは北米向け
サイゴンから需要が多いのは北米と言えますが、同地のナショナルフラッグキャリアは北米には乗り入れておらず、米系のキャリアが細くあるぐらいであります。
そして、経由便となるとバンコクもなく、シンガポールまで南下しての北米では時間がかかり、サイゴンよりも北に位置する空港で1回乗り継ぎとなると香港か台北かソウル仁川か羽田・成田となります。香港はワンワールドのキャセイパシフィック、台北はスターアライアンスのエバー航空、ソウル仁川はスカイチームの大韓航空、デルタとなり、羽田・成田はワンワールドのJAL・アメリカン、スターアライアンスのANA・ユナイテッド、エアカナダとなります。
太さで言うと、香港と仁川と羽田・成田であり、この辺りの競合がバチバチかもしれません。そうした意味で、際際乗り継ぎの方にシフトしているのか、それらが不調な時に越日路線でカバーするためにアッパークラスを安くして空席を埋める作戦なのかもしれません。マイル修業にも使えないので微妙ですが。
最後に
以前はクアラルンプール発券のプレミアムエコノミー・Eクラスが8万円切りだったり、ビジネスクラス・Zクラスが往復15万円でしたが、最近はNとPクラスばかりであります。そして、PP単価は15円を切れば良いところであり、プレミアムポイント2倍キャンペーンでもないと以前のような基準にはならないと言えます。
ただ、逆に言うとダイヤモンド会員はそれだけ、プレミアムになっているので、サービス的には良くなっていそうですが、過去の2倍キャンペーンが引きずっていて、まだラウンジとかは静かでないようであります。難易度が上がって、プレミアム感が増すのが良いのか、これまで通り、門戸が広くお金をチャリンチャリンする人が多いのとどちらが良いのかよくわかりません。
まあ、ミリオンマイラーで、毎年の利用が多い人ををもっと厚遇して欲しいところではありますが。