2023年3月31日で終了するSKiPサービスに切替えて、国内線オンラインチェックインを利用してみましたので、お伝えします。
オンラインチェックインを実際にやってみた
個人的にはこれまでガラケーの時代からSKiPサービスを利用し、Felicaで利用していましたが、スマートフォンに機種変更してからも暫くはそうでしたが、スマホをカバンから取り出すまたはポケットから取り出すのが面倒でApple Watchで通過するようにいつの間にか替わっていました。
Apple Watchの場合は時計画面を上部の赤ポチ(通知あり)をタップして、Watch版搭乗券を表示して下側にスクロールしてQRコードを表示させる作業は必要ですが、通過した後はカバンにしまう、ポケットに入れなおすと言う所作が必要ないのでいつの間にか定着しました。
今回、SKIPからオンラインチェックインに替えた場合にApple Watchできちんと通過できるかを兼ねて実施してみました。購入と座席指定は事前にしています。
まず、ANAアプリにアクセスし、トップ画面に表示されている予約旅程のチェックイン開始をタップするとチェックイン画面に遷移されます。
続いて、搭乗者のチェックボタンにチェックを入れて、次へをタップすると確認画面に遷移されるので、一通り確認しながらスクロールして内容確認のチェックボタンにチェックを入れて、チェックインボタンをタップします。
これで完了です。(国際線に似ていますね、国際線は念のため、チェックインカウンターに行くようにしていますが)
完了しましたと言う画面が出て来て、搭乗券ボタンをタップすると画面が遷移します。そして、Apple Walletに追加をタップすると、iPhoneのウォレットアプリ内に搭乗券が格納されます。搭乗券が表示されるまで5回の操作(2回目のタップの後にスクロールがあるのでそれを含めると6回)が必要でした。
SKiPの場合だと、トップ画面から予約詳細タップで予約確認画面に遷移、Walletに追加ボタンをタップすると画面が遷移して、Apple Walletに追加をタップすると、iPhoneのウォレットアプリ内に搭乗券が格納されます。というプロセスとなり、3回で済みました。
これがFelicaを利用しているとSKiPの場合は操作が必要ないのでオンラインチェックインは面倒にはなったと言えます。
個人的にはApple Watch使用開始時からQRコード化しているので、そんなに手間とは思いません。国際線の場合はペーパーレスチケットの場合は、ほぼQRコードなので飛行機=QRコードで統一と思うしかないかもしれません。
また、オンラインチェックインの場合でもSKiPの場合でもiPhoneのウォレットに格納される搭乗券の見た目はそっくりでほとんど変わりませんが、大きな違いがあります。
それはの認証コード(QRコード)が大きく異なります。QRコードのバージョンが異なっており、オンラインチェックインの場合はモジュール(黒と白のドット)は細かくなり、多くなっています。
ぼかしているのでわかりにくいですが、精細化しており、ワクチン接種証明書とまでは行きませんが、情報量が多くなっているようです。
iPhoneのウォレットとApple Watchは連動しており、Apple WatchにANAアプリをインストールしていれば、この搭乗券がWatchに何もしなくても反映します。
搭乗してみた
ラウンジでウォッチにQRコードを表示させて保安検査場に行きました。QRコードを翳すのは従来通り、青い端末のガラス面部分でここは変化がありませんでした。
すぐに黄色い紙が出て来るかと思いましたが、反応せずに再トライしてもダメであり、Apple Watchのホーム画面にいったん戻り、もう一度通知トレイから搭乗券を呼び出して、QRコードを表示させると黄色の紙(次へ進める)が出てきました。
おそらく、オンラインチェックインのQRコードは先述のとおり、画面上大きくなりドットは細かくなっているため、ちょっとのズレや画面の明るさの違いでも認証しないようであり、直前に表示させないとダメなようです。
搭乗口は通過直前に表示させたので問題なく通過できました。今日は新潟からセントレアまでなのでプロペラ機でありました。飛行機に乗り込む時は登山道にありがちな感じでした。
天井の低い機内は何度搭乗しても頭をぶつけてしまいます。座席幅も狭いので、隣席に人がいると肘が気になったりします。
国管理の新潟空港のB滑走路から離陸です。西に向かって飛ぶ離陸であります。
新潟中心部から岩室方面にかけて、ずっと砂浜の海岸線が続きます。街と海岸線を棲み分けるように防砂林が幅を利かせています。
先ほど275km/hで通ってきた上越新幹線の三国方面であります。名残雪と言うかまだ、現役の冬景色であります。
柏崎あたりから日本海と別れて内陸に入っていきます。真下には柏崎刈羽原発が見えます。陸側は広大な敷地で遮られていますが、海側はあまり遮るものがないようです。
野沢温泉スキー場(左側)と木島平スキー場(右側)が見えます。野沢温泉スキー場は滑ろうと思うと最長10kmで標高差1,000mぐらいあった記憶があります。帰りは外湯とスーパーでは売っていないような野沢菜を買うパターンですかね。
長野市の上空です。千曲川と犀川の分岐が見えます。その昔には戦場だったところでもあります。
松本市上空を過ぎて中央アルプスの西側を進みます。西側なので伊那路ではなく木曽路を進む感じであります。まさに「木曾路はすべて山の中である」であります。今はお昼真っ只中ではありますが。
しかし、道なき道を進む文明の利器の飛行機なので木曽路と別れてショートカットします。現在の日本では最大の追分(面積ではなく物流的に)である豊田ジャンクションが見えます。ここがなくなるとおそらく日本は廻らなくなるでしょう。
写真右下には大きな工場が見えますが、どこの会社は書かなくてもわかると思います。
そんなこんなで中部国際空港に到着です。小型機のためか沖止めであります。結構歩かされるセントレアではバス到着口から出口まで歩かず、バスに乗っている時間も少なく、バスの方が楽でもあります。沖止め最高。
最後に
今回はあと10日程でディスコンとなるSKiPサービスにからオンラインチェックインに切替て搭乗してみました。なぜ、ANAが便利なSKiPをサービスょやめて、QRコードタイプの搭乗管理をするのかについてはこちらの考察を見ていただければと思います。
QRコードはもともとデンソー(現デンソーウェーブ)が発明しています。折角の発明ですが特許を設定してカヂガチにしてしまうと、特許侵害するパクリにより粗悪な紛い物が出て来て、正しく普及できずに台無しになること回避したかったのか、オープン化しました。結果的に今の普及に至っています。(一応、読み取り器には特許は確保しているようです)
FelicaにしてもQRコードにしてもお人好しというか儲け方が下手と言うのかわかりませんが、品質と利用する人の期待に応えると言うのが前提だったのかもしれません。それは日本のアニメや和食、新幹線にも通じるところがあると感じてしまいました。
今の世の中でスマートフォンやネットサービスなどはほとんど北米の会社のプラットフォームであり、賭場を作ってそこに客をひたすら注ぎ込み、自由に設定した手数料で儲けて剰余金は金庫のあるカリブ海みたいなやり方であり、清貧とはかけ離れたものではありますが、折角のテクノロジーなのでそうした旨味があればと淋しいところでもあります。
いみじくもQRコードが生まれた愛知県へのフライトをQRコードを使ってのフライトでした。