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ANA国内線アマデウス移行は改悪?直前発券で実感した4つの隠れたメリット

ANA789

2026年5月19日。日本の航空業界、とりわけANA(全日本空輸)を利用するすべてのトラベラーにとって、歴史的な「あの日」がやってきました。ANA国内線予約・搭乗システムの「アマデウス(Altéa)」への完全移行しました。

この日を境に、日本の航空インフラを長年支えてきた、あの至れり尽くせりな「日本固有のドメスティック仕様」が終わりを告げ、世界水準のグローバルプラットフォームへと強制的に統合されました。

案の定というか、予想通りというか、ネット上やSNS、空港のカウンター周辺からは、ライトユーザーやビジネスマンによる凄まじい大ブーイングの嵐が吹き荒れています。 「スキップサービスがなくなって不便すぎる!」 「UIが分かりづらくなった、国際線みたいで使いにくい!」 「24日前チェックインなんて面倒なことをさせるな!」

なるほど、なるほど、はい! 長年、日本独自の「おもてなしシステム」に甘やかされてきた(失礼!)一般の利用者からすれば、この突然のドラスティックな変化は、ただの手続きの改悪にしか見えないでしょう。

しかし、5.19以降に新システムで発券したエクスペリエンスは意外でした。

今回のANA国内線アマデウス化は、一般層にとっては「マイナスブーブーな大改悪」かもしれませんが、システムの本質とアルゴリズムを理解しているヘビーユーザーにとっては、「立ち回り次第で最強のベネフィットを刈り取れる、逆転があるのかもしれません。

世間のネガティブなノイズに隠された、アマデウス化による「本当のメリット」とは何なのか? 実際に私が現場でシステムを叩き、フライトを組み立てる中で確信した4つの個人的メリットを、偏愛と実感を込めて徹底的に解説します。

プレミアム株主優待の「直前在庫」がパッと降ってくる!驚異の空席解放ロジック

まず、システム切り替え以降、最も体感として驚いているのが「出発直前におけるプレミアムクラス(特に株主優待運賃)の座席確保が、劇的にやりやすくなった」という点です。

これまでのANAの旧国内線システムでは、直前になると画面が「全タテ(満席)」になり、土日の搭乗は諦めるのが常でした。しかし、新システムへの移行後は、直前でも最後には結構空いているというケースが増えています。

意外なことではありますが、実際に空いているのです。かつては「無敵」とも言われた株主優待運賃ですが、年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの最繁忙期には(他の運賃と)明確に差をつけられていた印象がありました。それが新システムになってからは、何だか少し様子が違います。

もしかすると「いまだけ」の一時的な現象かもしれませんが、非常に不思議であり、ありがたい変化だと感じています。

あの「1日前UG対戦」の終焉。最初からプレミアムクラスを無血開城で拾える幸福

メリットの2つ目は、先ほどの在庫解放ロジックと密接に連動しています。 これまでのANA国内線における「様式美」であり、同時に最大のストレスでもあったのが、「出発2日前(または1日前)のアップグレード争奪戦」でした。

一度は経験したことはあると思います。 とりあえず普通席(あるいはバリューや旅割)で予約を押さえておき、アップグレード手続きが開始される運命の瞬間に向けて、スマホやPCの前で待機する。そして時間になった瞬間に画面を猛烈にリロードし、1秒の遅れが命取りになる中でプレミアムクラスのシートをもぎ取る。あの血で血を洗うような「UG対戦」は、スリルこそあれど、精神衛生上決して良いものではありませんでした。

ところが、アマデウス化以降、この構図に劇的な変化が訪れています。 直前までの売れ残り予測や座席解放が、前述の通り極めて流動的かつダイナミックになったため、「わざわざ普通席から直前UGの火蓋が切って落とされるのを待たなくても、最初からプレミアム株主優待などの運賃で、そのままプレミアムクラスの空席をすんなり拾えてしまうケース」が確実に増えているのです。

これは言わば、戦わずして城を手に入れる「無血開城」と言えます。 24日前や1日前の特定の時間に画面に張り付いて「対戦」を強いられる手間とストレスから解放され、スマートに、かつ確実に最初からプレミアムクラスの快適なシートを確保して空港へ向かうことができる。このエレガントな立ち回りが可能になっただけでも、旧システムへ戻る理由などどこにもありません。

時間前の「あの儀式」がもたらす副産物。直前でも「窓側・良席」がポッカリ空くシンプル効果

世間から最も「改悪だ!面倒だ!」と叩かれているのが、長年日本の空の快適さを象徴していた「スキップサービス」の廃止、および「出発24時間前のオンラインチェックイン」への移行でしょう。

確かに、予約だけしておけば当日はスマホをかざすだけで保安検査場を通過できた時代に比べれば、出発24時間前にわざわざアプリを開いてポチポチとチェックイン手続きをするのは、ライトユーザーにとっては退化に思えるかもしれません。

しかし、国際線を頻繁に利用してきた人間なら、誰もがニヤリとするはずです。 「出発24時間前になったら、執務中、トイレに籠ってでも、何が何でもスマホを開いてチェックインする」 これ、国際線マイラーにとっては完全に体に染み付いた、聖なる「ルーティン(儀式)」ですよね。

この国際線の流儀がそのまま国内線に持ち込まれたことで、シートマップ(座席指定画面)において、もの凄まじい「シンプル効果(副産物)」が生まれています。

旧システム時代は、ステータスホルダーや一般乗客が「とりあえずWeb予約時に適当な座席を確定させ、当日はそのままスキップ搭乗」していたため、出発直前になればなるほど、シートマップはガチガチにロックされ、窓側や前方の良席に変更することは不可能に近い状態でした。

ところがアマデウス化以降、状況は一変しました。 国際線と同様に、出発24時間前のオンラインチェックイン(および自動チェックイン)がスタートするタイミング、シートマップが生き物のように「ゴソッ」とダイナミックに動くようになったのです。

なぜか? 理由は明確です。

  1. 「とりあえず押さえ」の自動キャンセル: 発券期限やチェックインのルールが世界水準の厳格さになったため、直前まで「なんとなく」キープされていた座席や、旅行会社枠、さらには他社便(スターアライアンス)からの乗り継ぎ客向けにシステムが自動でホールドしていた良席が、チェックインの縛りによって次々と市場に還流してくる。

  2. ステータス用ブロックの自動解除: これまでANAが「ダイヤモンド会員の直前予約用」などとしてガチガチにロックしていた最前列やバルクヘッド、窓側の特等席が、出発直前・24時間前を境に、アマデウスのシステム仕様によってドライに一般(あるいは他のステータス層)へ一斉解放される。

結果として、出発前日や当日にふとシートマップを開くと、「あれ!?こんな良席や窓側がポッカリ空いているぞ!」という嬉しいサプライズに遭遇する確率が跳ね上がりました。 一般の利用者が「24時間前チェックインなんて面倒だ」と文句を言っているその裏で、国際線の流儀を知っている我々は、「24時間前=極上の座席在庫がドバッと放出されるボーナスタイム(解放祭)」であることを知っている。この知識と経験の差が、そのままダイレクトにフライトの快適性という果実になって返ってくるわけです。なんという痛快な仕様変更でしょうか。

今はマイラー狂喜乱舞!「予約クラス(運賃クラス)」の完全統一がもたらす、積算率のパラダイムシフト

そして最後に、ライトユーザーには1ミリも理解されないけれど、我々プレミアムポイント(PP)やマイルの奴隷(褒め言葉です)にとって、震えるほど大きな隠れたメリットを挙げましょう。それが「国内線運賃クラスの、国際線基準(アルファベット)への完全統一」です。

これまでの旧ANA国内線システムでは、「プレミアム運賃」「バリュー」「スーパーバリュー」「株主優待運賃」といった、日本独自の独自の名称とカテゴリーで運賃が管理されており、マイルやPPの積算率もそれに紐づいて一律(125%、75%)に処理されていました。

ただ、不思議なことに130%、80%に格上げされています。たった5%ですが、されど5%セントであります。意外と+5%は有難いものです。

「このルート、以前の感覚なら積算率75%(あるいは50%)のはずなのに、新システムで発券された予約クラスを確認したら、まさかの積算率が高くなっている(あるいはPP算出のベースとなる運賃カテゴリーが格上げされている)!」

という、アマデウス化による「積算率のバグ(仕様変更による歪み)」のような美味しい恩恵を享受できるケースが、特に直前発券や複雑な itinerary(旅程)において散見されます。

まあ、おもろしいですね。

最後に : 不満を言うライトユーザーを横目に、システムの「ドライさ」を武器にして優雅に飛ぶ

こうして紐解いてみると、世間がSNSでぶちまけている「ANA新システムへの不満」の正体が、実によく見えてきます。

巷で騒いでいるのは、「これまで日本独自の至れり尽くせりなシステム(スキップサービスなど)によって隠蔽されていた、航空旅行における『世界標準の手続き(手続きの厳格化や24日前のアクション)』が、むき出しになって目の前に現れたから」に過ぎません。要するに、ただの環境変化へのアレルギーです。

しかし、メリットの矛先が「グローバル・国際線連携・徹底的なデジタル合理化」に全振りされている以上、世界中を飛び回ってきたトラベラーや、国際線と国内線を縦横無尽に組み合わせるマイラーにとっては、「ようやくANAのシステムが21世紀のグローバル標準(世界水準のインフラ)に追いつき、真の実力を発揮し始めた」というのが、紛れもない本質です。

システムが良くも悪くもドライになり、忖度なく、ルール通りに直前の空席を解放し、チェックインの縛りによって座席を流動化させる。 この「アマデウスの割り切った在庫管理ロジック」は、裏を返せば「仕様を理解し、正しいタイミングでシステムを叩ける人間にとっては、極めてコントロールしやすい、攻略しがいのある環境になった」と言えます。

一般層が「使いにくい!」とブーブー文句を言い、チェックインの手間を嫌って右往左往しているのを横目に、24時間前を狙い目として、スマートにアプリを開いて、降ってきたばかりの最前列の窓側やプレミアムクラスのシートを優雅にハントする。そして、国際線基準の予約クラスにニヤリとしながら、搭乗するのは面白いかもしれません。まあ、いずれは飽きますが。

基本的には早く購入した方が、良いのですが、国内線は天候やFIXした休暇でない時に利用するので、ある程度フレキシブルである必要があります。そうしたことからすると直前で、発券して搭乗すると言うのは、国内線のシステム移管時期には、混乱を逆手にとって、マイラーにとっては有利になるかもしれません。

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