ANA国際線の羽田⇔金浦線で長距離国際線に利用されているビジネススタッガードシートの機材が運用されているのでまとめてみました。
ビジネススタッガードは789
国際線のビジネスクラスのシートは現在4種類あります。下記のとおりです。カッコは機材名です。
THE Room (77W)
ビジネススタッガード(388,77W,781,789,788)
ビジネスクレードル(788,763)
無名:リクライニング(320)
ビジネススタッガードシートは国際線の多くの機材で採用されていますが、ボーイング777-300ER(77W)は現在、機内のリニューアルがかなり進んでおり、近い将来にはTHE Roomになる見込みであり、ビジネススタッガードシートはA380とボーイング787系統になる予定であります。
また、B787-8型機でビジネススタッガードシートを搭載した機材はかなり古くなり、メキシコシティ線でもB789などで運用が可能となればマイナーなB787-10以外ではほぼB787-9となりそうであります。ビジネススタッガードシート自体も古いのでそろそろ、新コンセプトを出してほしいところでありますが。
ソウル金浦線にB787-9(789)が運用中
ソウル金浦線の旅程を確認していると何やらいつもとは違う機材が出てきたので、調べてみました。
すると、羽田⇔ソウル間において毎日と言うわけではありませんが、789が設定されています。羽田発朝便とソウル金浦発昼便に設定されているようです。
その他のフライトは元来の788のビジネスクレードルや320などが設定されています。3月以降は763と788の組み合わせが多く、意外と789は少ないですが、ビジネスクラスの座席数が多いため、予約はある意味取りやすいかもしれません。(と言っても金浦線は混んでおり、なかなかビジネスクラスでも空いていないケースも有ります。)
シートマップは下記のとおりです。
往復ともにビジネススタッガードシートであり、窓側も意外と空いていたりします。欧米線ではあまり考えられない光景でもあります。
ちなみに今回の旅程はソウル発券でありますが、プレミアムポイントとPP単価を整理してみます。
■運賃
99,970円
■予約クラス
国際線 Zクラス(125%+400PP)
国内線 Yクラス(100%+0PP)
国際線は堂々の125%のZクラスであります。一方で、国内線は国際線チケットの国内線区間という事で100%であります。5年ほど前に国際線の積算率に平仄を合わせて、国内線区間の積算率の改定が実施されていますが、Z(125%)であれば、それにあわせて125%にして欲しいところでもあります。
■プレミアムポイント
国際線 1,821×2=3,642PP
国内線 1,968×2=3,963PP
合計 7,605PP
■プレミアムポイント単価
99,970円÷7,605PP=13.15円/PP
まあ、ANA SUPER VALUE SALE 2/28-3/1販売分の方が単価は遥かに良いですが、なかなかプレミアムポイントが貯まらない点やビジネススタッガードに搭乗してみたい人には良いかも知れません。
また、ソウル発券で東京でストップオーバーして、ヨーロッパやアメリカに行く人にも時間が合えば、ちょっといいシートでという楽しみはできそうであります。
789という事はプレミアムエコノミーのシートも
789と言えばビジネススタッガードシートだけでなく、プレミアムエコノミーのシートが設定されており、この点も気になるところであります。
羽田⇔ソウル金浦線では通常、プレミアムエコノミーの設定販売はないので、エコノミークラスで乗り得シートとして利用できそうであります。
シートマップを見てみるとすべてのプレミアムエコノミーにあたる部分のシートはすべて埋まっているようであります。
おそらく、満席という事ではなく、ブロックされており、搭乗24時間前のチェックイン時から開放されるのではないかと思います。上級会員の間での争奪戦になりそうです。
ソウル金浦線はフライト時間が2時間前後であり、体感的には1時間30分くらいに感じるので、開放プレミアムエコノミーが丁度良いかもしれません。
最後に
ウラジオストク線が事実上ないと同然の昨今では、ANAでは一番短距離な国際線であるソウル金浦線において長距離国際線のビジネススタッガードの機材である789が運用されるのは繁忙期が故の、束の間の運用かも知れません。
しかし、B787-8の初期に導入した機材は古くなっており、763と相まって退役となると789が短中距離国際線が主役となり、結構搭乗できる機会が増えてくるようにも予想されます。
ビジネスクラスのシート比率が増え、アップグレードの機会が多いようにも見えますが、ソウル金浦線ではプレミアムポイント単価は別として、運賃的に手が届きやすいビジネスクラスでもあり、意外と有償で乗る人が多くアップグレードは渋い時代となるとも見えます。その反面、収益は良くなりそうですが。
ただ、フルフラットと言えども、ビジネススタッガードシートがそろそろ古臭さが否定できないので、新しくなることを期待したいところであります。その代わり、プレミアムエコノミーがなくなったりするかもしれませんが。