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ANA88便のトラブルの真相は

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ANA787-8

2022年9月17日発の宮古空港発羽田行きのANA88便のトラブルについて考えてみました。

ANA88便のファクト

NH88 2022/09/17 flight attitude

ANA88便は宮古空港を16:15に出発し、羽田には19:00に到着する予定でした。機材は日によって違いますが、今回は連休中の需要増ということもあり、ボーイング787-8型機(JA811A, 2012年6月登録)が運用されていました。

上の画像のとおり、トラブルが発生した時点で急降下をしています。これは今回のトラブルが与圧に関するものであり、機内の圧力が地上(標高0-100m程度)とは言わないまでも登山や高山地帯の高度にいないと、人間はあっという間に酸素不足となり、自分がなくなっているのか気付かないくらいうちに、酸素を取り込んで生命を維持する機能が失われてします。

おそらく、コックピットでは与圧系のアラームが出た時点で、即酸素マスク取り付け、急降下をすぐにしたと思われます。

そして、標高3000m弱まで降下に成功すれば、与圧機能が崩壊し、さらに、酸素マスクから人間に必要な酸素が供給されない場合でも、人間の体の機能として何とかなるので(もちろん人によっては高山病のような症状も有ると思いますが)、判断は1秒以内にしないととてもリスクがあったように感じます。

水中クンバカのようにことで耐えられるようにも考えられますが、酸素がないと本当に一瞬のようです。実際に、海外でオートパイロットの飛行機が数時間飛び続けた後に燃料が切れて、レーダーから消えると言う事例も多々あります。

日本の大企業で部長クラスのパイロットでありますが、訓練で鍛えていても、実際に操縦桿を握っているとプレッシャーは半端なかったと思います。そこは判断に躊躇くなく、訓練通りのオペだったのかもしれませんが。

なお、Flight Rader24はUTC時間で表示されているため、日本時間では+9時間で見る必要があります。

NH88 フライトルート

こうして、生命が維持できる高度まで降下しても、連鎖的に他の機器にトラブルが発生することが予想され、最終的には操縦不能に陥ることが想定されるため、羽田ではなく、伊丹に降りたでしょう。結構和歌山辺りでの飛行時間は長いのは気になるところではありますが。

一方で、急降下を無事に遂げたので、緊急着陸後の搭乗客の最終目的地への到着時間を考慮し、地上のディスパッチャーなどと判断してITMにしたのかもしれません。

ANA88 ITM-HND 789

実際にANAでは羽田まで別の787(789:JA830A)を別途、羽田まで飛ばしており、こういう所はプレミアムポイントなどで節約する企業とは違う側面も見えます。

今回のトラブルは根本は?

今回のトラブルでは、計器アラームが発っせられて、実際にその現象が確認できたと言う報道があり、ボーイング787自体の脆弱性が疑われるところでもあります。

史上最強の台風の接近が予想され、宮古からの場合、気圧に対して、搭載機器のセンサーが誤作動した可能性もありますが、誤作動すること自体、過酷な環境でも許されないことであり、経年劣化やフェイタルな欠陥があると、とても気になるところであります。

日本人は123便や350便など飛行機事故を経験しており、とてもナーバスなところがあり、飛行機の運航トラブルについてはとても敏感であります。

加えて言うとANAは全損事故については、JALの80年代と比較するとないですが、一方で61便や857便においてはテロを受けており、日本人における航空機に対しての危うさを強く残していると言えます。

原因は特定し、過失がどこにあるか分かりませんが、きちんと説明が必要と言えます。整備不良なのか、異常気象による想定外の不具合なのか、テロなどの謀略なのか不明ですが、原点の究明とわかりやすい説明と報告は必要かなと思います。

結果的には事業者に対しての信頼と理論的な安全性および信頼性が蓄積されるのではないかと思います。

最後に

ANA

88便という末広がりな便名の宮古発便ですが、無事にランディングできて良かったと言えます。夏場にあまり嫌な知らせは耳にしたくないところであります。

それは、123便がお盆に満席に近い状態で、史上最悪の悲劇(単独機では)となったことが今を生きている(ほぼ高齢者ではありますが)日本人にとってはトラウマであります。お盆と言う休暇期間にこれまで経験していない事件に晒されていることが大きいでしょう。こうしたことから、航空機のトラブルは敏感に反応するところがあります。

アメリカは日本よりはるかに機材が多く、フライトも多い中でトラブルも多そうですが、全損事故は当時多発テロ関連を除くと少ないわけでもあり、どうなっているのか気になるところでもあります。

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