ANAプレミアムクラスが登場してから12年以上、経過してますが、ここにきて急激に、いみじくもその歴史の中で最も大きい変化が起きている2020年であり、新たな動きがありましたのでお伝えします。
羽田=沖縄那覇線に78Mのプレミアムクラスが登場
11月1日から元日までの羽田⇔沖縄那覇のフライトを検索してみると78Mの運用される日が確認できました。
現時点では11月2日の一往復となっております。特に東京行きでは、ほかのフライトで軒並み満席の中、78M運航のANA470便では余裕の▲となっています。
今回の当番は波動的な運用かもしれませんが、78Mでも直前でプレミアムクラス満席となれば、定期運用が可能かもしれません。
普通席の値差を考えると、値差だけでスーパーバリュー運賃に相当し、収益性はあり、限られた空間と時間でたくさん稼ぐにはいいかもしれません。
海外にビジネスクラスで旅行に行っていた人がなかなか行けない中、国内に行くとなるとアッパークラスを利用、しかも頻繁に利用することが考えられ、実現性は高いもしれません。
最近のプレミアムクラス事情
緊急事態宣言解除からダイヤモンド修業をしてきて感じたことは以下のとおりです。6-8月はおっかなびっくりで旅行する人は少なかったといえます。
そして、8-10月は必ず報道される東京都の新コロ新規感染者が横ばいでかつ、Go To トラベルのお得感が想定以上に半端ないということが分かり、旅行好きが挙って出かけていることもあり、通常に戻っている感じがします。
緊急事態解除した時点でもプレミアムポイント2倍の影響からかプレミアムクラスは満席で、普通席はこれまで見たことのないような空席であり、プレミアムポイントを求める人とあるお金を使って快適に過ごしたい人の需要があり、プレミアムクラスは永久に不滅と言っても過言ではないようです。
ある意味、固定客があるので供給を増やせば、あふれていた需要を救うことができそうであり、新業態では意外と活躍するかもしれません。
ANAも国内線ファーストクラスを
日本航空(Japan Airlines)では国内でも国際でもファーストクラスを提供しています。ANAの幹線プレミアムクラスではJAL国内線ファーストクラス級のサービスをうたっていますが、名前が違うため、やはり下に見られてしまうところがあります。
とにかく、プレミアムなフルサービスキャリアとして今後探求するのであれば国内線でもファーストクラスの立ち上げが必要かもしれません。
機内食のアレンジは考える余地があります。しかし、シートは新たにプロダクトするのではなく、リストラで残ったボーイング777-300ERにOKA修業をさせる形で提供するのがよいかもしれません。
そして、そのコンセプトとしては決して格好は良くありませんが、厳しい経営事情の中、日本の航空会社として日本の方に日本の旅を、極上な空の旅を提供すべく、国際線機材を活用して国内線ファーストクラスを立ち上げましたとなれば、当初は「乗ってやろうじゃねぇか、お奉行様」みたいな同情搭乗が多いかもしれませんが、しばらくすると定着するかもしれません。
ファーストは8席であり、毎日満席必至かもしれませんが、77Wのビジネスクラスは52席からとなり、プレミアムクラスとして52席のビジネスクラスを埋めるのは厳しいというデメリットも想像されます。
しかし、ファーストクラスのプライシングや上級会員の向けのプロモーションでカバーできるかもしれません。
仲間の77Wがいなくなっても、残った77Wはお茶引き的な時間もあり、そこをうまく活用すると、サービスだけではなく、経営的にも苦難をきっかけに国内旅行を充実させつつ、収益性を上げたという功績が企業として、後に残るかもしれません。
苦境ではありますが、今ある資本で、サービスと収益性を上げることをダイナミックに実施できるチャンスかもしれません。
欧米ではプライベートジェット市場がありますが、日本では移動する時間が短い点と成金的なイメージもあり、多くの人とシェアしつつも、サービスの充実したクラスというのが受け入れられるかもしれません。
鉄道では既に数十万円単位で乗れる列車が存在しており、需要は顕在化しているとも言え、世界トップクラスとは言えない経済大国となっていますが、ジパングの名に恥じないサービスがある、極東の極上サービスのある日本らしさを継続できるかもしれません。
最後に
沖縄路線での78Mの登場インパクトは国際線機材のシートというよりも、プレミアムクラスで42席という座席数にあり、直前ではいつも満席のプレミアムクラスですが、78Mがメジャーとなると結果的にプレミアムクラス需要が高まるかもしれません。
さらに上質なサービスを求めて77Wに、マイラーと同じように海外に行く前と行った後にOKA修業をさせて、国内線ファーストクラスとなれば、次のパンデミックが来ても強靭な経営も想像できます。
明日は休暇にして、78M最長のフライトを吟味してみようかなと思ってしまいました。