
今回は、連休の中日という少し特殊なタイミングを狙って、お馴染みの「羽田〜那覇(OKA)」のプレミアムクラス修行へと出かけてきました。いつもは混雑が批判の的になりがちな羽田空港やラウンジですが、この日は驚くほどの静寂が待っていました。
- ガラガラな羽田空港と変貌するチェックインカウンター
- 17時前出発の遅めフライト、78Gへ搭乗!
- 晩ごはん
- あっという間のOKA、マジックアワーの機内エンタメ
- 那覇空港に到着!そして静寂のANA LOUNGEへ
- 最後に
ガラガラな羽田空港と変貌するチェックインカウンター

出発前の羽田空港第2ターミナル。
連休の真ん中ということもあってか、空港内は拍子抜けするほどガラガラです。
最近の羽田といえば、自動チェックイン機が次々と撤去されているのが話題ですが、その跡地には現在、巨大なデジタルサイネージが鎮座しています。
「チェックイン機を減らして人員やハードのコスト削減!」という大義名分は分かりますが、この眩いばかりの巨大サイネージ、一体どれだけの消費電力を食っているのでしょうか……(笑)。コスト削減になっているのかどうかは甚だ疑問ですが、雰囲気としてはニューヨークのタイムズスクエアのようで、これはこれで近未来感があって悪くありません。

保安検査を抜け、ANA SUITE LOUNGEへ。
普段の週末なら席を探すのも一苦労なラウンジですが、今日は文字通り「ガラガラ」です。
最近は「混みすぎていて落ち着かない」というネガティブな口コミをよく目にしますが、今日のこの静けさはまさに本来の“スイート”と呼ぶにふさわしい贅沢な空間。これぞ修行僧へのご褒美といったところでしょうか。

ラウンジの窓外に目をやると、本日搭乗する機材がスポットに佇んでいました。
ボーイング787-9、通称「78G」(機体レジ:JA937A)です。
初期に導入された第一世代の787-8などと比べると、機体の艶や佇まいからして新しさが際立っています。これからこの最新鋭のプロダクトに身を委ねられると思うと、俄然テンションが上がってきますね。

本日の搭乗口は65番ゲート。
スイートラウンジから専用のエレベーターを使ってダイレクトに降ります。このサテライト東側のエリアは、とにかく人が少なくてプライベート感があり、歩いているだけで気分が良いものです。
17時前出発の遅めフライト、78Gへ搭乗!

本日のフライトはANA 1097便。
那覇行きとしてはかなり遅めの出発となる「17時前」のフライトです。俗に言う“遅めの修行”スタイルですね。

指定した座席は「2A」。やはり修行の醍醐味、そして空の旅の基本は窓側(A席)に限ります。機内に入り、シートへ。


シートベルトのクロスはややマイルド(弱め)な印象を受けましたが、スカイポータルのポケットに目をやると、整然と美しく配置されたシートベルトが。こういう細かい部分の几帳面さに「日本品質(ジャパン・クオリティ)」を感じずにはいられません。
さらに、短距離の国内線であっても、アッパークラス(プレミアムクラス)にしっかりと「スリッパ」が用意されている点も素晴らしい。海外のエアラインだと、このクラスの飛行時間でスリッパが提供されるのはかなりレアケースなので、やはりANAのサービスレベルの高さ、日本のおもてなし品質を実感します。

機体はゆっくりとプッシュバックを開始。
窓の外には、現在絶賛拡張工事が進行中の第2ターミナル(T2)の増築部分と管制塔が見えます。順調にいけば来年にはこの新しい増築部分を実際に歩くことができそうですが……見た感じ、かなりのロングディスタンスになりそうです。スポットが遠くなると歩く距離が増えるので、修行僧としてはあまり頻繁には遭遇したくないエリアになりそうな予感もしています。


ここから、本日最初のサプライズが待っていました。
なんと、今回の離陸はB滑走路(Runway 22)から!羽田のB滑走路からの離陸はなかなかレアな体験です。
ちょうど都心上空ルート(新飛行ルート)を降りてくる、JALのA350などの着陸機を横目に眺めながら、滑走路へとラインアップ。

22からの力強いテイクオフ!
機体は多摩川方面へ向かって一気に上昇していきます。この角度で羽田を飛び立つのは本当に新鮮で、これだけでも今日来た甲斐があったというものです。

離陸後すぐ、左手の窓からは住友不動産の巨大な羽田エアポートガーデン(ホテル)と、多摩川スカイブリッジが綺麗に見下ろせました。ここから機体は左へと約90度の大きな旋回に入ります。

眼下には東京湾アクアラインの川崎側入り口(浮島ジャンクション)ともう一つの「NH」が見えます。ハムと言っても「伊東ハム」ではありません。
機体はグイグイと高度を上げ、巡航高度へ。


進行方向右手(A席側)には、伊豆半島から御前崎へと続く美しい海岸線が広がります。
一般的に、日中のフライトで南下する際、A席は太陽が南側にあるため「とにかく眩しい」というデメリットがあるのですが、17時前出発の夕方フライトともなると話は別です。西日が差し込む前の柔らかな光の中で、眩しさを感じずにじっくりと景色を堪能できます。
(※これが夏至の時期になると、日没が遅いのでA席はかなり強烈に眩しくなるのですが、今の季節はベストタイミングですね)。
晩ごはん

お待ちかねの機内食(夕食)の時間です。
プレミアムクラス修行の最大のメリットは、「今夜のスーパーでの買い出しや晩ごはんのメニューを考えなくていいこと」(笑)。機内で完璧な食事が提供されるのは本当にありがたい限りです。そうは言っても、運賃を考えれば「超・高額な晩ごはん」ではあるのですが、そこは修行にかけるプライドということで割り切ります。
本日のメニューはこちら!
- 1. 袱紗焼き玉子、帆立風味揚げ、ツナマヨちくわ、華味鳥団子と根菜煮、緑ズッキーニ胡麻和え
- 2. 桜海老 おぼろ豆腐 湯葉彩餡掛け
- 3. タンドリーチキンと黒米のサラダ ヨーグルトソース
- 4. サーモントラウトのサラダ カブのムース
- 5. 鰆照り焼き 山椒ソース
- 6. 牛肉と筍御飯
- 7. 味噌汁
- 8. 本日の茶菓
メインは、みんな大好き「サーモントラウト」。
自宅でサーモンなどの魚を加熱調理すると、どうしてもパサついたり固くなったりして上手くいかないことが多いのですが、そこは機内食を手掛けるプロの技。しっとりと絶妙な火加減で仕上げられており、さすがの一言です。

最近は健康やカロリーを少々気にして、機内でのワインは控えるようにしていたのですが……このメニューを前にして我慢できるはずもなく、白ワインをオーダー。
CAさんにお願いしたところ、「ちょうど今、銘柄の切り替え時期(端境期)でして、2種類からお選びいただけます」とのこと!国内線でありながら、まるで国際線のビジネスクラスのようにワインの銘柄を選択できるという嬉しいハプニング。もちろん、おすすめの1本を美味しくいただきました。
あっという間のOKA、マジックアワーの機内エンタメ

食事が終わる頃には、外はすっかり夕暮れ時の美しいグラデーションに。
長距離の国際線でもなければ、飛行機から綺麗な日没(サンセット)や夜明けをじっくり眺める機会は少ないものですが、今回の「17時前羽田出発」というスケジュールは、空の上のマジックアワーを楽しむには最高の時間帯でした。刻一刻と色を変える空を眺めながら過ごす時間は、何物にも代えがたい癒やしです。

機内エンタメをチェックすると、見覚えのあるコンテンツが。
「あれ、これ前回も観た気がするな……」と思いつつ、気づけば再びじっくりと視入ってしまいました。例えるなら、平日の夕方16時くらいにテレビでやっているドラマの再放送を、ついつい何度も観てしまうあの感覚にそっくりです。
そんなまったりとした時間を過ごしているうちに、飛行機はいよいよ沖縄県の領空へと進入していきます。
那覇空港に到着!そして静寂のANA LOUNGEへ

機体はスピードを落とし、無事に那覇空港へと着陸しました。

ふと那覇空港の歴史を思い返すと、首里城の復元や空港の拡張など、1992年あたりの再建・整備の時期にはずいぶん長い時間がかかっていたような印象を持っていました。しかし、大掛かりなインフラの工期として冷静に振り返ってみると、実は現代のプロジェクトとそれほど変わらないスピード感だったのかもしれませんね。

降機後、折り返し便を待つために那覇のANA LOUNGEへ。驚いたことに、こちらも羽田同様に「ガラガラ」でした。
連休の中日ともなれば、わざわざこの時間帯に移動する人は少なく、観光客の皆さんは今頃、那覇の市中(国際通りあたりでしょうか)で家族みんなで美味しいステーキでも囲んで盛り上がっている時間帯なのでしょう。
そんな賑やかな地上を想像しつつ、静まり返ったラウンジでひとり、静かにコーヒーをすする修行僧。
こうして、本日の「日帰りOKA修行」の往路(片道)が、非常に快適な形で終了しました。
最後に
ラウンジでひとり、静かにハイボールをすする修行僧。こうして、本日の「日帰りOKA修行」の往路(片道)が、非常に快適な形で終了しました。
いつもこれくらい贅沢な空間なら、修行もただのご褒美なのですが……そう甘くはいかないのが空の世界。
次はいよいよ、本日最後のミッションである羽田への折り返しフライト(復路)です。果たして帰りもこの静寂の「スイート感」をキープできるのか、それとも週末夜の現実(満席便)が待っているのか……。
それでは、復路レポートもお楽しみに!