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空港名にネーミングライツはないのか

ネーミングライツが話題となり、そこから、空港名とネーミングライツの関係を調べてみましたので、お伝えします。

国立競技場がMUFGスタジアムに

オリンピック、周辺開発、隈研吾など色々と話題となる東京都新宿区にある国立競技場ですが、2025年4月からはジャパンナショナルスタジアム・エンターテイメントという一応、民間企業に運営を委託が変わり、その一つとして命名権をお金にするべく募集していました。

そうした中で後述しますが、ネーミングライツの金額としては過去最高の落札のようであります。MUFG(エムユーエフジー)スタジアムとなります。

MUFGは 三 菱 U F J フィナンシャル・グループであり、日本国内はもとより、世界的にも最大級の金融グループであります。

国立競技場「MUFG スタジアム」に 三菱UFJグループが命名権 - 日本経済新聞

略称はMUFG国立ということですが、まだ耳慣れないので、傘下の三菱UFJ銀行の国立(くにたち)支店と勘違いしてしまいそうです。

さて、ネーミングライツについてご存じの方も多いですが、AIがネーミングライツについて、以下のようにまとめてくれています。

ネーミングライツの目的は、企業側と施設側の双方にメリットをもたらすことです。

企業にとっては、スタジアムや空港など多くの人が目にする施設に名前を冠することで、ブランド認知度を高め、広告効果や企業イメージの向上を図る手段となります。

また、スポーツ振興や文化活動の支援を通じてCSRや社会貢献のアピールも可能です。

一方、施設や自治体にとっては、命名権料が運営費や維持費の重要な財源となり、施設価値や信頼性の向上にもつながります。さらに、企業との協働により地域経済や観光の活性化も期待でき、施設運営の安定化と地域振興の双方に寄与します。このように、ネーミングライツは企業広告と施設収益、地域振興を同時に実現する戦略的手法です。

ビジネスとしては命名権を買う側は広告効果、売る側は運営費の財源確保と言うのが筋ですが、企業としては社会貢献などのブランド向上、自治体としては話題性や地域振興の目的もあります。一義的には現金的ではありますが、地域貢献としてはネーミングライツは意義があると言えます。

ネーミングライツの相場

ネーミングライツは全国各地にあり、数万人の観客が集うスタジアムからローカル私鉄の無人駅、歩道橋など数多あります。

有名なところでは味の素スタジアムや日産スタジアム、バンテリンドームが有名です。何かと話題の日産はどうなるか不明ですが、地域貢献まで考える余裕はあるのでしょうか。

マニアックなところでは津軽鉄道の十川駅には鉄道芸人 太田トラベルというネーミングライツがあったり、JR神田駅の出入口の一つにモンダミン口(口だけにクチュクチュしそうですが)や三陸鉄道のイオンタウン釜石駅等があります。

イオンタウン釜石駅は文字通り釜石駅前にあるので、そのままでも良さそうですが、駅前に大規模小売店舗を建てる代償としての地域振興という意味合いがあるのかもしれません。

ネーミングライツの施設は一度に多くの来客が見込めるスタジアムやコンサートホールが多い一方で、地方で自治体から補助金を得ているような地域交通の駅などもあります。

ネーミングライツのお金の話では、ほとんどが年間契約であり、場合によっては数年契約と言うのもあります。相場については開示しているところと非開示もありますが、先述の大きなスタジアムでは年額、数億円(2-5億円)でありますが、全国各地を見てみるとそこそこ大きな施設では年額、数百万円、地方の駅や歩道橋では年額、数十万円(10~30万円)が多いようです。

MUFGスタジアムは複数年で100億円程度ということで日本新記録とも言える破格ではありますが、東京オリンピック開催のスタジアムでもあり、それ相応かもしれません。

ジャパンナショナルスタジアム・エンターテイメントとしてはVISAやJPモルガンが200億円とか提示していらどうしていたのが気になるところですが。外資規制があったのかもしれませんが。

空港名にネーミングライツがないのは

空港名は世界的にネーミングライツが少ない

空港名にネーミングライツは中国の四川省の空港にお酒の銘柄を付けた以外はほとんど調べても出てきませんでした。

一方で以前に記事にもしましたが、空港には人名や植物などの愛称がついています。

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世界的に見るとその国の過去の偉人・政治家が多く、日本では政治家などの偉人名は高知空港ぐらいであり、動植物(たんちょう、こうのとり、つばき、ブーゲンビリア)やアニメキャラ(コナン、鬼太郎)などが多くなっています。

一方で、基幹空港(羽田、成田、関西、福岡、新千歳、那覇)には愛称さえつけていません。国家プロジェクトではあるものの、運用実績は芳しくない中部国際空港はセントレアという愛称はありますが。。。

そういう意味では空港にはネーミングライツは皆無であります。航空プロトコルの元となった船が停泊する港を見てみると、さんふらわあターミナル(大阪南港コスモフェリーターミナル)やユーグレナ石垣港離島ターミナル(石垣港離島ターミナル)があり、いずれも市役所が推進したものであります。飛行機の良く乗り、ネット検索するとユーグレナはよく目にしたものですが。

バラ売りは有り

以上のように空港はネーミングライツなしの聖域のようにも見えますが、空港でも空港全体ではなく、コンコースや駐車場のパーツパーツを小売りにネーミングライツをしているようなところはあります。

例えば、茨城空港では駐車場を「トヨタレンタリース 茨城空港駐車場」という名称としてネーミングライツを売り出し、落札ついています。茨城県はネーミングライツに積極的なようで「メルカリスタジアム」や「楽天Kドリームスバンク取手」などあります。

しかし、まあ、トヨタレンタリース 茨城空港駐車場はレンタカーの貸し借り場所のようにも思えてしまい、初めて茨城空港に車で来た人は困惑するかもしれませんが。

空港全体ではなく、施設ごとにバラ売りであれば、可能性があるかもしれません。日本空港ビルデングが羽田空港第2ターミナルについて、命名権を売り出せば、一番の店子のANAが命名権を獲得し、「ANAターミナル」とすれば、エアドウとかは最初は困るかもしれませんが、ANAHDは大株主でもあり、気を遣い慣れていくこととなりそうです。その収入でターミナル再々拡張となれば良いのではないでしょうか。

空港自体のネーミングライツの可能性は

県内の施設にネーミングライツについて積極的な茨城県であれば、いっそのこと、日本企業では時価総額で上位で茨城県にも所縁のある、日立製作所に頼んで日立空港にした方が知名度が上がりそうです。百里基地でもある自衛隊が許さないかもしれませんが、シビリアンコントロールでサーフィン好きので変革が大好きな人が大臣になったら変わるかもしれません。

話は脱線(空港だと逸脱ですが)しましたが、空港はその都市の玄関口なのでその都市名が入る必要性があり、企業名や商品名が入るのはふさわしくないと言うのが何となく一般的です。

例えば、JALが石垣空港のネーミングライツを獲得したとするとJAL石垣空港となればANAの乗客にとっては、ANAは石垣便がないのか思う人も出てくるでしょう。そうするとトータルでは石垣市に来る県外の人が減る可能性もあり、外貨獲得を含めて経済的なロスも予想されます。そういう意味ではネーミングライツは一定の配慮が必要です。

ただ、JALグループ単独乗り入れの与那国空港であれば、与那国JAL最西端空港とすれば、逆に訪れたくなり、プラスとなるかもしれません。日本国の領土感覚も日本人に多く知られて良いとも言えます。

あとは、地名と企業名の音が同じ、コマツ空港であれば紛らわしくなく、KOMATSU発祥の地でもあり、自衛隊はあるとしても可能性はあります。

あとは外資によるネーミングライツ買占めというのもリスクとして考えられる一つでもあります。日本なのに熊本TSMC空港となったり、トランプ・シンゾー宇部空港となったりするとそれはそれで考え物でもあります。まあ、トランプ氏は空港名の命名権を買わなくても、後々にマー・ア・ラゴの至近空港に自身の名前がつくかもしれませんが。MIAやMCOをTRPにしろと言うかもしれませんが。

最後に

今回は空港名とネーミングライツの関係をつらつらと書いてみました。振り返ると空港はその国や都市の玄関口として性格が高いのか、気高く偉人などの名称が多く、名称を身売りするところが少ないのは意外でした。

特に日本では国が管理すると言う事もあり国税収で運営しているので、自由に使える税収が少ない、地方自治体とは違うのかもしれません。

ただ、今後の国土交通大臣は特定政党からのポストも外れ、日本国内における自衛隊と共用する空港においても、シビアリアンコントロールならぬシンジリアンコントロールとなると空港名も少しはバリエーションは増えそうな気配も妄想してみました。

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