UAEを本拠地とするエア・アラビアにて、同社のハブのシャールジャ空港までエレバンから搭乗してみましたので、お伝えします。
まさかの空港を間違えた
配車アプリで空港を選択してホテルロビーで5分も待つと車が来ます。大雪にも関わらず平然と来るのでさすが雪国と思い、乗車します。配車アプリのドライバーは通例なのか会話はなく、英語で話をするのが億劫なので助かります。
まさに雪国のドライブであり、積雪のガタガタ道をスピードはそこまで出さずに進んで行きます。さすがのドライブテクニックと思いつつも、25分ぐらいで目的地に到着します。いつも見慣れた空港の出発口とは違うところでした。
なんと、空港は空港でも軍用の空港に到着してしまいました。アプリは正直と言うか、間違えて軍用の空港を選択してしまったようです。ドライバーも最初から特に質問もなく、アプリで指示されたところに到着すると疑問を持たずに降車して去ってしまいました。アプリでAirportと検索した時にふたつ出てきたので気になったのですが、悪い方に触れてしまいました。
ここはトロリーバスの発着地点らしく、バス停におじいさんの詰め所である営業所があり、空港に行くか聞いてみると通じずに暗転としてしまいます。
事態が漸くつかめず、フライトに間に合わないのではという不安が募ります。あわせて、やらかしたと言う感情もありますが、どうしたらよいか一瞬途方に暮れました。
しかし、配車アプリは最強であり、依頼すると15分程で来てくれました。雪の降りしきる中、来るか不安でしたが、きちんと来てくれるのは助かりました。ここから15分程でEVNに到着した時はホッとしました。
いやー、本当にエレバン空港に到着した時の安堵感は格別でした。雪で道は汚いですが、そんなことは今となっては関係ありません。ロスタイムは30分程でありますが、雪と言う事で30分早めにホテルから出たため、プラマイゼロであります。
LCCで2時間前到着なのでチェックインカウンターは大混雑かと思うとガラガラでした。LCCも場所によっては安くて快適であると言う事を考えると、ルート次第では良い移動手段と感じてしまいました。アジア主要都市ではあり得ないと思いますが。
搭乗


何事もなかったように保安検査場を通過して、ラウンジまで利用できました。その後はLCCではありますが、フルサービスキャリアと同等の混雑の無い搭乗でした。繰り返しますが、LCCは場所次第で活用の方法はありそうです。
行列も少なめであり、なんかLCCらしからぬ感じであります。エレバンからはフルサービスキャリアが多い中、1万円ほどで助かるところであります。
しかも、沖止めではなく、PTBからの搭乗であります。運賃が安くてこれはなかなかの好待遇であります。外はやはり雪景色であります。
シート配列は普通席は3-3配列とノーマルでありますが、狭いという感じはありません。エアアラビアはなかなかであります。
課金課金のオンボードフライトメニューであります。SHJまでは4時間弱あるので検討するところであります。


今回は運賃が安いため、シートにコストをかけて非常口座席にしてみました。ナローボディでは見慣れた景色と空間でありますが、ちょっと長いフライトでは選択の価値ありであります。機材はA320クラシックでした。
隣にはいみじくもフライドバイの機材がおり、DXBとSHJと生き別れな感じであります。エレバンからUAEの需要は結構あるのか不思議であります。
滑走路に積雪はありませんが、滑走路以外は真っ白であります。雪国なのかフライトも遅れずに離陸であります。機体にも特に着雪防止剤はかけていませんでした。
ずうずうしいのか何か金を払っていない顧客が非常口座席に当たり前のように座り込んで来ます。こちらは課金して空いている席を選択しているのに隣席まで座ってきます。しかも、肘掛けは窓側にはないのに当たり前のように使います。
LCCはお金のかけ次第
LCCはすべて課金であり、機内のドリンクも食事も課金であります。ただ、エアアラビアの場合、運賃は安いけど機内の有料サービスは高いというLCCとは違い比較的安いのが良いところでもあります。そうは言っても地上よりは高いですが。
機内ではあまり食べないのですが、夜まで長いのでアルコール抜きで頼んでみました。ノーアポでもすぐに暖かい食事が出てきました。
クリームソースのペンネであります。こんなのはスーパーに言ったら300円程で変えます。ただ、旅の前に家の掃除をしていたら出てきたUSDで支払ったので有料感はありませんでした。
フライトは順調で早着ペースであります。図々しい席替えおじさんがトイレにいなくなったので、肘掛けを上げて横になってしばらくすると席替えおじさんに起こされます。
仕方なく、肘掛けを戻して着席体制に戻していると本来の席に戻っていきました。勝手極まりない感じであります。きちんと課金してから座れという感じであります。
景色はヨーロッパから中東に変わり、ペルシャ湾の上空に入ります。寒かったエレバンともお別れであり、暑い中東になると想定していました。フライトの通りで予定よりも早着であります。ホテルへのチェックインも17時前にはたどり着けそうです。
シャールジャ空港
シャールジャ空港は隣のドバイ首長国のドバイ国際空港(DXB)との距離は15kmほどであり、HNDとNRTとも位置関係は違いますが、似ているとすると茨城空港(IBR)な感じであります。4,065mの滑走路を1本保有し、かなりの機材は離発着できる空港であります。
ただ、DXBのような広大な空港ではないので、入国は簡単でした。エアアラビア搭乗時にそもそも、ドバイから出国する航空券も問われませんでしたし、入国時もスタンプをガチャンとする音はアッと言うまでした。ドバイは逃避行先としてよく言われますが、そんな感じがしました。
また、勝手に猛暑と思い込んでいましたが、長袖でも快適な気温(25℃)でした。半袖必須かと思いましたが、そうではありませんでした。
これにて新たな空港の利用(SHJ)が増えました。シャールジャ空港からドバイ空港近くまではUberだと結構な距離があり、4,000円ぐらいはかかりますが、30分程度で移動できるので、LCCにてコスト削減できた分はペイできそうであります。LCCという存在はマイルは貯まりませんが、短距離と割り切ると有効であります。
最後に
中東を廻るとなるとフルサービスキャリアは御三家プラスオマーンエアやガルフエア、クウェート航空となりますが、LCCは結構就航地が多いのでエアアラビアやフライドバイなどは魅力的であります。マイルは貯まりませんが、オプションに課金して快適に過ごすと言うのも何も考えずにラストミニッツで行き先を決める時には有効かもしれません。
UAEはDXBで何度か乗り継いだものの、宿泊は初めてであります。それはまた別のお話で。