
2026年も折り返し地点が見えてきましたが、今年のPP(プレミアムポイント)の進捗はいかがでしょうか。ANAダイヤモンド会員を20年近く続けておりますが、昨今の航空券高騰と円安には、流石に頭を悩ませる日々が続いています。
かつての「クアラルンプール発券」や「シドニー発券」が以前ほどの破壊力を失いつつある中、今注目すべきは「南アジア発券」、特にスリランカのコロンボ(CMB)を起点としたルートです。
今回は、エアインディア(AI)のビジネスクラス(Zクラス)を利用したコロンボ発ハノイ行きの旅程を詳しくレビューします。
なぜ今「エアインディア」なのか?
修行僧にとって、エアインディアと聞くと「機材が古いのでは?」「遅延が多いのでは?」と敬遠される方もいるかもしれません。しかし、スターアライアンス加盟航空会社である同社は、近年タタ・グループの傘下に入り、大規模な機材刷新とサービス向上に乗り出しています。
何より、「予約クラスZ」が125%積算という事実は、ANAマイレージクラブ(AMC)会員にとって抗いがたい魅力です。
フライトスケジュール:コロンボ→デリー→ハノイ
今回ピックアップしたのは、コロンボを夕方に出発し、デリーで一晩(正確には深夜の乗り継ぎ)を過ごしてハノイへ向かうルートです。
このスケジュールでは、デリー(DEL)での4時間30分のトランジットです。
デリーのターミナル3には、ビジネスクラスなので、深夜便を前に、ここで本格的なカレーを楽しみながらシャワーを浴びてリフレッシュできるのは、特権と言えるでしょう。
運賃詳細
さて、肝心のコスト面を見ていきましょう。2026年4月現在のレートで換算すると、このチケットの価値がより鮮明になります。
ビジネスクラスで約8.1万円と、これは「片道」の運賃ですが、マイル積算率の高いZクラスであることを考えると、非常に戦略的な価格設定です。
プレミアムポイント(PP)とPP単価の分析
修行僧にとって最も重要な「PP単価」を弾き出してみます。スターアライアンス他社便を利用する場合、アジア路線の倍率はANA便(1.5倍)とは異なり、一律1.0倍となります。ここが計算のポイントです。
| 区間 | 獲得PP |
|---|---|
| CMB-DEL (1,482マイル × 125% + 400) | 2,252 PP |
| DEL-HAN (1,866マイル × 125% + 400) | 2,732 PP |
| 合計獲得ポイント(片道) | 4,984 PP |
「単価10円切り」が至上命令だった時代からすると、16円台は一見高く感じるかもしれません。しかし、以下の要素を加味すると、現在の修行環境においては極めて「アリ」な選択肢です。エコノミーで狭い座席に耐えるのではなく、Zクラス(125%)でゆったりと移動しながら、片道で約5,000PPを一気に稼げます。
搭乗ポイント400×2の存在は地味ですが、乗り継ぎがあることで、各区間で搭乗ポイント400PPが付与されます。直行便よりも総PPが伸びる、乗り継ぎ便ならではのメリットです。
このルートの注意点
このルートを実践するにあたり、20年間のダイヤモンド修行で培った知見から、いくつか注意点を共有します。
インドのビザ問題
デリーで空港の外に出る(あるいは預け荷物を一度受け取る必要がある)場合、インドのビザが必要です。e-Visaの申請を忘れないようにしてください。去年くらいとりましたがネットで完結できるのですが、フローが長く疲れてしまいます。
コロンボまでの「足」
このチケットは「コロンボ発」です。日本からコロンボへは、ANAの直行便(ダイヤモンド特典のアップグレードポイント活用がおすすめ!)や、スリランカ航空、あるいはマイルを使った特典航空券で向かうのが定石です。
機材の確認
デリー〜ハノイ線のAI 2390は、ナローボディ機のA320neoです。ビジネスクラスとはいえ、大型機のフルフラットシートとは異なりますので、過度な期待は禁物です。ただし、サービスはフルスペックのビジネスです。
最後に

なぜ日本直行便を外したのか。理由は明白で、「PP単価の急激な悪化」と「日本路線の高止まり」です。
エアインディアのコロンボ発成田行きを検索してみると、運賃は跳ね上がり、PP単価は20円を軽く超えてしまいます。これでは「修行」としての合理性が失われてしまいますよね。
一方で、ハノイまでであれば単価16.34円。さらに、ここから日本へ帰るための「第2の修行」をある意味考えることができます。ハノイ止めの面白いところです。
今回のエアインディアZクラスを利用したコロンボ〜デリー〜ハノイの旅程。不思議なルートではありますが、アジアを横断しながら、無理なく5,000PP弱を積み上げられるルートでもあります。
かつての「クアラルンプール1択」のような単純な時代は終焉が近づいており、これからは、ハノイやコロンボといった拠点を点と線で結び、「PP単価」と「旅の満足度」の妥協点を探っていくことが、必要に感じています。
ビジネスクラス50万円1発4万PPも良いですが、チマチマと旅の計画を立てるのも多角的な修行と言えるかもしれません。