JALの上級会員を目指すときに、エクセルや電卓で皮算用するのがFLY ON ポイントであります。ただし、プラチナであれば2.5万、JGPであれば4万、ダイヤモンドであれば5万をJAL便で達成する必要があります。JALマイレージ修行の救世主であるマレーシア航空は東南アジア最強のものの、それ以外に行きたい場合には、ほかの航空会社またはJAL便で検討する必要があり、今回はFOP単価7円台のビジネスクラスを見つけたため、まとめてみました。
アメリカン航空 香港=カンクン ビジネスクラス往復
先にざっとFOPや運賃、単価をまとめてみます。
マイル数
香港=ダラス・フォートワース 8,123マイル
ダラス・フォートワース=カンクン 1,028マイル
香港=ダラス・フォートワース間は世界的に見ても、長距離区間であります。世界最長はシンガポール航空のシンガポール=ニューアーク間でありますが、アジアからアメリカ南部までノンストップで行けるのは貴重な経験と言えます。
運賃・予約クラス
運賃は日本円で約181,041円であります。予約クラスはIクラスであり、JALマイレージバンクでは125%積算となります。アメリカン航空はJALマイレージバンクでは貴重なビジネスクラスはすべて125%積算の航空会社であります。
積算できる
FOPは22,878FOP
となります。
FOP単価は7.91円
となります。
プラチナ目標であれば約半分を稼げる大型案件とも言えます。
旅程
FOP単価7円台の日程は限られるため、ゴールデンウィークではありませんが、3月の有休消化のできる季節にのんびりカンクンで過ごすことができます。
往路は3月19日の15時前に香港を出発し、ダラス・フォートワースでの乗り継ぎも良く、同日中にカンクンに到着します。香港からダラス・フォートワースまでは同社のフラッグシップ機材のボーイング777-300ERとなります。DFWからカンクンまではエアバスA321となります。
復路は3月25日の夜18:35に出発し、DFWには21:45に到着します。DFWで一泊して、翌日の朝10:50に出発し、香港には3月27日の16:35に到着します。帰りは飛行機旅の醍醐味を感じながらカンクンの楽しい思い出を振り返るのも良いと言えます。
カンクンは安全か
カンクンはメキシコ有数のリゾートであり、南北アメリカや欧州からの観光客も多く、グローバルリゾートでもあります。ハワイや東南アジアのリゾートに慣れた人が行ってみたくなる場所かもしれません。
メキシコと言えば、残虐な事件も起きていることを日本にいても耳にすることがあり、治安は大丈夫か気になるところであります。
下記の地図のように環礁とも言うべきか、ゾナ・オテレラからエル・レイにかけ伸びた細長い南北に伸びた場所であるホテルゾーンは安全であり、ホテルゾーンのきれいなビーチのある場所では治安は良いと言えます。
カンクンの空港からも近く、白タクにつかまらないように到着ホールでタクシーの手配方法を見極めて、ホテルに向かえば危険は少ないと言えます。
メキシコにとって観光産業は重要な外貨獲得手段でもあり、政府も治安悪化による獲得チャンスロスは重要な危機と感じており、観光地や空港の治安維持には力を入れているようです。
アメリカン航空のビジネスクラス
米系の航空会社というと、労働組合が強く、サービスよりも従業員の待遇を重視傾向や、採算重視であり、搭乗率が低いと欠航し、次のフライトに振り替えさせるなど過去からの悪しき印象も懸念ではありますが、近年は自国の企業が生み出したSNSの目を気にしているのかサービスの改善は着々と進んでいるようであります。
ビジネスクラスのシート
香港からダラス・フォートワースまでの超長距離区間はボーイング777-300ER(77W)であり、同社ではフラッグシップ・ビジネスという名称で呼ばれています。ビジネスクラスは余裕のシート配列となっています。
シートグルによるとスペックは下記のとおりです。
シート配列 ヘリンボーン1-2-1配列
シートピッチ 最大78インチ(198センチ)
シート幅 20.5インチ(52センチ)
シートリクライニング(フルフラット)
ボーイング777-300ERの広いボディでシートピッチを稼げるヘリンボーンを採用し、1-2-1配列はかなり広いと言えます。
フラッグシップラウンジ利用
アメリカン航空はアメリカ御三家とも言える航空会社(アメリカン、ユナイテッド、デルタ)の中でもっともアメリカらしい航空会社でもあり、ハブ空港はダラス、シカゴ、ニューヨークJFK、マイアミと中部および東海岸の主要都市が強い航空会社であります。
そうした中で、南部のダラス・フォートワース空港は空港自体も大きいですが、アメリカン航空の占有する場所も大きく、同社のラウンジの設備も充実しています。
そうした中で、同空港のラウンジはビジネスクラス利用の場合は、シャワーからバーまでビジネスクラス旅の醍醐味をほぼ吸い尽くすことができると言えます。
最後に
カンクンというと世界的なリゾート地であり、特異な地形が編み出す風景は、ハワイなどにも匹敵する場所であり、旅行通には行きたい場所でもあります。しかし、日本発の場合、距離が長いこともあり、エコノミーでも往復が結構高い場合もあります。
時間に余裕があれば、香港まで行って、ビジネスクラスで別世界の雰囲気を味わいながら、絶対的な美しい光景を目にして、日本に帰国することも可能であります。
そして、積算されたマイルとFOPで再び、旅行に行く楽しみをかみしめることができ、生きがいを感じることができるかもしれません。