修行と言うのは苦しい程、萌えるものであり、難易度が高い程、燃えるものかもしれず、そういう意味ではANAと一進一退の一年になるかもしれませんが、JALよりはリアリティがあるかもしれません。
ANAとJALで別れた2020年末
2020年末と言えば、航空会社の次年度にステイタスに対する方針がはっきりする時期であります。今年ほど大きく分かれた年はないかもしれません。
世界的潮流で言うと、ハードルを下げて、優良顧客囲い込みとなるのが常であり、外資系では既に表明しています。
しかし。この措置は1年前から続けており、塩漬けの二年でもあり、ステイタスホルダーからすると安定保証の二年であり、幸いでありますが、事業者から見ると無駄なことでもあり、この辺りに何か変化をしてくるとなると投資家としては、価値を見出すかもしれません。
JALは既存上級会員重視
JALは既存会員向けにFOPをふるまう施策をしており、既存会員重視と言え、順当な施策と言えます。お金があり、既存会員を引き続き、上級会員にしても余裕と言うことなのかもしれません。
一方でANAでは、獲得チャレンジ2021として、既存会員への梯子はなく、飛行機以外の利用でもステイタスポイントが貯められる仕組みを構築しており、既存上級会員のメリットは少ないもの、ANAカード決済者には優遇する路線であります。
これまでとあまり変わらないと言えますが、お金のパワーは強く、決済額で勃興する上級会員も多いのではないかと思います。
飛び慣れていない分、飛び慣れているダイヤモンド会員から見ると見くびられる存在になるのかもしれませんが、最後は金が物申すようにも思えます、
ミリオンマイラーよりもミリオネアマイラーが幅を効かす世界が訪れたりしたら、退屈の極みとなると感じてしまいます。
その時のつまらない常識をつまらなく感じて、イクジットするかそうしないかは主催者次第でしょう。
JALと比べるとANAはまだ、会員と言う基準が一から積み上げるものがあるので良いかもしれません。既得権益でデフォルトスタートするJALよりはいかもしれません。最後はANAの方がいいと結論できる日が来る可能性もあります。
新コロが来る前はANAとJALの戦略のどちらが良いかわかりませんでしたが、新コロ直面するとANAはこれまでの拡大戦略は裏目に出ており、一方で、JALは財務体質も良く、まだまだ、施策が展開できる状況にあります。
一方で、醸成された顧客はANAが多く、今後のプロセス次第では、巻き返しもあり、まだまだ、天王山が見えてこないと言えるでしょう。
最後に
ANAとJALの戦いは永遠に続く可能性があり、2社が1社になると言うことはアメリカと中国以下の国になることを証明することともなり、複数のフルサービスキャリアが存続することは国の威信をかかっていると言うことかもしれません。
人口は減り、厳しい局面ですが、広い日本をカバーするという目途もあり、二大キャリアでうまく生存する方策を真剣に考えて行く頃が来ている感じもあります。
外資系LCC排除や国内線での外資系の運航を妨げても、JALとANAの存続性は必要と考えてしまいました。