シンガポール航空は、世界中に就航しており、以遠権フライト(出発地と到着地がいずれも自国以外)が数か所あり、うまく組み合わせると世界一周も可能です。シンガポール航空の就航地発で安いルートが掲載されていたため、他のルートも含めてまとめてみました。
更新:シンガポール航空サイトで運賃を再検索しました。
シンガポール航空の以遠権フライトルート
現在のシンガポール航空の主な以遠権フライトルート(シンガポール発着以外)は以下の通りです。
成田=ロサンゼルス
ソウル=ロサンゼルス
香港=サンフランシスコ
フランクフルト=ニューヨークJFK
マンチェスター=ヒューストン
キャンベラ=ウェリントン
モスクワ=ストックホルム
ミラノ=バルセロナ
ヨハネスブルグ=ケープタウン
成田空港が含まれるほか、長距離の路線が多いのも特徴的です。以遠権フライトの場合、自国の航空会社でないということもあり、出発国からの人気が低いため運賃を下げて搭乗率を上げることをしばしばしたりするため、全体として運賃は安くなる傾向にあります。
以遠権の就航地発で安い運賃はどこか
先述の通り、自国以外の発着のフライトである以遠権フライトで出発できる国・地域は以下の通りです。
日本、韓国、香港、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、ロシア、スウェーデン、スペイン、イタリア、イギリス、南アフリカ
いずれかの出発で安く世界一周ができるルートをチェックしてみました。
アメリカ発が安い
アメリカ発のルートは下記の通りです。
サンフランシスコを出発し、香港に滞在します。その後バリ島のデンパサールに向かいしばらく滞在して、ドイツ・フランクフルトに向かい、最後にニューヨークへ向かいます。サンフランシスコ発でニューヨーク着なので完璧な世界一周ではありませんが、運賃は1,177.85USDです。日本円に換算すると132,179円(1USD=112.22円で計算)となります。アジア発で検索すると香港発で18万円程度、東京発ですと色々組み合わせても20万円ほどとなります。20万円超となると複数のスターアライアンスの航空会社を組み合わせた方が安くなります。
マイル加算率やプレミアムポイント単価はいくらに
上記ルートのマイル数と加算できるプレミアムポイントとPP単価を計算してみました。
区間ごとのマイル数※
サンフランシスコ→香港 6,927マイル
香港→シンガポール 1,588マイル
シンガポール→デンパサール1,037マイル
デンパサール→シンガポール1,037マイル
シンガポール→フランクフルト6,391マイル
フランクフルト→ニューヨーク3,855マイル
合計 21,735マイル
※milecalc.comで計算
予約クラスはWであり、ANAマイレージクラブにおける加算率は70%ですので、15,214ポイント加算できます。運賃が132,179円ですので、PP単価は8.69円と世界一周できるチケットとしてはよいのではないでしょうか。ライフタイムマイルは21,735マイル積算とミリオンマイラーを目指す人にもいいと思います。
最後に
かつては、日本発でもシンガポール航空は世界一周運賃を提供していましたが、現在ではそうした形態では提供しておらず、片道の組み合わせで、サービスに定評のあるシンガポール航空だけで世界一周を作ることになります。しかし、高額となり、今回記載したように米国発券の方がずいぶん安くなったりします。日本に住んでいる方だと米国までの往復のチケットが必要となるため、特典航空券や有償で用意しないといけません。日本発でも安い世界一周運賃を出してほしいものです。