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世界一周で失敗③ 最大の失敗 後編

ブエノスアイレス

前編に続きまして、後編をまとめました。以下の通りです。

前回までのあらまし

世界一周計画ルート

3週間の休暇を取ることができ、当時訪問してみたかった、ブラジルとアルゼンチンと南アフリカを一気に廻る世界一周ルートプラン作成。マイルでの世界一周特典航空券と海外発券ビジネスクラスをミックスし、マイル数をセーブしつつ、翌年のプレミアムポイントの大量獲得ができるルートを実行に移しました。

日本を出国し、カナダ・トロントの手荷物検査場でパスポートを忘れるものの、きちんと保管してもらい、難なく旅行を続けることができ、念願のリオデジャネイロに到着。リオでの滞在を楽しみつつ、次の目的地ウルグアイに向けてリオデジャネイロ空港(GIG)に行くと僅差でチェックインに間に合わず、搭乗できなかったものの、ANAのダイヤモンドサービスデスクの対応により、翌日のフライトに変更していただき、余計な費用(ホテル代はかかりましたが)をかけずに何とかウルグアイ・モンテビデオに到着。

リオデジャネイロ→ウルグアイ→ブエノスアイレス

カラスコ国際空港

当時、スターアライアンスに加盟していたTAMのビジネスクラスを利用して、モンテビデオ・カラスコ国際空港(MVD)に到着。

モンテビデオからブエノスアイレスまでは日帰りでウルグアイを通過する旅程でした。モンテビデオ市内にあるバスターミナルから世界遺産の街であるコロニア・デル・サクラメントまでバスで行き、そこからラプラタ川の大きな三角江をフェリーでアルゼンチンの首都ブエノスアイレスにわたります。

モンテビデオ バスターミナル

UFOのような独特の建築のカラスコ国際空港から市内へ路線バスで途中下車し、バスターミナルに向かいしました。スペイン語表記のみで心配でしたが、スマホの通信が確保されGoogle MAPを頼りに最寄りのバス停で降り、バスターミナルに。

コロニア・デル・サクラメント行きのバスチケットは空席があり、その場で購入でき、待ち時間もなくバスに乗車。4時間のバス旅でしたが、Wi-Fiが無料で利用可能で思いのほか通信環境が良かったため、時間を潰すことができました。バスの車窓からは昔、中学校ぐらいに地理で勉強した「パンパ」の真っ平らな草原がずっと続き、大きな大陸にいることを実感できました。

ウルグアイ 草原

遅れもなくコロニア・デル・サクラメントに到着しました。フェリーへの乗り継ぎ時間は2時間弱あり、世界遺産を探訪。町全体がコンパクトでかつ、街自体が世界遺産に登録されているため、2時間という限られた時間でも名所を十分に廻ることができます。

コロニアデルサクラメント

人生で二度目となる船での越境(一度目は福岡から釜山)は川(海に近いですか)の渡航でした。大河ラプラタ川はまるで大海のように揺れも少なく、船内ではサッカー中継に乗客が夢中になっているあたりが、南米らしさを感じつつ、あっという間にブエノスアイレスに到着しました。

フェリー船内

ブエノスアイレス

ブエノスアイレス 港

ウルグアイ側で出国審査まで済ませているため、アルゼンチンへの入国はただ下船するのみです。ブエノスアイレスに降り立ち、第一印象としては大都会であることをものすごく感じました。

ブエノスアイレス市内

建物が印象的であるだけでなく、ちょっとしたカフェや行き交う人々の雰囲気が南米のパリと呼ばれるのを実感しました。ブエノスアイレスでは6泊を予定していましたが、リオデジャネイロで1日余計に滞在したため、5泊の計画となっており、市内を割とハイペースで観光をしました。ブエノスアイレスでは、タクシーがとても便利で、法外な値段を吹っ掛けることもなく、最低料金も安いため、本当に足として役立ちました。

ボカ地区

ミュージカル「エビータ」でも知られているアルゼンチン大統領夫人であったエバ・ペロンの墓や博物館、そしてカラフルな街並みが立ち並び、路上でタンゴを踊っているラ・ボカ地区など訪れました。

エビータ

旅情を掻き立ててくれる中心部の街並みやラプラタ河畔のウォーターフロント地区など見どころが多く、滞在しているだけで雰囲気があり、ヨーロッパのどこかの街に来た錯覚さえ覚えました。

ブエノスアイレス ウォターフロント

南アフリカ航空のチェックイン

ブエノスアイレス・エセイサ空港

1日短くなりましたが、ブエノスアイレスを満喫し、空港バスでブエノスアイレス・エセイサ空港に。この日から、旅行は大きく変わります。空港バスは途中渋滞がありつつも、大幅な遅延もなく、エセイサ空港に到着。南アフリカ航空のチェックインカウンターでパスポートを差し出すと、スタッフは端末をたたき、予約は確認した模様ですが、次に以下のように質問をしてきました。「Do you have a yellow fever card?」日本語でいうと「黄熱病ワクチン接種カードはお持ちですか?」と言う質問ですが、最初、何を言っているのか飲み込めずにいると、「黄熱病ワクチンカードがないと搭乗できません」と補足してくれました。

南アフリカは伝染病に対して、非常に厳しく、その中でも黄熱病に対しては厳しく、南アフリカが指定した国からのフライトについては、国籍に問わず、ワクチン接種を義務付けていたことを知りました。南アフリカへの直行便が就航している香港やシンガポール、ヨーロッパ・北米からのフライトではワクチン接種対象国が少なく、日本人もそうした飛行ルートを利用して南アフリカにアクセスするため、あまり情報がなく、この件に関するリマークをしていなかったことが仇となってしまいました。

地上スタッフにどう説明しても搭乗はできなく、出発時間となったため、この日のフライトは諦め、再びANAのサービスデスクに電話をして日付を変更してもらいました。ブエノスアイレスとヨハネスブルグ間は毎日運航ではなく、当時は週に3便ぐらいの就航でしたので、次のフライトは3日後となり、チケットの変更がとりあえず完了しました。

黄熱病ワクチン接種

パークタワーブエノスアイレス

2日間で対策を練るため、まずはホテルを予約し、再び市内に。ホテルはパークタワーブエノスアイレスというSPG系列のホテルで非常に豪華で空港行きのバスの停留所からも近い場所ありました。ホテルにチェックインし、部屋で対策を検討。南アフリカに行くことを前提として、黄熱病のワクチン接種を受ければ搭乗できるという思考になり、ワクチンの接種場所を検索してみました。すると、アルゼンチンは当時、黄熱病への対策を積極的に取り組んでおり、日本では指定の病院や検疫所で1万円前後かかる黄熱病ワクチン接種が無料で受けられるというのが確認できました。また、自国民だけでなく、だれでも無料で接種でき、他の方のブログでも無料で接種した記事があったため、やってみようということになりました。黄熱病の予防接種では、注射の後に人によっては、風邪に似た症状が出るということもあることを知りましたが、とにかく南アフリカに行くことで頭がいっぱいなので、その辺は気にしていませんでした。

イエローカード

翌日、ブエノスアイレス中心部にある保健所のような場所(かなり古くこぢんまりとした)に行き、接種することとなりました。少し行列ができていて、自分の番になるとパスポートを提示し、受付は難なく終わり、注射に。ジャージ姿の医師がスペイン語で声をかけてきましたが、スペイン語をわからずにいると英語で問診して、問題ないということで、注射をしました。特徴的な注射器でもなく、普通の注射であっけなく終わり、ホテルに戻り、南アフリカ以降の旅程を練りなおし、その日はおとなしくしていました。あまり副作用もなさそうなので、翌日は市内を動き回りました。念のため、予防接種と同時に受け取ったイエローカードを持参して、ブエノスアイレス市内にある南アフリカ航空オフィスに確認に行くと、またトラブルが発生しました。

世界一周断念

南アフリカ航空の係員は、「黄熱病のワクチンは接種してから10日経過しないとワクチンは有効とならず、南アフリカに入国するのであれば、10日以降でないと搭乗できない」と説明し、再び頭の中が真っ白に。3週間の休暇のため、南米で10日余計に過ごしたとしても、南アフリカに渡航することは可能でしたが、南アフリカの滞在は1泊となり、その翌朝にはイスタンブール経由で東京に戻らないといけないというのが何とも味気なく思い、また質問をしました。「南アフリカ航空でヨハネスブルグには行くものの入国せず、隣国ではどうか」と確認すると「それは可能であるが、入国する国のワクチン対応状況は確認してくださいね」と言われ、自分で旅程を確認することに。色々と確認してみると実行は可能そうなのですが、確固たる情報が少なかった点と本来の目的であった喜望峰へのアクセスが日程上、厳しくなり、本当に大西洋を渡る意味があるのか疑問に思い出しました。

本来の目的をあきらめたくなかったのですが、ワクチン接種したにより、体がだるく弱気だったのか、南アフリカ行きを断念しました。

地球の裏側でPP単価計算

まず、ANAの特典航空券の未来分の旅程をかなり先の日程に予約を変更して塩漬け状態に。さらに、予約・購入していたトルコ航空のビジネスクラス航空券を払い戻しました。幸いビジネスクラスということもあり、払戻手数料が少なく抑えられました。

この時点で地球の裏側で日本に帰るチケットを持っていない状態になり、南アフリカに行けない敗北感はあるものの、新たな旅先を探し求める楽しさが沸いてきました。

ブエノスアイレス・エセイサ空港(EZE)を出発地として「ヨーロッパに行くか、アフリカ(エチオピア航空利用)にわたるか、中東にわたるか」など調べてみました。エミレーツやカタール航空などは価格的には魅力的でしたが、今回の旅行の別の目的でもあったプレミアムポイントを沢山稼ぐこともあり、結果としては、大西洋を渡るよりも、再び、北米に北上し、太平洋を渡り帰国するのがPP単価的には現在の状況下では最良となりました。ここで、世界一周は失敗が確定しました。

バンクーバーへ

変更後ルート

折角、アルゼンチンまで来ているので、北米までは途中下車の旅のように、ボリビア、コロンビア、エクアドル、パナマと転々と北上することも考えましたが、コストが高く、逆に距離はあるものの、カナダへユナイテッド航空を利用して向かうコストの方が安く、バンクーバーにも行ってみたかったため、次の目的地をバンクーバーに決定しました。トラブルはあったものの、自分で好きなように行きたい場所を決定できるのは、なかなか楽しいなと当時感じたものでした。

ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港

ヒューストン・ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港

ユナイテッド航空は片道ということもあり、マイル加算は100%加算かつ、当時はダイヤモンド会員限定のボーナスマイルが区間マイル100%加算にダイヤモンドの加算率が加わっていたため、ブエノスアイレスからヒューストンを経由してバンクーバーまでの加算マイルは1.5万程に達し、バンクーバーまでの片道をオンラインで購入しました。さらに、アメリカ発券よりもバンクーバー発券の日本行きのANAの便が安いこともあり、サンフランシスコ経由の予約クラスHのANAのエコノミー片道を購入しました。トータルでかかった費用は20万円と当初予定していたトルコ航空よりも7万円たかくなってしまいましたが、マイルとプレミアムポイント加算は何とか同等に近い水準にできました。また、帰国便は予約クラスHということもあり、ビジネスクラスへのアップグレードが可能であり、アップグレードポイントもできました。こうして旅の最後をビジネスクラスで帰国することも確保し、次の目的地に向けて旅立つこととなりました。

入国でトラブル

春のブエノスアイレス

時は9月であり、ブエノスアイレスは早春ということもあり、変化の激しい天気が続き、通り雨が多かったのが印象的でした。名残惜しいながらも次の目的地のバンクーバーへと向けてエセイサ空港に向かいました。いままでトラブルだらけであったため、また何か起きるのでないかとビクビクしながらチェックインをすると問題なく搭乗できました。

南アフリカ航空

搭乗するユナイテッド航空のゲートの隣にはヨハネスブルグ行きの南アフリカ便が駐機しており、因縁を感じながら、ユナイテッド機内に。機材はボーイング767-300ERであり、足元の広い席となりました。南米便は全てそうなのかわかりませんが、搭乗客のマナーが良くなく、見た新聞や食べたフォークなど床に散らかし放題で、座席自体は広いのですが、あまり良い印象はありませんでした。ヒューストンに到着し、ユナイテッド航空のラウンジでシャワーを浴び、バンクーバー行きの便に。バンクーバーへも予定通りに到着。

バンクーバー

カナダへの入国は3回目でありました。はじめは、ナイアガラの滝にかかる橋経由の徒歩で米国から入国、2回目は、世界一周でロンドンに向かう際にバンクーバーで入国でした。入国係員の態度が高圧的で印象が良くなく、今回もそれが想定され、パスポートコントロールへ向かうとやはり質問攻めにされました。「なぜ日本に帰るのに遠回りになるカナダを経由するのか」「なぜ片道チケットばかりなのか」とバンクーバーで観光をしてお金を落としていく旅行者に対してずいぶん高圧的であると感じつつ、結局、別室に行くように指示され、別室に行くことに。

バンクーバー2

別室では2時間弱待たされ、尋問となりました。待機している間に人間ウォッチングをしているとたばこを山ほど持ち込み必死に言い訳をしている人や次のフライトに間に合わないと絶叫する人がいるなど結構、驚異的な光景を見ることができました。自分の番になり、スーツケースを開け、特に問題がないことがわかり、カナダに入国することとなりました。入国後はきれいな街並みのバンクーバーでゆっくりして帰国することとなりました。

ラストフライト

ANA SFO 77W

旅行最後の日、早朝4時にホテルを出発し、バンクーバー空港に。これまでさんざん出国でトラブルをしてきたのでいやいやながらオンラインチェックインをすると東京まで搭乗券がスムーズに出てきました。出国手続きを受け、手荷物検査も問題なく、エアカナダのシャトル便でバンクーバーからサンフランシスコへとむかいました。

サンフランシスコでは米国の入国手続きが済んでいるため、手荷物検査を経てユナイテッドラウンジに行き、NH便にて成田に。ゲートにてANAの機体が見えたときには、やっと日本に帰国できると思いつつも、長い旅もこれでおしまいと少し寂しくもなりました。ビジネススタッガードシートに乗り見込むと疲れていたのか食後は、成田直前まで熟睡をしてしまいました。

帰国後は気が抜けたのか、黄熱病ワクチンの副作用なのか、寝込む結果となりました。

最後に

タイトルは「世界一周で失敗」ですが、今回は「世界一周を失敗」と世界一周を実現できませんでした。念願の喜望峰へはその後、単独で訪問することができましたが、1回の旅行で4大陸を廻る世界一周の旅程はいまだ実現できず、最大の失敗と言えます。

野口英世が命を落とした黄熱病は現在では、ワクチンの開発により対応ができてきていますが、思いも寄せないところで、自分にダメージを与えました。地球の裏側で黄熱病の予防接種を受けるというのは今となっては貴重な経験でした。伝染病対策は旅慣れた人だと当たり前なのでしょうが、こういうところでもまたまだ勉強することはあると反省しました。そして、事前の情報収集は徹底すべきとも感じました。

喜望峰

日本だけで生活しているとあまり気にしない病気の予防接種など結構あります。比較的短期間の旅行でも予防接種が必要となることもあるので、特にアフリカを絡めた旅行をされる方は注意してみた方が良いと思います。これから黄熱病のワクチンを受ける方は一度接種すれば永年接種しなくても済むので、世界中色々なところに行きたい方はワクチンを受けておいた方がいいかもしれません。

これ以降、私は世界一周をしていませんが、最近ブログをはじめて世界中の格安チケットを検索していたりするとまた、世界一周してみたいという気持ちが沸々と沸いていたりします。

流氷

 


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