中東オマーンの首都マスカットへ一部エミレーツ航空を利用して、行ってきましたので、お伝えします。
オマーン・マスカット旅行記
オマーンとは
中東アラビア半島の南東に位置する人口約260万人の国。隣国は西にイエメン、サウジアラビア、北にアラブ首長国連邦、アラビア海を挟んでイランがあります。原油などの鉱業が中心ですが、お好み焼きソースに使われているナツメヤシやサヤインゲンなどの農産物も日本と取引があります。
オマーン入国にはビザは必要?
必要です。でも、面倒なことはありません。入国(飛行機の場合は空港で、バスなどの場合は国境の検問所にて)取得できます。マスカット国際空港でのビザ取得は、ビザ販売所みたいなブースで、入国期間を聞かれ、それに合わせたお金を支払い、レシートとパスポートをパスポートコントロールで提出するだけです。カードでも支払いができます。日本円も大丈夫でしたが、ユーロが余っていたので、ユーロで支払いました。ネットにはあまり細かい情報がなく、バスでドバイから入国した人は荷物を細かく調べられた情報もありましたが、サクッと入国できました。タイの入国よりも時間がかからないくらいです。
ビザ取得料
10日間有効5MR 1か月間有効20OMR
ビザ購入のレシート
ビザ
オマーンの治安
治安の定義はあいまいですが、外務省海外安全ホームページによると2017年5月24日現在、「現在、危険情報は出ておりませんが、最新スポット情報や安全対策基礎データ等を参照の上、安全対策に心がけてください。」というレベルとなっています。地図の色は白色と危険情報は出ていない状態です。
実体験としては、かなり治安はいいと思います。主要観光地は人が多いですが、結構のんびりしています。砂漠気候で車社会なのか意外と歩いている人が少ないです。かなり前にエジプトに行きましたが、タクシーは低速で乗車を誘ってきたり、お店でもすぐ声をかけてきたりとバイタリティーがあるのですが、山っ気なところもありましたが、マスカットではそんなこともなく、タクシーもかなりアピールしないと止まってくれません。
海外に行かれている方も多いと思いますが、北朝鮮の不穏なミサイル実験やマンチェスターでのテロなど不慮の事態もあるので、たびレジに登録してみてはいかがでしょうか。
首都マスカット
マスカット市自体は人口2万人ですが、都市圏としては、70万人超と同国最大の都市圏らしいです。人が集まる場所が分散しているようで、旧市街と市街地など点在しており、その間の移動は車(観光客だとタクシーとか)になります。
ちなみにマスカットの語源は、諸説あるようですが、アラビア語で膨れ上がった皮という意味や停泊地、古代ペルシア語の強い香りという意味などがあるらしいです。蒲萄のマスカットは関係ないようです。
マスカット国際空港(MCT)
どこにでも飛行機で行くことが前提という人も多いと思いますが、オマーンには20あまりの空港がありますが、国際線が発着している空港はマスカット国際空港(MCT)とサラーラ国際空港(SLL)があります。日本からの直行便はありません。中東御三家(EK,QR,EY)が日本からですと便利です。自国のフラッグキャリアはオマーン・エア(WY)で、航空連合は未加盟ですが、たまにError Fareとして、ビジネスクラスなど安い運賃が出ることがあります。アジアでは、クアラルンプール、バンコク、マニラに就航しています。スターアライアンスでは、アジアからですとタイ国際航空が毎日ではないものの就航しています。
マスカット国際空港は現在新ターミナルを建設しており、完成(本当は去年らしかったのですが、まだ)するととても近代的な空港になる予定です。現在のターミナルにはボーディングブリッジはなく、777-300ERとかでも、沖止めです。その割にターミナルは大きく、お土産店やフードコートなどあります。ラウンジは空港運営のラウンジがあるようですが、上級会員資格のないエミレーツ搭乗でしたので、訪問できませんでした。
駐機中のエミレーツ航空の B777-300ER
入国するとクレジットカードでキャッシュが引き落とせるATMがあります。注意してほしいのは、オマーンリアル(OMR)は意外と日本円にすると高額ですので(290円弱)、キャッシングしすぎないことです。
プリペイドのSIMも販売しています。カタールの通信会社のOoredooのカウンターが到着ロビーにあります。最低量のデータプランで一枚1,500円ぐらいです。身分証明を提示し、登録し、特に装着とかしてくれず、渡されます。SIMフリーのスマホに挿入すれば、接続されます。
プリペイドSIM
空港から市内には、タクシーがメインです。Uberはありません。タクシーはメータータクシーと交渉タクシーと乗り合いタクシーがあります。メータータクシーはカウンターで手配してもらえ、到着時、明朗精算です。割といい車が多いようです。交渉タクシーは交渉次第ですが、小さい車が多いようです。乗り合いタクシーは空港を出て歩道橋を渡って、停車場で待つということらしく、今回はメータータクシーにしました。
運賃は市内の主要な場所(主要ホテルや観光スポットは点在していますが、空港から約30km)まで日本円でいうと3,000円くらいです。日本からすれば安いですが、ほかの交通手段がある国からすると割高です。
マスカットの主要観光地
マトラ(Mutrah)やルイ(Ruwi)が観光客のよく訪れる場所です。マトラにはマトラ・スークという市場があり、お土産品の販売をする店が並んでいます。また、海岸線から風光明媚な景色が楽しめます。ルイは街の中心部といったところで、金融機関や博物館、バスターミナルなどがあります。
市場内部
青いタイル張りのモスク
白壁の建物
オマーン料理は、鶏、魚、羊、米などがメインの食材で、味付けはスパイシー。ガイドブックに載っていたルイにあるオマーン伝統料理の「ビン・アティーク・レストンラン」に行ってみました。すべて、個室で、基本的には床に座り食べるようですが、腰の低いテーブルとソファーもあります。サラダも充実しています。ビールもあるようですが、ミントをたっぷり入れたレモンジュースにしました。
ビン・アティーク・レストンラン
オマーン伝統料理
エミレーツ航空搭乗記
エミレーツ航空とは
アラブ首長国連邦のドバイを本拠地としてドバイ国際空港をハブとする航空会社。サービスの評価が高く、スカイトラックス社のワールド・エアライン・アワードでは、一位を頻繁に獲得しています。特徴的なのは、大型機(エアバスA380-800とボーイング777)しか保有しておらず、ドバイをハブとして世界五大陸に就航しています。マスカットとドバイは、東京と大阪と同程度の距離ですが、この距離でもボーイング777で就航しています。
機内エンターティメントも充実し、Wi-Fi利用ができるほか、8チャンネルの衛星放送(NHKワールドも)がライブ視聴可能です。
意外と安い運賃
マスカットに行くにあたり、日本からは直行便がありません。中東御三家については、QRはワンワールド加算ができますが、その他は上級会員資格には寄与しないため、マスカットから一番近いムンバイまでANAを利用。行きは、ANA便がムンバイ到着から接続のよい、エアインディア(片道約17千円、マイル不可算、ラウンジは利用可)を利用、復路については、エアインディアでは、ムンバイでの東京行のANA便への接続が悪いため、他社便を検討しました。
EK863 MCT 10:50 DXB 11:55 777-300ER
EK502 DXB 13:10 BOM 17:40 777-300ER
ドバイでの乗り継ぎは少し気になるものの、直行便のオマーン・エアよりも安く(16千円程、ただし、JMB加算不可)、ムンバイでのANA接続もよく、はじめてエミレーツ航空に搭乗することとなりました。
チェックイン前にメールでマスカットとドバイ間を2万円弱でアップグレードしないかというオファーが何度か来ましたが、短距離なのでスルーしました。ドバイとムンバイ間だと考えたかもしれません。
ドバイ国際空港(DXB)での乗り継ぎ
時刻表ベースで、75分。到着は時計を見ると5分ほど遅れて到着。大きな空港の移動ですが、エミレーツ同士は割とまとまった場所に駐機しているのか、乗り継ぎ時間は20分程度でした。それでも次のムンバイ行きのフライトは、搭乗はゲートに到着すると、開始されていました。
エミレーツのハブ空港であるドバイ国際空港
機内食
今回はエコノミーでしたが、食事はインド路線を意識しているのかスパイシーなのものも選択できます。白ワインは南アフリカ産の白ワイン(Stellenrust chenin blanc 2016)でした。
機内食
まとめ
オマーンというと日本とは縁遠いようですが、はるか昔には、国王の座を捨てて、日本人と結婚した人もいるようですし、市内はトヨタやレクサス・インフィニティの自動車もよく走っていたりします。また、ドバイのように摩天楼はありませんが、道路は整備されており、気候のため、緑は少ないですが、古い町並みを残すきれいな街です。